くそ雑多なひとりごと
時系列順で見る  ❘   memoトップへ  ❘  

人徳のあるキャラを見ると、こう、キャラクター萌え燃えとは違ったベクトルの魅力を受け取れるようになりつつある。………のだけど、この場合の『人徳』の定義が難しい。

昔話や寓話では『見返りを求めず自分が犠牲になることも厭わず善をなす様』が人徳とされる気がするけど、私はこういう人徳はあんまり……。自己犠牲的と言うか、世界が善を優遇するシステムになっているという押し付けを感じてしまう。現実世界道徳啓発のための物語人格ですね………と思ってしまう。もちろんそういう俯瞰目線を持ったうえで敢えてそういうキャラをお出しするケースはアリなんだけど。

私が魅力的に感じる『人徳』はそんな極端な修行じみた善行ではなくて、『自分も相手も得になるようなことを自然にできる人』というような具合かもしれない。例えば相手の話を素直に聴けるだとか、偏見があまりないとか、悪いところより良いところを見つけるほうが得意とか、挨拶やリアクションをしっかり返してくれるとか、ごちそうさまを言えるとか。これってどちらかが一方的に得をするタイプの善行じゃなくて『無理せずお互いによい効果がある』タイプの人徳だと思う。こういうことを意識せずに自然にできるキャラを見ると「人徳だな~~~」ってなるし、作中の他人物にとっても魅力的な存在として立っているなと感じる。

昔話的な善人やぐう聖人ともちょっと違うんだよな。このタイプの人徳って。ちゃんと人間らしい悩みやイチ個人としての等身大さ、年齢なりの未熟さなどを感じさせつつも、でもメチャクチャ人徳があるな………となる感じがある。

実際、最近の主人公ってこのタイプ増えてるような気はするな。アオのハコの猪股とか、沖ツラのてーるーとか、空色ユーティリティの美波とか。
もちろん、こんな人間できた主人公や登場人物ばっかでもそれはそれでおもんないので塩梅なんだけども。ただなんかこの辺の主人公には昔話とは違った意味での人徳を感じる。好きだな。