くそ雑多なひとりごと
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竜とそばかすの姫
ガチで前情報ゼロで見たんだけど
Ozじゃねーーか!!!→ああそうか2021年に改めて描かれたOzなんだこれ…でなるほどな……って一人で納得してた。

それにしてもインターネットフィクションが令和仕様なのに対して人間模様はものすごく古典だったなあ。
美女と野獣のオマージュ?然り、ベタな恋愛模様然り インターネットフィクションがアップデートしていく一方で変わらないこういう要素ってある意味普遍的なもの・どんな時代でもウケるものなのかもしれないとも言えるけど。

2時間退屈せずに観れたし、伏線回収は舌を巻くほど鮮やかだったし、『観た人に何かを感じさせる』という意味では確実に『完成された作品』だったと断言できるんだけど、それはそうとして完全に個人的な感性だけで言うならマジで二度と見たくない作品だったな。あくまで『主観』と『作品自体の出来』は切り離して捉えてるって前提の話ね!

解像度の上がったインターネットフィクションはやっぱり気持ち悪いなって思ってしまうのが一つ。鈴が正体を明かすことについての物語的な構造と意味づけは重々承知しているつもりなのだけど、どうしても現実的なインターネット=キショミがノイズになって本気で感動することはできなかったな。私がソーシャルネットワークとインターネットフィクションが苦手なばかりに…

あとはまあ女子高生一人で現実の大人の元へ向かう展開は……これについては多分私よりしっかり批評できる人が沢山いると思うのであんま触れないけど。

物語的に言えば一応あの親の描写には仮想世界にいたあの正義マンを感じるので(正体そのものって意味じゃなく、確実に重ねて描かれてるのはわかる リンチだったし)そんな男が『正体を明かすほどの覚悟を見せた鈴=ベル』を前にして退散してしまう、という『構造』みたいなものはなんとなく読み取れる〜。…ただ、インターネット大衆フィクション部分をキッショって思えるレベルの令和仕様で皮肉たっぷりに描いた後で『あれであの子供たちは救われました』はうーーん……急に解像度落ちたな……現代社会におけるそういう問題ってそんな風に解決する……?と違和感を感じざるを得ないところは…あった……


鑑賞者のインターネット文化に対する感性、あと何をどれくらいフィクションとして楽しめるかで評価めっちゃ変わりそうな作品だなあと思ったかなあ。私は2度と観たくないですね…(令和仕様インターネットフィクション苦手オタクさん…)

サマーウォーズやそれ以前(ネット社会を近未来フィクションとして描いてるような世界観)のファンタジーインターネット具合が多分一番私に合ってるんだろうな。令和仕様はフィクションとしてはちょっとしんどかったっス

めっちゃ思うのはこのストーリーラインとか構造だけそのままに、現代じゃないファンタジーに置き換えた話があったら私は普通にめっちゃ好きかもしれない……クライマックスで正体を明かすのとか好きだし…▲とじる