野垂れ死にだと思えばいいさ


紅丸「えー…あんたらマジか」

紅丸「オレが死にかけでも泣くのかよ…」
紅丸「いいっていいって泣かなくても てきとーに…見送ってくれや」
清河「か゛、勝手に出てくるだけだ…!!」


清河「それより何故そんなに落ち着いているのだ…!!京の町のご友人も、このことを知ったらきっと悲し…」
大白「さ、清河!!それは内緒だって…」

紅丸「? なんで…知ってんだ…?」
大白「ごめんなさい!ごめんなさい!!おれたち、少し前に後をつけてしまって…!!」

紅丸「…ははっ… そうかい …心配すんな あいつらは別に良いんだよ お互い名前も…知らねえからな」
大白「…へ?」
紅丸「何ヶ月かツラ見せないこともザラだったしな、それにこのご時世だ…呪いがなくたってどこぞでのたれ死んでも…おかしくはねえだろ」
紅丸「…あんたらが…気にすることじゃねえよ」
清河「しかし…!」
紅丸「あー…!もう、シケたツラしてんじゃねえ…!オレはこういう空気が…一番苦手なんだ…」

大白「……」
紅丸「…いいか、オレのことなんぞ…さっさと忘れちまえ。たらふく飯食って、いつも通り仲良しこよしやってりゃァ良い」

大白「……………」
大白「忘れるなんて、できるはずないじゃないですか……」

大白「紅丸さんといる時間は、おれにとってはとても長かった」

紅丸「…長かった、か 面白いことを言うじゃねえか」



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