名も無きのらくら町人












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大白「紅丸さんの後をつける!?な、なんで?」

清河「あの人、当主なのに父上にめちゃくちゃ仕事押し付けてたようだし、いつ見てもどこかやる気ないだろう。出陣が無い日は屋敷にいないし、何を考えてるのか全然わからん!だから私たちの当主に相応しいのか確かめるのだ」
あんな「楽しそう~!」
大白「いやいや…」
清河「しかし父上が付いていくと心に決めていた方だ。ああ見えて町で人助けをしてるのかもしれない」
大白「(それはないんじゃないかなあ…)」



あんな「シオミくんいたー!」
清河「静かに!見つかるだろ!!」
大白「清河の声も十分大きいよ…!」







町人「聞いたか?例の一族の話よォ、この間の御前試合で準優勝したらしいぜ!」
紅丸「へぇ?っそいつはすげえな!」
町人「噂によるとここいらの復興支援もしてくだすってるそうだ。ありがてえこったな」
紅丸「本当かい?見ず知らずの他人のために金を使うなんて酔狂な奴がいたモンだな。いっぺん当主様の顔を拝んで見たいぜ」



紅丸「よぉ、そこの別嬪な姐さん!この後時間あるかい?」

清河「帰るか…」
大白「うん…」



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