アニメ『時光代理人』感想まとめ

時光代理人を見ながら都度書いてた短め感想をまとめた記事です。

1話

時光代理人1話見た!!!!!!面白い感じする~~~!!
1話の完成度すごかったな~……終わり方がメチャクチャ好き。
こういうのドラマ的な組み立てのお話って感じなんだろうか。ドラマ見ないから雰囲気で言ってるけど

あとOPが死ぬほどオシャレですごい 観てほしい ぬるぬるしてるところすごい

2話

時光代理人2話も面白かった!!!!ていうか2話にして泣かされるとは思わなかった。アニメ1話の20分って尺で人間や人生を描ききるのが上手すぎるだろ……前回に引き続きオチも秀逸だったし。

1話完結型でそれぞれの回のゲストキャラ(依頼人たち)を丁寧に描きつつ、メインキャラであるトキとヒカルの関係性もじわっじわっと描写していっててウオ~~おもしれ~~~~~ってなる~~~~~
今期見てるアニメの中で今のところ一番オススメまであるかもしれん メチャクチャ面白い

ロシャオヘイ見た時も思ったんだけど大陸アニメ見てて感情がグワ~ってなって心がしっかり入り込んでいけると、なんかこう国とか違っても共通してるところはいっぱいあるんだよな~~みたいなことを思っちゃうな。当たり前っちゃ当たり前なんだけどね。洋画とかと違って中華ものってあんまり触れる機会無かったから

 

3~5話

え!?時光代理人3話、体感5分!!!!!(夢中で見てたら一瞬で終わってたの意)


 

時光代理人5話見た。もうなんか泣いたって言いすぎてほんとに泣いてんのかって感じだけどマジでわけわからんくらい泣いててもう何も分かんねえよなんでこんなに感情刺せるんだ…

なんというかこの作品が扱っている『人間たちの姿や感情』って1話からずっとベタというかストレートというか、古典的というか……なんだけど、それを緻密に描き切って本気で演出してるからこそ海を渡った我々の心にもザクザクくるっていうか……『普遍的なものの良さ』みたいなものをすごく感じさせてくれるんだよなあ。

3~5話の話
もう本当に本当に構成が巧くて教科書!?!?ってレベルなんだけど、前編となる3話ではまだ話の全容が見えず、しかし『歴史改変をしちゃってるんじゃないか?』っていうドキドキ感と共に次回に続く…をやって体感5分だったじゃん。

中編である4話では『歴史改変の危険は今のところ無いらしい』ということを示して一旦トキと視聴者を安心させた。でもその『なぜ歴史改変の危険が無いか』という部分がこの話のギミックとして一番強いところで、う、う、うめ~~~~~・・・うめえ・・・話作りがうまい・・・

4話でチェン・シャオが大事な人たちに何を伝えたかったのかは描かず、それをクライマックスの回想に持ってくるっていうのもさ~~~~当然その流れは予想はできるけどどう足掻いても視聴者感情直撃じゃん!!!話の構成がうますぎるだろ!!!オイ!!!!!ギャン泣き

5話、地震が発生するまでの数十分間の少しゆったりとした、でもトキと視聴者にとっては心臓が張り裂けそうなあの時間の描き方もすごいし、『本当に地震がくるんだろうか』という少し縋るような気持ちにもさせられて、でも地震は当然定刻通り無慈悲に発生して~~…あの真っ暗な時間、あの間の作り方もすげえ~~~~なあ~~~~!!とにかく構成や映像やその間の作り方で感情を揺さぶるのがうますぎてギャン泣きしつつアニメとしての巧みさに舌がグルングルン巻きになっていよいよ視聴者は妖怪みたいな様相だよ!!!!

過去は変わらなかったけどカメラが見つかるって形で小さな歴史改変の跡が残るのも良いなあ~~~~・・・・・って思うし・・・・あと、基本一話完結でやってるけど、この体験を受けて仕事を一時停止しようかってなってるのもなんかすごく良いな…。トキ、引きずっている……メタ的な話だけど気持ちがリセットされないんだな~~~~……

1話完結ものの事件解決アニメってどちらかというと話ごとリセット型が多いと思うんだけど、時光代理人はこの感情を引きずったまま次の展開に繋がっていくんだな。次回どうなるんだろ~~~~もう絶対Blu-ray買いますよ・・・・・・・・・・

 

6話

時光代理人6話見た。5話の続きじゃなくて単独の番外編なのね 良い箸休めだ……箸休めと言いつつ良い話すぎるが……
マジでこの作品の1話1話の密度や完成度の高さすごいし、毎回それぞれ驚きがあるし、それでいてものすごく普遍的で、良い意味で『よくあるやつ』をやってる感じが本当にすごいなーーー

物珍しい題材を探すのではなく、ありふれた題材を非凡なものへと変える。
――エドワード・ウェストン

作中で引用されていたこの言葉、正に時光代理人という作品のテーマそのものなのかもーーーー!ほええ~~~!!ほんとにほんとにこれ 時光代理人がいつも描いてるものだ…

無学なのでエドワード・ウェストンって何の人だろう?作家とかかな?って調べてみたら写真家なんですね!!なるほどね!!!!写真家!!!!写真がキーアイテムなこの作品にぴったりだ…すげ~~

 

7話

時光代理人7話見た。面白い回しかないやんけこのアニメ…

1話・2話でそれぞれ1話完結エピソードを見せつつこの作品の基本構成を提示、3~5話ではそのフォーマットに則りつつ長編エピソードをやり、更にトキの心境の変化を描く
6話番外編で箸休めをして、7話では少し変則的な依頼エピソード(+トキの心境を引き続き描写)・・・っていう構成、マジで一切の無駄が無いな・・・。

6話の時系列無視した番外編もちゃんと7話内のやり取りの中で生きてたし。6話のエピソードを3話に入れるとちょっと単調になりそうではあるんだよね。メリハリの付け方とか視聴者を引き込む構成力がすげ~~~~マジで

7話の依頼めちゃくちゃ続き気になる~~~!!しホントこのちょっと変化を持たせた依頼の描き方が面白すぎるなあ~~~~!!8話どうなるんだ~~!?!?!?楽しみ!!!!

『過去を変えない』が大原則だからトキはあの誘拐犯?を捕まえちゃいけないんだけど、トキの性格や今の心理考えたらどうなるか…だよな~~。しかもリン関係まで絡んでくるし うわうわ~どうなるんだろ…

単純に子供見つかってめでたし…では終わらないと思うんだよなあ。既にお母さんの精神壊れちゃってるし
『どうして既に死んだ人に言葉を伝えさせたのか?(運命は変わらないというのに)だがあの言葉は残された人の後悔を癒してくれる』
↑ヒカルのこの台詞を考えると、『ドードーが帰ってくるか』よりも『お父さんの後悔を癒せるかどうか』が焦点になる気はするなあ。そもそもドードーって生きてるんだろうか

 

8話

時光代理人8話見た
いやーーーなるほどなーーーーー!!面白……

トキinドードー強くてそれまでの緊張感とのギャップも相まってジェットコースターみたいな乗り心地の話だったな!!笑

トキが入った場合元の人物よりよく動くようになるなあっていうのはバスケの回でも思ったけど、これ身体能力自体が引き上げられてるわけじゃなくてトキの技巧や知識が反映されてるってことなんだな。
だからトキの得意なバスケや、伝授されてる格闘技は有効だったんだ。なるほどなーー!

6話は箸休め的な番外編だと思ってたし実際そうなんだけど、それにしたってその内容がしっかり7話8話に反映されててなんて無駄のない構成なんだ……マジですげーーこのアニメ……

最初にも書いたけど誘拐犯ババアが爆睡してる横で情報探すシーンの緊張感は(その演出も相まって)無茶苦茶ドキドキしたし、ババアが起きた瞬間「ぎゃーーー!!!」ってなったし…もうさ~~!!何もかもの描き方が巧すぎる

ババアが起きずにすんなり情報が手に入る、なんて展開はまず無いだろうと思ってたから『ババア起床』は予想通りの展開なんだけど、起きてくるテンポを少しズラされてる?感じした。そんであの顔とスピード感だよ。こんなん予想できててもこえーーよ!!

でもここまでが緊張感のピークで、そこからは何の引っ掛かりも停滞もなく解決に向かっていくんだよね。あの緩急の付け方すごすぎるなーーーマジで。「緊張からの解放』展開のお手本みたいな話だった。
まさかちゃんとハッピーエンドになるとは思わなかったけど、トキの挫折感を解消するためのお話ならこれくらいスッキリしてた方が良いのかもな。視聴者のストレス管理が激烈に上手い作品だし


 

トキが『自分はお前の先祖だ。お前の悪事を見ている』がクリティカルヒットしてたの面白いな。ここはちょっと日本人的な感覚とは違う部分なのかもしれない…?
日本の作品でこの脅し文句が通じたらやっぱりちょっと違和感あるもんな。それより前にその人物の信心深さとかを描写してないと変に映る気がする。

いや分かんないけど中国の人の価値観は。でもあらゆる描写に無駄が無く説得力に全振りしてる時光代理人がそういう風に描いてるんだからそうなのかな…と思った。どうなんだろう

↑ババアがお守り持ってる描写のこと忘れてた感想なので打ち消し。
身分証にお守り絡まってる場面で信心深さの伏線貼ってたし、トキはそれを見たからああいう言動に出たんだ。どういう見落としだよ私 まあこういうこともある

ただのお守り程度ならそこまで信心深さ感じないけど、『身分証に絡まってる』ってところもけっこうミソだなこれ!?それくらいガッチリ身に付けてるってことだろうし。
『身分証に絡まるお守り』の描写で『ババアの信心深さ・場の緊張感』両方を描いてんのすげ~やっぱ時光代理人は描写が上手い・・・

後の展開もそうだけどトキって割とかなり機転効くよなあ。頭が良いって感じではないんだけど、とっさの判断力はけっこう高い印象ある。私なら『(お守りから発想して)神とご先祖を盾にする作戦』なんかあの一瞬(しかも半パニック状態)では浮かばんわ


 

そして1話の件が戻ってくるのかーーー!!うわーーーー楽しみすぎる!!!!
あれはあれで『ああいう後味の悪い話』として普通に納得できるんだけど、でも考えてみれば謎の事件ではあるもんな…。刑事さんが追ってるのもむべなるかなだ

いやホントに無駄が無いな時光代理人……1話完結型に見せかけてガンガン伏線を拾ってくる。どこかでラーメンも参戦してくるのかもしれない(?)

 

9話

時光代理人9話見た
トキのこういうところって長所であり短所でもあるんだろうなあ。ヒカルが気を遣って教えてやらないのも良いところであり色々こじれるポイントでもあるように思う

トキが写真の人物の中に入ると記憶や感情が共有されて完全に『自分事』になるのがすごい分かりやすかった。あれ、写真に入ることで起きる現象ではあるけどトキという人物の性質な気もするんだよな。なんとなくだけど。他者に入れ込むというか、感情移入してしまうというか。

他人の中に入れるからそう感じるのか、そういう風に感じられる人だから他人の中に入れるのか分からないけど。なんかこの役割がトキなのすごいしっくりくるな~
トキとヒカルが何でこの不思議な力を使えてるのか、とかの説明はまだだけど、どっかで語られるんだろうか。

トキが殺人犯と勘違いして追いかけちゃったの、まあ彼の性格と酔っ払いの判断能力低下を考えると仕方ないけどクッソ軽率だな。笑

1話に出てきた連続殺人犯、共通項の無い無差別殺人って言われてたけどこの辺見てると『メディアに顔出しした人』がターゲットなのかな…?自撮りアップとかも含めるなら共通項見つけるの難しそうだし

そう考えるとキーは『写真』になるわけで、ラスボス?的存在としてメチャクチャしっくりくるけど……どうなるんだろ~~

 

10話

てかリンって写真のこと知らなかったのォ!?!?!?一周回ってそれが一番衝撃なんだけど
それ知らずに依頼受けてたんだ……妖術かなんか使ってるって認識で…?まあなんだろう腕利きの探偵みたいなイメージだったんだろうか ヒカル頭良さそうだし

『善意の代償』っていうサブタイトル最高だな……トキが自分の善意がもたらした結果を知る回
ヒカルも早めに言っとけば…と思わなくもないけど、事が起きてから言ったらトキを傷つけることになるし、遠回しに言っても通じないし、コミュニケーションムズ…なんだな~~

トキ、何もせずに帰ってきたって言ってたけど『見られた』時点で何もしてないことないよなあ。絶対これなんか改変が起きてるよな~~…
あとやっぱ今まで尻尾出さなかった殺人犯がこんな感じで出てくるの違和感あるんだけど、本当に同じ人なんだろうか?

それとどうでも良いけど『攻撃的なインターネットの人々』描写で出てくる画面が全部中国語で何書いてあるか全然分からないの逆に精神衛生に良くて良かった(?)だいたい何書かれてるかは分かるけど読めないからふんわりしてる(?)

 

11話

めちゃくちゃ過去改変入ってるように見えるけど、こんなダイナミックにやるってことは絶対なんか意味があるんだよな…?この辺大混乱してるから見返したいけど今見返す余裕ないよ~~!とにかく次回待ちだ~~!!!!!

それにしてもこの作品、メインのストーリー進行ついでにキャラのバックグラウンドも明かしていくのが上手いなあ。尺の使い方がいつも上手い…
ゲストキャラの話してる時もそれに絡めてメインキャラのバックグラウンドしっかり匂わせるしね(バスケとか地震とか)

トキとリンがああいう関係の幼馴染なのマジで良すぎる あの当時リンの方が背高いのも ウ ヘキです(小学高学年くらいの女の子が男子より背高い瞬間萌え)
トキとリンはあくまで友達って感じだけど、それはそうとしてリンにベタベタ触られると焦るトキ@シャンシャンええな。おいたん好きやで

トキとリンが幼馴染・ヒカルが後から出会った人って感じのあのバランスマジで好きだな~~!!トキの魅力、1話からトキを見てた視聴者もわかるよ……
それはそうと結局写真の中に入るってなんなんだ どこまで明かされるんだろうこの作品


 

時光代理人、ストーリー進めながらメインキャラのバックグラウンド掘り下げするのが本当に上手い(過去明かしを別々にせずについでにやっていくからサクサク進む)
そして緊張と緩和の操り方が本当に本当に上手いと思う。話ごとのオチの作り方も秀逸だけど というかマジで全体的に話作りの巧みさに溢れてるよなあ すごい

あと、『写真を使って過去の世界に行く』っていうアイデアはそこまで革新的って感じではないんだけど、でも考えてみれば写真っていうツールそのものがものすごく手軽になった現代でそれをやる、っていうのはなんだかすごく新しいようにも思えるんだよな。というかこの設定、どの時代でやるかによって全然内容変わりそう

 

12話

時光代理人12話見た ヤッッッッッッッッッッッッッッッッッッバ

とりあえず前半のくだりからなんだけど、「これ歴史改変してね?」っていう部分は『そもそもトキが歴史改変起こしちゃってたからその流れを引き戻そうとした』っていう理解で良いのかな。

なんやかんやで今まで出てきた人たち割と幸せになってたので(地震の話もまとまり方としては綺麗だったし)最後に1話のエマを回収してハッピーエンド、っていうのは無くはないのか・・・?って一瞬思ったんだけど、やっぱり『死』っていう最強の分岐を変えてよかったね~では終わらんか~~~!!!!!!うわ~~~~~

『光をくれた人』っていうタイトル入りの演出とかマジですごすぎてハッピーエンドじゃないのォ!?感あったけどこういう徹底的に詰めてくる作品は重量が違うな……なんか嬉しいよ…………この展開で嬉しがってるオタク何 いやなんかこう、やっぱり物語としては徹底的にやってくれる方が充実感も納得感もあって良い~~~~~…!!!イヤ~~~!!!良い~~~~~!!!!!!!!!スゴい~~~~!!!!

トキが写真に入った時の身体能力の件、ずっと引っ掛かって気になってはいたんだけど『そういうもの』でもまあ済む程度かな~と思ってたんだよな。あれ全部伏線かよ・・・・・・・・・・・・・エグ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パネ・・・・・・・・・・・・

トキが暗室に籠って写真現像してた描写とかも『そういう演出や心理描写』としても全然いいところを伏線にしてくるんだから時光代理人のストーリー構成力・・・ヤバすぎ・・・!?!?!?

赤い目の人物って要はトキ&ヒカルと同じ能力を持ち、悪意を持って利用しているヤツがいるってこと?だよね。
金髪男が自殺しようとしてるシーンにビデオカメラ回ってるのも「はわ・・・・・・・」ってなっちゃった…

犯人、警察関係者?って思ったけど、正直あの能力って悪意を持って使えばいくらでも人に乗り移っては情報や媒体を入手できるし、どこの誰でもあるんだよな。
マジでこのSNS時代、人から人へ繋げていけばどこの誰であっても入り込んだり危害を加えたりできるんだろうな……こ、こえ~~

トキとヒカルのパート見てると『現在から過去へ』っていう流ればかりに気を取られてたけど『未来から現在に』やってくる存在が明示されたのマジでマジでゾッとしたわ。怖すぎ

これで最終話なのか~~~~~~!!!ヤ~~~!!!!やべ~~~~!!!
調べてみると二期やるらしいですね。やってくれないと困る
最速は本国として日本ではいつ頃見れるようになるのかな~~~楽しみ~~~何年でも待っちゃう BD買おう

続きがどうなるかは見当もつかないけど、二期の制作が何らかの事情でバグらない限り信頼できる作り手であることはビシビシ伝わってきたので……いやどうなるか分からんが……楽しみだ・・・


 

時光代理人、『特に理由はなく“そういうものだから”で済ませる』をやらないタイプの作品だって分かったからトキとヒカルの不思議な力についても何かしら裏つけてくるんじゃないかな~~!!!
ヒカルの素性やトキの家族なんかもそのままふんわり流されて終わるってことは無いんじゃないかと思う どうだろう

まるまる全部の因果が繋がってる、ってことはないだろうけど、『意味も無く意味深なことはしない』というタイプの作品とは思うから絶対この辺2期以降で拾っていくと思うんだけど どうかな~~どうなるんだろう。楽しみ~~

 


 

普段耳慣れない言語の名前ってやっぱりなかなか覚えられないんだよな。多分意味的な記憶の紐づけができない=文字列として記憶するしかないから、だと思うんだけど

なので時光代理人が『トキ(=程小時チョンシャオシー)』『ヒカル(=陸光ルーグアン)』『リン(=喬苓チャオリン』っていうあだ名用意してくれてるのめっっっっっっちゃ助かる…ってめっちゃ思う。意味としてもタイトルと合わせてストレートだし