四畳半タイムマシンブルース観てきた
この写真は公開初日に映画館の近くまで行ったけどチケット完売だったので看板だけ撮って帰った時のやつ
劇場で3週間限定公開、その後ディズニー＋で独占公開らしいです。
や～～面白かったな～。世界線的には本編のどの世界線でもない独自の宇宙（宇宙って言い方をしてしまうグノーシアプレイヤー）で、本編では各所に点在してあまり一か所に集まらない登場人物たちが一堂に会してそれなりに仲良くやってるのはファンサービススピンオフって感じで楽しかった。相島先輩お茶目だったね
これ打ってたら今ランダム再生で迷子犬と雨のビート流れ始めてびっくりした
タイムスリップ・タイムパラドックス的な整合性ドタバタものとしてメチャクチャ完成度が高いし、そこに四畳半キャラたちの個性、本編の台詞や文脈が散りばめられた良いアニメだった。こういう本編の良さを保って続編とかにしないスピンオフ新作、いいよな・・・・・
四畳半神話大系、10年以上前の作品だけどまじで定期的に見返してるから記憶が新しいままだし、映画見る直前に本編見返したりとかも別にしてないのにキャラもセリフも文脈も全部スっと入ってきたので『私、四畳半神話大系好きなんだな・・・』ってなった（？）好きだな。多分これからも定期的に見たくなるんだろうな。
以下ネタバレあり（本編のネタバレもあり）
クーラーのリモコンっていう極めて小さなものを巡ってパラドックスと時間軸の整合性をやってたのがスゲーー面白かったし、なんか壮大だけどしょーもないのも面白かった。空間としては『私』の四畳半の中の出来事として収束するし、紛れもなく『四畳半神話大系』だったなあ。このスケールの小ささが四畳半らしさって感じでかなり良い。
最後に『私』が四畳半の押し入れから一部始終を見てたっていうのもオチとして秀逸だな～～よくこんなん思いつくな・・・という感じだ・・・・。整合性の収束のさせ方が上手すぎる……。
一応ストーリー自体はサマータイムマシン・ブルースをほぼ踏襲してるのかな…？その辺どこまではオリジナルなのか分かってないけど。
よくできすぎてて「よくできとる・・・・・」っていう感想しか言えない語彙よわびとになってしまう。よくできてたすごいストーリーだった……あのスケールの小ささも舞台原作って言われると成程だな。四畳半世界とも相性が良い。なればこそのコラボスピンオフか すごいな～
そして本編の文脈だよね。タイムマシンブルース世界の『私』は本編と違ってすでに『好機を掴み取っている』（白いもちぐまを拾って明石さんに届けている）っていうのがマジで「「「「本編文脈」」」」だった。妖気を無料で垂れ流す好機はぶら下がっております婆さんが役目を失って大家さんになってて草
本編最終回で好機を掴んだ『私』、城ケ崎氏の映画作りに参加しても良いし相島先輩の組織に所属しても良いし樋口師匠の弟子になっても良いし・・・って言ってたから、この映画みたいに皆がアパートに集まってワイワイしてるのかなりしっくりくるんだよな。本編最終回の『私』とは別世界線だからあの彼よりは情けない感じではあるけど、それでもタイムマシンブルースの『私』は好機を掴んでるんだ～～～！！って思った。良い青春してんなお前～～～
以下各キャラ所感
相島
お茶目でおとぼけな美味しいポジションで面白かった。この世界線の相島先輩も城ケ崎氏の右腕を演じつつ福猫飯店やってるんだろうか。
樋口・城ケ崎・羽貫
この3人がわちゃわちゃしてるの、健康に良い
樋口師匠と羽貫さん、本編ではすれ違いがメイン・関係が明かされるのもかなり終盤なので、あまり二人の空気感みたいなものは描かれてなかったけど、その辺この映画では伝わってきて超～～～～～～～～～良かったな。そりゃ波長合うわ草ってなった
羽貫さんのお茶目で陽気で楽しい人格と樋口師匠のテキトーな感じ、あ、合ってる～～ｗｗすぎる。小津樋口羽貫でタイムスリップしたとこ最悪すぎるでしょ。ストッパーおらんやんけｗ！
ていうか樋口師匠キャスト変更されたんだ（藤原さんが亡くなったので）
なんか全然違和感なくてびっくりした。声優さんってすごい…
城ケ崎氏のポジションも美味しかったな。樋口氏のせいでヒドい目に遭うのも本編の文脈で良かった。本編とはかなり髪型変わってるのも色男らしくて良かった。髪型色々変えてそうなキャラの髪形がコロコロ変わると生きてる感あって良いよね・・・
小津
なんか本編に比べてすごいオーバーだったな映画の小津
なんか『私』との距離も本編より近かったし。なんか…ベタついてた……
本編では一貫して『私』の目線で描かれる小津ばかりが映し出され、その（主観の）小津が悪魔のような顔立ちをしている。だからその思い込みが無くなった最終回では顔つきの違う小津が描かれ、そこが小津の素の顔…だと思ってるんだけど
映画の小津、なんかその中間くらいっていうか、妙に小津に寄せたカメラとかもあってメッチャ気持ち悪かったな（いい意味で）見たコトの無い小津だった。
明石
何を置いてもタイムマシンブルースの明石さん、服装が可愛すぎないですか？
いや、可愛いと言ってもフェミニンって意味じゃなく、あくまで明石さんらしい服装なんだけど、明石さんらしい服装としてマジでマジで超超超超超超可愛かったな………。
前日明石さんの一つ括りも可愛いし、何より2日目明石さん（キービジュ）の・・・服！！！！！！！
ダボっとしたスカートの前後感、ゴツめのスニーカー、ぶらーんと投げ出されたベルト・・・・！！！！！か、かわいすぎる・・・・・・・・・・・・・・
あの服装で動いてる明石さん見れるだけで眼福すぎますよ。可愛すぎる 天才の衣装
キャラ的には明石さんも（小津ほどではないけど）見たことの無い明石さんだったな。本編よりも『変でちょっとトンチキでポンな人』の面が強調されていたように感じた。本編はどっちかっていうと気高さや近寄りがたさが主なので。でもキャラブレ感はなく、『これが近づいて見た時の明石さんの姿なんだ』と思えたのも良かった。四畳半の描く人間の多面性が好きなので
本編最後の割愛セリもマジで「「「「文脈」」」」だったな。マジでこういうセリフと文脈を盛り込みまくってるのでファン向け映画だな～～って感じだ。
あとMacbookっぽいノーパソで映画編集してたのが衝撃だった。四畳半本編ではフィルムの切り貼りしてるし小津以外はガラケーだったのに……
田村くん
オリキャラ 『私』の親近感や髪型の処理の感じから子供なんだろうな～とは思ったけど。名前はなんなんだろう？っていう絶妙な空白加減が良いな。『私』が田村ならもうちょっとなんか反応あるだろうし。明石さん下の名前説ある？無いか
一応原作（サマータイムマシン・ブルース）のキャラなんですね。その辺見てないのでここは何とも言えないな。
