大逆転裁判 感想 2-5

事件・裁判について

そういえば3話中に『シンポジウムやるよ』って話出た時『4話はシンポジウムが舞台の事件なんやろなあ…』って思ってたし、4話がシンポジウム関係ない事件だったの見て『クライマックス5話がシンポジウム舞台かあ なるほどね』って思ってたけど全く関係ない上に中止になって笑った

シンポジウム、日本の司法関係者を英国に連れていくる理由以上の設定じゃなかったな。笑

 

裁判官ヴォルテックス

4話時点では「ヴォルテックスがなんやかんや自分の思うように場を動かすために難癖付けて検事席立ちに来るのかな?」と思ってたんだけど、考えてみれば確かに裁判長の方がより場の支配度高いよな。確かに 確かにその通りだ

それにアソウギ途中で降りるのもゲーム的に冷めそうだもんね。最後までプレイしたからこそだけど、やっぱりあの場にはナルホドとアソウギが最後まで向き合ってなきゃだめだった めっちゃ良かった……

裁判開始時の引き画面、弁護席/検事席/裁判官席/証人席(被告)の四方に主人公/親友/ラスボス/ライバル検事が立ってるのマジでクライマックス感すごくて最初の絵面だけで無茶苦茶興奮しちゃった。裁判持ち越しだけど5話に入って真の決戦メンツ揃った感

ヴォルテックス3Dモデルのちょっと特殊なライティング(逆光気味のやつ)、本人の威圧感表現に加えて奥が光ってる主席判事執務室で出てくること多いからかな…って思ってたけど、最終話で裁判官席に座らせる兼も想定してのことだったりするんだろうか。左右が炎で燃えてるから逆光っぽいライティングがすげえ映える

 

探偵パート

回またぎ裁判持ち越し継続っていう特殊状況によって探偵パートがホームズ&ミコトバ視点になるの良良良良良良良良良良良良すぎる

そしてここにきてミコトバ視点なのめちゃくちゃわかりみが深くて最高すぎ ワトソン(概念)っぽい
ホームズがトンチキなこと言ったりやったりしてミコトバがツッコミ入れるの永遠に見てたい 良すぎる。ホームズ&ミコトバ、良すぎるしか言えなくなる

これはメモアプリでの実況 うれしそう

推理劇場、小気味よい画面とテンポが気持ちよくて最初から大好きだったんだけど、同じフォーマットで特殊なことし始めるのも良すぎて脳汁出た。私が見たいもの全部見せてくれるやん

 

ホームズとミコトバについて感じたこと色々打ったんだけどその後原画集読んだら丸っ切り的外れでひっくり返ったので消した 原画集、すごすぎた

いやあ原画集のアレ、アレすごかったな…すごいな…すごいな…(語彙消失)

 

ジゴク判事

ジゴク氏の洋装最初に見た時の感想『かっこよ!!!!!!!!』だったんだけど思ったより格好良い感じのキャラではなかった。騙された(?)

いやでもジゴク判事のキャラデザはマジでかっこいいんだよな。裁判官姿+洋装の変化含めてマジでかっこいい それに英国きたばっかりの時は態度もなんかアニキっぽくてカッコよかった マジでカッコいいと思って見てた

ただ、そんなジゴク判事が罪に問うべき敵になった時『メチャクチャうざったらしい悪役』って雰囲気になったのがすごい印象的だったなあ。キャラブレとかじゃなくてこう、立場や状況が変わることで引き出される本性に近い部分なんだろうな みたいなとこが

告発されてからの言動マジでうざったらしかったな(これは敵役キャラに対する誉め言葉)ナルホドのこと殺人犯擦りしてくるところとかう、う、うぜ~~~!!!!!ってなりまくってた 株価急落!(笑顔)

ゲンシンを帰国させ、“殺人犯”として
処理するには、日本側に協力者が必要だ。

ジゴクは功名心が強かった。
・・・・それを利用してやったのだよ。

これがジゴクの素顔なんだろうな~。功名心の強い自己中心的なオジさん
『カッコイイお偉いさん』の印象も彼が作り上げてきたイメージって考えると納得感強い

 

それにしてもヴォルテックス含めて4・5話で裁判官が犯人役になるのやべーな。SHIHOU NO OWARI

『日本側の裁判長が逆転シリーズらしからぬイケオジデザインなの』って、過去作や英国側の裁判長との差別化なのかな?って思ってたけどこういう展開になると成程な~~~~って感じだな…

最後に裁判官席にいつものサイバンチョが座るのすっげ~~~~~~~~~良かった。っぱ信じられるのはこの造形の裁判長だけなんだよなあ!!!!

 

プロフェッサー事件

5話は死神関係掘っていくのかなって思ってたけど、それも含めてのプロフェッサー事件編だったなあ。

・・・・かつて。貴公と同じ目を
持つ男が、ふたりいた。

私の兄、クリムト・バンジークス。
そして・・・・アソーギ・ゲンシン。

事件推理ゲームで推理ができないタイプのプレイヤーなので大体の予想が創作物としてのメタ読みとかキャラ読みになってしまうんだけど、4話のバンジークスのこの台詞から『主人公と同じ目であるとされる→クリムトとゲンシンは白なんだろうな』って思ってたんだよな。半分正解、半分ハズレだった

クリムトは犯罪者だったけど、『(ナルホドと同じ目をしていると言われるほど)真っ直ぐな人だからこそ犯罪に手を染めてしまった人だった』っていうのがとても納得できる想像の裏切り方でおおおお…!!!!ってなっちゃった…だから半分正解で半分ハズレだったなって

そしてクリムトとバロック、実に兄弟だな・・・・という実感も得られてよかったな…。
真摯に真っ直ぐすぎるくらい真っ直ぐに物事に向き合っているところが本当に似てる アソウギ親子もだけど

バンジークスのあの『頭良いし思慮深いし真面目で実直で人を見る目もそれなりにあるから真相に辿り着ける』、『だけどそこに“信じたくない”みたいな気持ちが混ざるから結論が若干歪むこともある』ところ本当に人間味あって好きだなあ。クリムトの件もそうだし、最初の方の“日本人”への態度とかも

 

そしてそういうのも含めて色んな闇に覆い隠された『真実』に辿り着けるのは日本人だった…っていうのメチャクチャ筋通ってて「おおおお!!!」ってなったな~~!

解剖御法度と言われるほど尊いものとされた貴族や大英帝国の歴史に対する先入観や思い込み、根付いたもの由来の『そうであってはならない・信じたくない』という『真実を曇らせるもの』が無い状態で真っ直ぐに真実を追求したからこそ辿り着けた、っていうのが物凄く必然性があって興奮しました。

英国人は絶対辿り着けないってわけではないけど、英国貴族であり司法関係者であり肉親でもあるバンジークスには流石に厳しかったのめっちゃ分かるもんな…

 

この『先入観・思い込み・心に深く根差したものによって真実が遠ざかる』っていうのめっちゃキーポイントだったよなあ。アソウギもそうなので
そんなアソウギの頬を張り倒すかのような一撃を加え、そして視界の晴れた親友と共に闇と真実に立ち向かう展開 王道で最高だったな・・・・・

4話のナルホドはまだ『アソウギVS英国』の添え物のような存在だったけど、5話でアソウギと対等に言葉をぶつけ合って共に戦う位置までグングン上がってきたのがマジで気持ちよかった・・・・・・ナルホドは1の時に苦しみながら『信じること』や『真実』と向き合ってきたわけじゃないですか。そんな成長や培われたものが存分に発揮されててスゲ~~良かった……アツかった

 

そういえばバンジークスが支給された銃失くした件、バンジークスに罪を着せるために何者かが盗んだとかそういう感じなのかなって思ってたけどマジで何もなくて笑った。そもそも罪を着せられそうになってたのはミテルモン氏でバンジークスは不運な巡り合わせだっただけだったし
銃失くしたのガチボケだったのか……

 

『覚悟』とヴォルテックス

『覚悟』っていうサブタイトルとテーマでラスボスの在り方がコレなの本当に良いなあ~~
英国の、司法の、理想のためだと言いつつ自らの手を汚さず、誰かに罪を着せる人。マジでこれ以外ないって感じのラスボスで滅茶苦茶興奮しました

アソウギ
貴公は何もしていない!

《死神》の汚名を引き受け、正々堂々と
法廷に立ったのは・・・・バンジークス卿だ。

ナルホド
正しいことと信じて、苦悩の中で
罪に手を染めた、グレグソン刑事・・・・

そして。ひとり《真実》を追求して
命をかけた、亜双義玄真・・・・

倫敦の“闇”に隠れていたのは、
あなたの方だったのです!

ここの畳みかけ気持ち良すぎるな~

《真実》を隠そうとする者に、
“司法”に関わる資格など、ない!

プレイ途中「ヴォルテックスがラスボスなんだろうな~」ってなってた時は、彼の高潔な理想の話を聞いて『正義VS正義みたいな構図になるのかな』って思ってたんだけど、ヴォルテックスの本質は『闇に紛れ、自らの手を汚さす、真実を隠すことで立ちはだかる人』だったのが本当に良い意味での期待の裏切りというか、テーマ的に考えるとそれ以外ねえな~~~!!ってメチャクチャ納得できる性質だったので本当に本当に本当に良かったな・・・・・・・・・

このゲームは覚悟のある高潔な正義とぶつかり合う話じゃないんだよな~~~!!!ヴォルテックス、本当に叩きのめしてブレイクして気持ちいいラスボスなので最高だった。というか逆転シリーズの性質的にもこういうタイプになるか冷静に考えれば

 

 

その他あれこれ

5話は陪審員ナシだったけど、大衆が裁判の行方を決めるって意味では姿なき司法関係者たちが実質陪審員だったなあ。イレギュラーだけど本質は変わってない、みたいなところが凄い良かった。あと陪審員席に人いないからこそ可能なヴォルテックスブレイク演出なの良い

ホームズのカリスマ全開の呼びかけで傍聴席の声が真相究明への意欲を見せた時(ヴォルテックスに楯突いたとき)やるねえ!!ってなったけど、逆にヴォルテックスが『司法を守るためなんだ』って演説したらそっちに乗っかっちゃうところはやっぱり大衆なんだなあって感じだったなあ。個人の意思ではない群衆の意向、人格というよりは個が溶けた集合体だから仕方ないね

 

真相が見えた!→まだまだ全てが解明されたわけじゃない!→今度こそ真相が見えた!→まだ終わらない!すべての決着がついたとは言えない!!ってとことんまで追求していくところが超良かった。プレイヤーとしてもスッキリするまでやり尽くしてくれたのマジで満足度高い

そしてそんな風にまだまだ!まだまだ!ってしつこく続けてもダレずにどんどんボルテージ上がっていくところも凄かったなあ。まだか!まだヴォルテックスの表情は崩れんのか!まだ余裕の表情なのか!から徐々に形相が変わっていって、余裕なくなってボスらしいブチギレユニコーンになっていくのがそうそうそうそうこれこれこれこれ!!!って感じで
なんていうんだろう、ゲームやシナリオの進行とプレイヤー自分のボルテージがシンクロしてて本当に気持ちよかったな~~

あまり前情報を得てなかったので、大逆転裁判2というタイトルの触れ込みが『すべての謎が今。解き明かされる』だったのを知ったのはクリア後だったんだけど、謎解きという意味でもそうだし、真相を暴いた上でなお『それを明らかにすることの危険性』を盾にしてくるラスボスが完全に余裕なくなるまで叩き切るっていうのも色々徹底しててカタルシスがすごくてすごくすごく良かった そして最後はヴォルテックス大炎上演出 ここまでナルホドやアソウギと一緒に真実を追いかけてきたプレイヤーに対する最高のプレゼントをありがとう…

 

ホームズのワイルドカードっぷりは相変わらず凄いな…と思うんだけど、しかしながら引き続き「ホームズならまあアリか」っていう説得力があるし、何より『あくまでナルホドやアソウギたちが手を尽くし、彼らの戦う場所で戦いきってやりきったからこそ』のホームズパワー発揮って感じだったのが超良かったな~~~!!

 

 

エンディングのあれこれ

1のエピローグとの対比が美しすぎる~~……1ではスサト一人で乗った帰還の船、2では二人で乗るの良すぎるな……

 

ナルホドとアソウギの向くところ

アソウギ
・・・・キサマと、ふたたび法廷で
向き合う日を楽しみにしている。

ナルホド
ああ!・・・・でも、弁護士どうしじゃ
向き合うのはムリじゃないかな。

アソウギ
オレは、検事になる。

4話の感想で『最初は同じ向きで弁護席に入ってた二人が向き合う(違う向きになる)の良すぎ』みたいなことを書いたけど、アソウギ本人も同じような旨のことを言ってて「おお・・・」ってなった

アソウギの出した結論(プロセス含めて)好きだなあ。師匠枠で退場した1では見えなかった彼の弱さ、親友ナルホドと共にそれと向き合ったことで道を拓いたっていうのが良すぎる~~

なんとなくアソウギが再登場した瞬間から『ナルホドとアソウギが最後まで一緒の場所にいるところはイメージできないな』ってなんとなく思ってたんだけど(ネガティブな意味ではなくキャラ的に?)そんな予感は当たりつつも、アソウギがアソウギの経験と考えと覚悟によってその道を歩んだってところを見届けることができたっていうのがこう……良い……

 

アソウギとバンジークス

この二人、分かりやすい和解って感じでも許しみたいなものでもないけど収まるべきところに収まった感じがして、そこが流石というか、この二人らしいなあって思ったな。

計られていたこととは言え、結果的に死刑とは別の場所で死んだとは言え、バロック・バンジークスがアソーギ・ゲンシンを有罪にしたことは変わりようのない事実で、ゲンシンがクリムトを殺した張本人であるということも事実で、でもあの裁判を経た二人は憎しみを解すとか許すとかそういう次元にはいないんだな~~というのがこう・・・うまく言えないんだけど なんて言えばいいんだろうな~

二人の変化はそういうところじゃなく、視界がクリアになったところなのかなあって感じたんだよな。二人とも賢くて実直で真面目で理知的な人だから、心の奥深いところに根差した闇が払われた時『そこにある事実』は変わらなくても存在を認められるようになるというか、為すべきことを為すために歩み始めることができるというか

その方向がたまたま同じだったから同じ馬車に乗り合わせるみたいな関係っていうか 不思議な関係だなあ。友人とも家族とも全然違う感じ
きっとこの二人はその馬車で目的地に着いたらサっと別の場所に向かって歩き始めるような、そんな感じなんだろうな~~って思うんだけど そこがまた良いよな…… 形容するならハードボイルドって言葉が似合うのかな

「ハードボイルド」は元来、ゆで卵などが固くゆでられた状態を指す。転じて感傷や恐怖などの感情に流されない、冷酷非情、精神的・肉体的に強靭、妥協しないなどの人間の性格を表す。(Wikipediaより)

っぽいわ~ 二人ともあったかい情と熱い気持ちを持ってるタイプの人間だけど、ことこの二人がツルんだ時の空気はめっちゃハードボイルドなテイストなんだろうなって気がする 面白化学反応だ! 想像だけど

原画集2ホームズ&ミコトバページのコメント『それぞれが独立した上での共闘関係が本当の相棒』って部分狂おしいほど好きなんだけど、そういう意味ではバンジークスとアソウギは良い相棒関係になりそうだよね。でも最後まで一緒にいることは絶対に無いだろうなっていう う~~~ん 良い シビれる

 

ジーナとグレグソン

逆転シリーズ伝統のエンディングやっぱり良いなあ…

ジーナとグレグソンじわっときちゃうよ。グレグソンを回想補完って形でここに入れたのあまりにも良すぎる

逆転シリーズEDって(詳細な登場法則を把握してるわけじゃないんだけど)『犯人と死者を除いたキャラクターが登場する』っていうのが基本形だと思うんですが、大逆転裁判で犯人(クログレイやドクター・シス)が出てきたり、死者(グレグソン)が出てきたり適度にフレキシブルな対応してるのが凄い印象的だなあ。

ナルホド
グレグソンさんの、『刑事』としての
“時”が止まらないように・・・・

誰か、ゼンマイを巻く人間が
必要だ・・・・ということですね。

スサト
はい。あのカタの・・・・
“刑事魂”を、受け継ぐ者が・・・・!

ジーナ
・・・・アタシしか、いないじゃない!

・・・・だって。ボスは・・・・
アタシのボスなんだから!

エンディング前のやり取りも好きすぎる。スリに戻ろうかな…ってなってたジーナの思い直しはサクっと済んだけどこれ以上でも以下でもない、これでしかないって感じなので

大逆転裁判のテーマの一つと思われる『未来に向かう若者』にジーナも含まれてるんだなあ……っていうのが1からの流れも含めて最高・・・・・・・・・・・
自分を導いてくれた者の遺志を継ぐって意味ではバンジークスやアソウギ、(相手生きてたけど)ナルホドとも通じるところがあって本当に好きだな。テーマの体現者が本当に好き

そしてグレグソンの想いが手紙って形でジーナに伝わったのも良かったなあ……『死の可能性を予感していた人の遺す手紙』ってベタなやつではあるんだけど、グレグソン&ジーナのそれは『ジーナが文字を読めるように勉強したからこそ読めるもの』っていうのがすっげえ胸にくる

勿論読めなくても誰かほかの人に読んでもらうことはできるだろうけど、やっぱジーナ本人が自分の目で読めたっていうのがすっげえ良いよなあ…って思うし、ジーナなら自分の目で読みたいって気持ち強いだろうし 良いな~~ 良い・・・

 

エンディング他あれこれ

2に登場した日本側のキャラ(アウチ・ソーセキ・ハオリ・ホソナガ)を一気に処理するのわっちゃわちゃしてて楽しすぎる カオス法廷
わちゃわちゃコメディっぽくしつつ地味に女人禁制を破ってるのめっちゃ良いなあ~~~


バンジークスがドビンボー英国に招待してるの律儀そのものでおもろい

バンジークス
ダメだ。観光はあきらめろ
ベンジャミン。

ドビンボー
うううう・・・・キミ、たまに
トモダチと思えない目でボクを見るな・・・・

ドビンボーが観光したいって言ってた話ちゃんと覚えてて、色々カタ付いたらしっかり自発的に招待して案内もしてくれるのマジで根の律儀さとダチ想いなところ出まくってて良すぎ。カタついたと言っても無茶苦茶忙しいだろうに バロック・バンジークスの人間性、出てますねえ!(笑顔)


エンディングのスサトの背景が船室なの良いなあ。スサトと初めて言葉を交わした場所だったはずなので
(状況に合ってて流用できる背景って言われるとまあそうなるよねって感じではあるんだけど)

目の入ったダルマ添えられてるのも良すぎるな~~!!背景調べてて何度も言及されてたのが最後に回収されるの、ちゃんと隅まで調べてて良かった~~!ってなって嬉しすぎる

 

エンドロール

この歩くエンドロール本当~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~に好き
高解像度のデカいモニターで見たいからswitch版買わなきゃ…

バンジークスとドビンボー一緒に出てくるのほんま草(草生やすな)
ドビンボーのモーションなんだよって思ったけど牢屋の壁に数式書いてた時のやつか!壁無いから謎の踊り??ってなってた

ていうかバンジークスでっっっか!!一礼で頭下げてやっとナルホドやドビンボーと同じくらいの高さじゃねーか

グレグソン・ジーナ・トビーが階段みたいになってるのもそうだけど、ゲーム本編が基本上半身並び・イベント時はアングル凝ってたりしてあんまり身長差感じる場面無いからキャラが横並びになって流れていくの視覚的な楽しさがヤバすぎる

歩いてたホームズ消えたと思ったらミコトバのところで出てきて踊り狂ってるのあまりにも最高すぎる 顧客の求めているもの
ミコトバがイケイケのダンスを披露する横で腕グルグルさせてるトンチキダンスなホームズ面白すぎだし一緒に踊ってるのに何も揃ってないのらしすぎて笑う 最高

そして1EDの途中で立ち止まったアソウギが出てきて剣を交えるの最高最高最高~~~!!!!バックの薄い背景もしっかり日の出に合わせてきてうおおおお…!!!すぎる 最高~~~!!ヴォルテックスまでのキャラ群から少し間があるのもいいよな~~~!!
そして最後はナルホド&スサトで〆、終!もう本当に良かったな・・・・・・・このエンドロール本当に好きだな~~~!!思い出が溢れる

 

 

『友』と『未来』

『友』

やっぱり大逆転裁判という作品のの柱になっている重要なテーマの一つに『友情』ってあるよなあ。

友と弁護席に立ち、友の死からスタートする1からそう感じてはいたけど、2になって他にも色んな友人関係(スサト&ハオリ、バンジークス&ドビンボー、ホームズ&ミコトバなど)が登場してよりその輪郭が強まった印象だった。

ボクは、かねがね“友情”の持つ
不思議なチカラを認めているのでね。

ホームズってこの作品の描こうとしてる色んなテーマの体現者という印象があるんだけど、このセリフも正に・・・!って感じで超好き。この台詞好き

私が大逆転裁判という作品の象徴だと思う存在は『ナルホド&アソウギ』と『シャーロック・ホームズ』なんだけど、どちらも無二の相棒であり親友を持つ人たちっていうのがもう色々物語ってて最高なんだよな~~~

ゲンシンを殺害したのは、
ジゴク・・・・あの日本人だ。

“親友”だと言っていたが・・・・
最後には、ライフルの引き金を引いた。

ヴォルテックスが『覚悟』というテーマに対抗するラスボスとするなら、ジゴクには『友情』に対抗する存在っていう役割もあったのかなあ。ここの台詞見てなんとなくそんなことを思いました

大逆転裁判に出てくる友情や絆・縁って本当に強くて尊いものとして描かれてるように思うんだけど(クログレイとティンピラーでさえEDで一緒に在るほどだし)、その中にあって『親友』と称した男を保身と功名心で撃ち殺したジゴクは正にテーマ性に対するアンチでめちゃくちゃ良い味出してる……そしてここでも他人に手を汚させるヴォルテックスは覚悟テーマへのアンチが徹底してる 良いボスたちだなあ~~!!

ジゴクがゲンシンと親友だったことは真実だろうし、弁護でブチギレたこともきっと本心なんだろうけどね。ただそれよりも極限状況で選択を迫られた時自らの保身や功名心が勝る人だったんだろうなって バトロワ作品にいそう

 

まあ私の大好きなクログレイとティンピラーも極限状態の択だと普通に見捨てそうだけど。あいつらの何が好きって過去と縁切りしたはずのクログレイが過去の縁に頼っちゃう人間味というか、尊く高潔な友情とはまたちょっと違うカテゴリの強い腐れ縁に魅力を感じるところなのでそれもヨシ!(指差し)

 

『未来(家族)』

そして柱になってるテーマのもう一つ、『未来』

大日本帝国や司法の未来を創っていく若者・ナルホドやアソウギみたいなずっと描かれてるキャラもそうだし、科学者としての未来を奪われ、科学者の未来を奪うような存在に堕ちたドレッバーみたいなサブの存在にもそういうテーマを感じるんだよな。

そして作品の終わり方的に『何もかも丸く収まったわけじゃない、でも絶望的ってわけでもない、覚悟を持って真実を暴き変わった世界の先は未知で、でも希望がある。何故なら未来を創っていく若者たちがいるから』くらいの塩梅なの、マジで未来に向かうお話として1200000億万兆大好き点って感じ

 

そしてそんな若者を助け、守り、若者に未来を託すのはこれまでの道を創ってきた大人たちで、だからこの作品における『未来』ってテーマは『家族』というテーマと直結してるんだろうなあ。

『友情』と同じくらい『家族』の関係にも印象的なものが沢山あるんだけど、『家族』というテーマを描いているというよりは『未来』に付随したテーマ性のように感じたな。

ジーナを守り導き、彼女に未来を与えてくれたグレグソン、自らの信念を曲げても息子を置いて死を選ぶことはできなかったゲンシン、最期に弟の身を案じていたクリムト、皆抗えないものに押しつぶされながらも若き未来を想っていたな~~という。

ナルホド
もし・・・・この先。《プロフェッサー》の
“正体”がアキラカになったときは。

その子は・・・・歴史的な《殺人者》の
ムスメとして生きていくことになる。

アソウギ
だから・・・・どうしても。

その子を、バンジークス家から
引き離すしかなかった・・・・

アイリスを血の繋がった家族から離したのも、彼女の『未来』を守るためなんだなあって思うと本当にテーマとキャラクターの結束の強さを感じるなあ。

そしてアイリスの『家族』として、小さな彼女の『未来』を守ってきたシャーロック・ホームズ、また重要なテーマに絡んどる~~!!って感じですごいな。象徴すぎるだろ
象徴を感じるけど決して主人公ではないバランスがめちゃくちゃ凄いと思うホームズ

そういえば、フィクションの三十代のキャラって結構作品によって若者扱いから大人、オジサン扱いまで幅があって(主人公やターゲットの年齢層に寄るところが大きい?)面白いなって思うんだけど、

大逆転裁判に出てくる三十代のキャラって『未来を創っていく若者』という扱いの人が多いのかなって思う(バンジークスやドビンボーなんかはそういう扱いな気がする)
一方、ホームズってこの辺と年齢変わらないけど『未来の守り手(大人)』側なのすげー良い味出してるな…と思う。いろんな人生

 

そんでもって逆にそういったモノへの想いが描かれず、自分の理想のために人を操り誰かの未来を奪うようなことばかりしているヴォルテックスは本当に本当にラスボスだな……って思う

 

友はそれぞれの場所で、家族は共に在る

…という印象があるなあ。この作品
私がそう感じたってだけの話、かつ全員に当てはまるわけではないんだけども

ナルホド&アソウギ、ホームズ&ミコトバなんかの『親友』たちは遠くそれぞれの地でやるべきことをやっているし、英国で司法を・独逸で科学をやっているバンジークスとドビンボーの親友関係もそうだし、大逆転裁判における親友たちってマジで物理的に離れるヤツらが多いんだよな。

なんというかそれぞれの魂の在り処はそれぞれの場所にあって、その上で強く結びついてるみたいなダチが多い気がする。そして私はそんな大逆転裁判の友情観みたいなものがめちゃめちゃめちゃめちゃ好きなんだけど

 

逆に『家族(血縁の有無に関わらず)』は共に在るもの、というのを感じるんだよね。物理的ないし魂的に

ホームズ&アイリスは勿論、ナルホド&スサトもこれだなあって思う(ホームズたちも含めて“家族”って言ってたし)
グレグソンとジーナは生命という意味では離れたけど、魂という意味ではこれ以上ないほど寄り添ってる関係だし。

あとバンジークスがエンディングで言ってた『《死神》と呼ばれたあの日々、貴方が傍らに立っていた気がした。』『しかし今闇は払われた。貴方はもういない。』っていうのもまた一つの『共にある』形のように感じたな。バンジークスは10年経って本当の意味で兄と別れたけど、しかし彼の誇りは受け継がれていく…というのも魂が寄り添ってる感じする

良い作品だな~~~~~~~~~~~!!!!!!!大逆転裁判!!!!!!!!

 

 

さいごに

めっちゃ面白かった~~~~ 話の組み込まれ方やひっくり返し具合はもとより、タイトルテーマとの密接な関係や扱い方が好きすぎた(大冒険と覚悟)

《真実》から目をそらす者に、
“闇”に立ち向かう資格はない。

・・・・貴公たちは、それを
ミゴトに《立証》してくれたのだ。

色々複雑でデカいストーリーを扱いつつ、最後には基本システムである『立証』に収束するところも本当に良かった

 


 

あと、これは体感の話なんですが、1プレイ時は『面白いけど引っ掛かりやモニョりポイントがけっこうあるな…』という気持ちが拭い切れなかったんだけど(証拠品の出てき方がなんとなく不自然に感じるとか、スサトの言動が全体的にちょっとキツいとか、殺人事件現場で祝賀会しはじめるとことか※あくまで個人が主観で感じたものですが)

プレイし終えてから考えると、2は1で感じたストレスみたいなものを感じることがほぼ無かったなあ。マジで1の時に持ってたスサトへの個人的な苦手意識もいつの間にか消えてたし

全体のストーリーや殆どのキャラクターに対しては1の時から不満はなかったんだけど(しっかり2にも繋がる超面白くて魅力的なものだったなと思う)、それよりもっと細かい部分・ちょっとした言動や描写みたいなものがメチャクチャブラッシュアップされたんだろうな…?という気がしました。評価やレビューは見てないのであくまで個人的な主観&体感ですが

原画集2巻末のお話にあった『前作で感じた無力感』『前作を経た上でのフィードバック踏まえた会議でのシナリオ補正』『チームとしての総力戦』という部分にある『2』の作りこみがこういう細部にも反映されていたのかなあ。その部分読んですごい得心がいったんだよな わかんないけど

某マンガ家の人が『読者のストレス要素を極力減らすこと=防御力』みたいな方法論のお話をされていたけど、そんな感じでパワー・攻撃力はそのままにガッツリ防御力も強化してきたみたいな。

尖ってて個性的で面白い部分はそのままに、細かいストレスになってしまう部分は超絶洗練されてるような気がしました。すごいよ~すごい マジで良かった 大逆転裁判……