描いた絵の振り返りをするのが好きなので振り返ります
最近はゆっくり動画で振り返るのが楽しくて動画ばっかり作ってたけど(YMM使った動画編集、慣れるとめちゃくちゃ楽なことを知った)
今回はブログ記事でやります。テーマ的にこっちのが振り返りやすそうなので
グノーシアのファンアート!シピとコメットです
ブログ用に縮小してるので大きめの絵はこっちで
1年半前の絵をリメイクしたい
今回の絵はちょっと前に描いたもののリメイクになります。
自己絵リメイク、たまにやって変化を確かめたくなる。
これは2007→2012 5年で色がドギツい方向に進化している。正直この時の絵めっちゃ可愛くて嫉妬する
これは2007→2017
エル・カザドのは2027年にまたリメイクできれば面白そうだな~と思ってる
そんで今回のリメイク元がこれです。
2021年3月、1年半前の絵ですね。グノーシアプレイ中にシピとコメットうおおおおおお~~!!!!ってなって描いた絵
過去の他リメイクは5~10年経ったものが多くて、1年半でリメイクっていうのはいつもはやらないんですが(変化が実感しにくいので)
↑の絵はそれなりにキッチリ仕上げた割に気になるところが色々あり、かつこの1年半の間に絵の描き方を少し変えたりしていたので
簡単にまとめると、『下書き→線画→色塗り』という順番でやっていたものを『下書き・線画・色塗りを1工程にぶっこんだような描き方』に変えてました。なので最近の絵ではあるけどリメイクやってみたいぞ~~~!!今の描き方で~~~!!
どの辺をリメイクするか(直したいところ)
描き方を今のやり方に変えるのは大前提として、それ以外のところも色々直していきたいところ。
・なんか全体的に野暮ったい(黒の影があんまり効果的じゃなくてダサい、とか)
・ポーズや表情がカタい気がする(動きはあるのにカタさを感じる)
・体格も上手く自分の絵に落とし込めてなくて好みじゃない
・色遣いが微妙(当時にしてもやや簡素な塗り方ではあるけど)
この辺かなあ。ほぼ全部気に入ってないんじゃないですか…?実は……そう……
描いた時期近くても気に入ってる絵は何枚もあるんだけど(ポストカードにしたコメットやSQ、沙明&オトメの絵とかは気に入ってる)
このシピ&コメットは割と急いで描いてたのもあって、自分的に気に食わねーーーー!!ってポイントが非常に多いです。
・なんか全体的に野暮ったい
→こういう黒影や微妙な感じの効果線は使わずに済むような構図&ポーズ&色合いにする
・ポーズや表情がカタい気がする
・体格も上手く自分の絵に落とし込めてなくて好みじゃない
・色遣いが微妙
→いろいろがんばる 構図やポーズも変える
リメイクっていうと同じ構図・ポーズで絵の変化を見る、っていうのもアリだけど、構図やポーズのせいで微妙になってた絵なのでそこも含めて大幅に変えていきたいな。『左側にシピ・右側にコメット・背景派手な黄色』だけは維持してそれ以外はガンガン変えていこう
ラフ
そういう感じで最初に作ったラフがこれ。まずキャンバスを縦型に変更しました。縦の方がダイナミックに見せられると思ったのかな……いや『何か印刷する機会があったら縦のが扱いやすいから』、だった気もする
コメットの脚をダイナミックに見せて奥行きをつけつつ、顔も良い感じに見せたい…みたいな感じだった気がする。
気がする気がする言ってるのはですね、このラフを作成して8カ月放置してたからですね。
ボイフレのサービス終了に伴うファン活作業で3,4カ月吹っ飛んだから仕方ないね。その後ポケモン欲を抑えきれずにサンやってたから仕方ないね。
というわけで8カ月後に改めてラフを描き直したものがこれ。最初のラフよりも引いた配置にすることでコメットの揺れ物類を見せて良い感じに派手にしたいなっていう。
あと、リメイク前の絵にあったこのライン が直線的であんまり映えてなかったので、S字ラインにして動きのあるアレにしたいな……?というのも一応ラフに含ませてますね
この黄黒ライン、シピとコメットのちょっぴり危険なところを示すオブジェクトなので意味は分かるんだけど ちょっと ウーン……なのでテイストは残しつつマシな感じにしていきたいっすね。
下絵
ベースにするための下絵をこさえていきます。詳しくは過去記事で書いてたので省くけど、とりあえずグレーでパーツパーツを生やしていく要領でざっくりと
シピはレイヤー少なめで描けるんだけどコメットは透明パーツが死ぬほど多い&体に模様があるのでレイヤーを分けまくらないといけない
ここまで描いた段階でのそれぞれのレイヤー構成が以下
シピは顔部分多少レイヤー分けしてる以外はそこまでレイヤー分けずにゴリゴリと、コメットは御覧の通りめちゃくちゃパーツごとにレイヤー分けてフォルダ管理しています。こうしないとコメットの透明パーツ処理できんねんな……
あと今回描いてて初めて気づいたんですけど、コメットの衣装の燕尾?部分って半分くらい透明素材だったんですね……。緑の部分は布だけどオレンジの部分はヘルメットと同じような透けビニール素材だ……コメットのパーツ、透けすぎ…!?
色置き
グラデーションマップでベース色を置いていきます
シピは全部まとめて、コメットはパーツごとに色付け、グラデーションマップで対応しきれない色は後から塗り潰しで付けていきます
配布されてるグラデーションマップの中から良い感じのものを選び、キャラの固有色に合うように改変しています。これはシピの色
シピもコメットも、かなり黄色っぽい色味でベース色置いてみた。コメットの肌とかかなり黄色いと思う。
左がリメイク前のコメットの肌色、右が今回の肌色
左がリメイク前のシピの手袋、右が今回の手袋の色
全体的に黄色め・明るめかな?
でもシピの髪色なんかはかなり赤めですね。この辺はグラデーションマップかける段階での偶然の発色にある程度任せてるところがある。自分で色選ぶとチョイスしないモノをくれたりするので。
リメイク元絵のベース色の方が公式絵の色相には近いと思うんだけど、イラストの色合いって結局のところ他の色味との組み合わせなので「これくらいなら変えても大丈夫では?」って気はします。影やハイライトつけていく段階でも色の印象変わるしね
塗り込み・整え
色を置いた状態がこれ。ここから影やハイライトつけたり線を整えていったりします。
影とハイライトざっくり置き
ベース色にしていた赤茶色を1影みたいな位置にして、かなり明るめの焦げ茶色を右上に乗せてみた。
線を整えてこんな感じに。
シピの頭けっこう良い感じに塗れた気がする。背景色に近い黄色めのハイライトが良い色味になってる気がする!
元のシピの髪の色味とは違うんだけど、『この絵の中の色味』としてはかなりマッチする感じにできたんじゃないだろうか。ライティングってやつ……?
こう
リメイク前はだいぶ固有色に囚われてる感じがして色味がちょっと味気ない。ハイライトは背景に合わせて黄色にしてるけども
あと今回はコントラスト強めのハイライトは入れずにマットな仕上げにしてみました。なんとなくそっちの方が合うかなと思って。シピやコメットは短髪でハイライト入れにくいっていうのもある
ネッコもリメイク前より可愛く…というか美人に描けたかも
あと猫の毛と手が触れるところは線無しにしてみたりした。線画描かないやり方を生かして
シピのネッコはそこまでフサフサしてるわけではないんだけど。特に上の手は毛並みの流れ的にこんなモコってならないかな。まあこれはこう、誇張の一つとして…毛が逆立ってたのかもしれんし
コメットは全体の塗り込みと整えをやる前に模様の描きこみ。コメット、肌の模様を入れると肉体のシルエット感?見え方?が大分変わってしまうんですよね。だから先に模様描きこんでから全体調整した方が後々の調整地獄を軽減できて楽かなと。後で調整しやすいように模様は肌にクリッピングマスクするように描いてます。
濃い模様の色が入ると肌部分がキュっと締まって小さく見える気がする。
あとコメットの右手の形を変えた。そっちの方が自然かなって思ったので
謎空間絵なのでポージングに自然も不自然もあるか???って気はするけど、このコメットが上から降ってきてるんだとすると手は広げて伸ばしてた方がそれっぽい気がする。アニメとかで上空から飛んで降りるキャラとかは腕広げがちだし
ていうかそもそもこれ修正前右腕の関節おかしいんだよな!?
『腕を曲げながら拳を前に突き出すポーズ』の時の上腕って縦向きではないんだよな。イメージにアクション人形使ってるけど実際は自分で腕上げてみて確認してた
上腕はある程度横向きじゃないと関節曲げられん。自分の関節が固すぎるとかでなければ
上腕を上げた状態で拳を前に出そうとするとこう……手のひらを外側に向ける感じになる?関節的に
なんにせよこのコメットの拳の上げ方はちょっと不自然かな~。上腕もうちょっと倒せる??って描いてみたりもしたんだけど上手いこと描けず……
他も塗り塗り…前述の通りコメットは透明パーツが多いのですごい大変
これが帽子無しの髪の毛
帽子レイヤーを乗せるとこう。黄色い半透明が乗っかった状態の髪色がこう、個人的に若干コレじゃないんだよな……
というわけで帽子レイヤーの上から髪の毛を加筆。帽子が被っている部分をオレンジ寄りの色にしました。
なんか私、基本的にレイヤーの半透明や合成モードを信用できてないんだよな…笑
乗算レイヤーでの影つけも半透明レイヤーをかぶせるのも理想の色が出ないので結局通常レイヤーで加筆しちゃう
あ、でも流石にコメットの身体の模様は乗算で影つけてます。グラデーションしてる部分が処理難しいねんな
そんな感じでコメットの描きこみ終わり 比較するとこう
良いんじゃないですか???少なくともリメイク前よりは
リメイク前、微妙にコメットのボディラインが綺麗じゃないのが気になってたので…
コメットは肉付きが良いキャラではあるんだけど、どこかスッキリしてるところもあるので そこら辺がこう……出せたんじゃないかな……?あとは絵柄への落とし込みバランス
リメイク前はコメットの肉付きに引っ張られて自分の絵柄とのバランスも中途半端になってた気がする。描き慣れなさもあったと思うが。
あと目もよく描けた気がする!!リメイク前も公式絵とめちゃくちゃにらめっこして描いたの伝わってきて良いんだけど、ちょっと目線が弱い感じがする。どこ見てるかわからないというか。眉毛も元気に描けて良い感じな気がします。
下から見たおっぱいの描き方は永遠にわからんかもしれん
仕上げ
塗れたので背景をなんとかしていきましょう。こういう絵、最終的にはトリミングするんだけどトリミング無し版もそんなに悪くない気がしてしまいますね。アプリゲーの絵みたいで
とりあえずラフで想定していた通り、S字のラインを入れていきます。S字のラインが二人の顔の位置を通ってるので、なんか視線誘導みたいになればいいな……なってるかは分かんないけど
縞模様は上手く入れられる気がしないのでまあいいかな。黒と黄色があるだけでも十分そういう色の組み合わせになるし。
情報量を増やしたいので背景にドットっぽいのを加えてみたり…。均一ドットにはならないよう、描いたコメットを画像加工でトーン化して置いてみました
でもこれあんまり入れすぎると、『真っ黄色の背景』が薄れる気がする。最終的にはドットもっと薄くさり気なくしました。
コメットの頭の上のスペースが気になるのでなんか飾りでも入れてみるか…?と考えるも『余計では…?』と思う
そもそもなんだこの頭上のだだっ広いスペースは。ラフ時点ではそんなものなかったぞ
拳突き出しポーズじゃなくした結果発生したスペースかこれ。帽子の紐の色が背景色に近いのもあって広く見えたんだな
結局コメットの位置を移動させた。シピの腕で隠れてた腰もちょっと見えるようになったし良いんじゃないか。
本当はコメットのくるぶしくらいまで画面内に入れたかったんだけど無理そうなので潔く諦めました。しゃーない
そして結局『黒いラインがあんまカッコよくねえな』と思ったので宇宙テクスチャをべちゃべちゃ貼って、細部を修正して、おてがる署名用に作った画像をコソコソ入れ込んで…
かんせ~~!ポップ色背景ながら切れ目に宇宙が覗いてるみたいになってまあこれはこれで良いんじゃないだろうか。
我ながらまあ良くはできたんじゃないかな。多分。とりあえずリメイクしてみようの試みは満足です。
音声なしのタイムラプス(クリスタから書き出して若干尺調整編集したもの)
リメイク前と比較してみても面白いかも
お絵描き歴はそこそこ長いけど、自分の絵の不満点改善のために色々試したり考えたりしてれば普通に絵変えていけるのが分かった。これからもトヤマさんを満足させられる絵が描けるように精進したいと思います。グノーシアのファンアートも気が向いた時にまたちょいちょい描いていきたいね
課題点
あっそうだ一応気になるポイントはメモっておこう
私が参考にしてるイラストレーターは以前から書いている通り、くるみつ先生なんですが
↑こちらの表紙
くるみつ先生はキャラデザがウリ!って感じで推されがちな絵描きだけど、ワイは、ワイは~~ くるみつ先生の線が好きなんや~~~ マジでイケてる・・・マジで・・・くるみつセンセの線はガチ
くるみつ先生のこの、良い意味でラフな感じ?柔らかい質感?がもっと取り入れたい……。別にくるみつ先生の絵柄そのものになりたいわけじゃないんだけど(なれないし)
最近の絵 全然悪くは無いし普通に気に入ってるんだけど、カタめではあるかな~と思う
この辺はそこそこ柔らかさやラフ感出せてる気がする。やっぱ線部分もうちょっとザックリ太くしてみるべきかな。メリハリとかももうちょっと意識して付けてみた方が良いのかもしれない。次なんか描く時はこの辺意識してみよー