よ、よかった!!!無茶苦茶よかった!!!!テレビアニメ版観た人は是非観るといいよ!!!って大声で言える内容だったし普通に話がめちゃくちゃ面白かったー!!!何なら今からテレビアニメ版完走して観に行っても良いって言いたくなるくらい良かったな…え?よかった…
正直以前見た好きテレビアニメの劇場版が「………。」って感じだったのでかなり期待値低めだったんだけど、マジで想像以上によくてよかった。よかったな~~~
劇場版ということで最初の方は「www劇場版っぽいけどもwww」ってなってたんだけど、途中からはマジで真剣に(そしてちょいちょい笑いつつ)見ることになり、テレビ版では掘り下げられてなかったキャラにめちゃくちゃスポットが当たり、クライマックス感もすごくて………。劇場版続編というより、劇場という舞台を利用した第三幕、といった印象を受けました。
要素の組み合わせだけ見たらB級感すごいというかトンチキというか、まあ変な話なんだけど、にも関わらず最終的にはめちゃくちゃグっと来て感情がワ~となって本当にすごかったな……。

よすぎてパンフとアクキー買っちゃった。
パンフ、この時代に1000円なのはけっこう安いと思うんだけど内容はしっかり充実しててよかった。
以下ネタバレ感想です。
事前情報ゼロで見に行ったから2025年佐賀万博!!!ドン!!!だけでめちゃくちゃ笑ってしまった。そこ、しっかり合わせていってるんだ。大阪万博が色々あって中止になった世界線、面白すぎる。
ゾンサガ見てると思うけど、『佐賀』って語感でそこそこ得してるよな。『SAGA(英雄譚)』であり『性(さが)』にもかけられるし、短くて語呂がよくてタイトルにも歌詞にも組み込みやすいという。
2期の終わり方のことすっかり忘れてたんだけど、最後に宇宙人襲来エンドみたいになってたんですね。本当に覚えてない……2期は佐賀事変とホワイト竜とサキの関係性の印象がめっちゃ強い
その部分は作中ではあくまで作中MVの一部って扱いみたいだけど。
ゾンビがいるなら宇宙人がいてもおかしくないか……。あと、この設定もあんまちゃんと把握できてなかったんだけど、佐賀は繁栄できない呪いにかかっていて、それを解く使命を負ってるのがフランシュシュだったんですね。そこからですか?すいませんフワっとした視聴者で……。んで、佐賀に万博がくる、というビッグビッグ繁栄イベントに合わせて特大の呪いとして宇宙人の侵略が始まったと。佐賀を繁栄させない呪い、強すぎる………
ゾンビVS宇宙人というとB級ど真ん中って感じで要素の組み合わせとしてはそういうのも狙ってるんだろうけど、宇宙人の生態として『視覚が発達しておらず、温度で生物を見分ける』『ゆえにゾンビィは視認できない』『だから宇宙人に対抗できる存在として正当性がある』っていうのが、無駄にちゃんとしてて面白かった。宇宙で活動できる理由付けにもなってるし。設定が……よくできてるやないかい!
こういうの好きなんですよね……一見雑な取り合わせに見えて、その意味づけがしっかりしてるやつ。劇場版たべっ子どうぶつの綿あめとか
山田たえが自我を取り戻す展開も、宇宙的なエネルギー物体を体に取り込んだならありえるか……ってなったのも面白い。絶対後付なのになんでこんなに整合性取れることになっているのだよ。
山田たえ、すごかったね・・・・・・。私はスピンオフマンガ?は未読なので細かい設定は知らないんだけど、セリフや巽とのやり取りだけでなんとなく読み取れるところはあったのが良い塩梅だった。さくらとは違う意味で巽にとって特別な存在なのは伝わってきた。
山田たえのCVが三石琴乃なのって、若手声優が演じるアイドルキャラの中に混ぜる異物的キャラとして絶妙だよな~とテレビ版から思ってたけど、自我を取り戻した時の強い口調でもピッタリで、そして劇場版のキーパーソンとしての存在感もピカイチで、すげ~~~よかった。
山田たえ、絶対最後にはまた元に戻る感じにするだろうなあと確信して見ていたので、途中は『これだけ本人の自我をしっかり描いてしまったら“あの”山田たえに逆行させるの尊厳凌辱では……?』とか思っちゃったんだけど、最後の最後までやり切ってくれたおかげでそんな感じはしなくてよかったな……。なんというか、ギャグで処理していいところとしてはいけないところの切り分けがすごくよかった。たえが元に戻るところはもう全身全霊で描ききったという感じで……いやァ………まあなんというかその、めちゃくちゃ泣いてしまったわけですが………(隣の人も泣いてた)
おれ、泣くんだ。ゾンサガ映画で。ってなっちゃった。でも2期の佐賀事変でも泣いてるから初めてではないのだが。
なんか導入や設定の取り合わせはトンチキでギャグっぽいところも沢山あるのにアツいところはしっかりアツく、締めるべきところはしっかり締めて、感情に訴えるところも全力でやられたらアンタ!!泣くだろ!!!
泣けるポイント、たえが自我を失いながらも全力でライブをやりきったシーンはもちろんなんだけど、他でもけっこう泣いてしまった。フランシュシュが宇宙母船の中で大暴れしてるシーンとかでもめっちゃ泣いてた。サキが宇宙バイクっぽいのを乗り回し、ゆうぎりがビームサーベルで切り刻み、愛&純子がペッパー警部?し、リリィが巨大ロボを操縦するの、宇宙人のパワーを利用するという形でそれぞれのキャラ性を表現しており、その粋な活劇っぷりがあまりにも良くて、良すぎて、なんかめちゃくちゃ泣いてしまった。なんか最近良い映画を見ていると『良いものを作ろうとした人々によって作られた良いもの』であることに泣けてしまうことが多い。いつから私の涙腺がこんななっちゃったのかよくわからない。多分ここ数年で開発された涙腺だと思う。
いやあ、ダントツで一番好きなシーンだな……。フランシュシュの宇宙人パワー活劇シーン。
他に好きなシーンといえばやっぱりゾンビィバレかな。大好きだからね、正体秘匿モノで一部のキャラに正体がバレ、なんやかんやあって受け入れられる展開…。実際あの状況、地球人目線で見れば宇宙人攻めてきてピンチなのにゾンビまで現れたら動転するわ、すぎる。
それはそうと、宇宙人が攻めてきてた関係で通信があまり生きておらず、そもそも決戦が宇宙母艦だったなどの関係で限られた人しかフランシュシュの正体と活躍を知らない、っていうのもめちゃくちゃよかった。正体がバレる展開は好きだけど広くバレすぎるのは好きじゃないから。
あとあと、緊急事態における細かいキャラの挙動がすごくよかったですね。危機が迫ると全く臆することなく真顔で反撃にいくゆうぎり姐さんかっこよすぎる。
いや~~~いい劇場版だったなほんとに………マジで佐賀万博!宇宙人襲来!!でギャハハハ!!!ってなってた時にはこんなこと(終盤号泣)になるとは思わず………………
あと、アイドル系・ライブ系アニメの劇場版って応援上映などの需要も考えてライブいっぱいやるような内容になるイメージがあったんだけど、ゾンサガはライブシーンが最初と最後だけで、ゾンサガらしくやりきってたのがよかった。というか寧ろ途中はあまりにもアイドルやってる場合じゃなくて逆にちょっと心配になるまであったんだけど笑
ゾンサガはテレビ版でも割と、アイドルに関係あったりなかったりするすったもんだをやって最後に締めとしてライブシーンをやる、な構成のイメージがあったので(記憶怪しいのであくまで印象)その劇場2時間拡張版と考えるとしっくり感あったな。色んなドラマを展開して最後に渾身のライブで締める、っていうのは。
これはアイドル・ライブコンテンツにあまり親しんでいない側の人間の考えなんだけど、パフォーマンスライブってライブそのものを見て楽しむというより、文脈込で見るものというか、タレントを追いかけることでそのバックストーリーを実感し、その完成形をライブで享受する、という構造だと思っている。だからよく知らないアイドルのライブだけ見てもそんなに感動できない(マンガとかに出てくる登場人物は全く知らないアイドルのパフォーマンスに一目惚れしたりするけど、私にその感受性はない)。
ゾンサガ映画は2時間たっぷり使ってラストシーンのライブの『意味』を全力で積み上げていて、とても私が楽しみやすい『アイドルパフォーマンスライブ映画』で、そういう意味でも本当に良かったです。別に昨今流行りのライブ一本勝負応援上映向け映画も悪くはないんですけど、それってやっぱり映画を見る前からそのキャラの『文脈』を取り込んでいる前提の作りだなあと思うので。(ヒプマイとかはそのタイプではあるがインタラクティブ分岐要素があったので楽しかった)
いい映画すぎたな……。ゾンサガ見返したくなったし映画のBD買うかもしれない。え?よすぎたな…………。
映画見終わってから徒花ネクロマンシー聴いて「心をなくすことが死(おわり)と知れ」で追い打ち的にオアアアア!!!!!ってなってしまった。
非現実的荒唐無稽設定のフィクションで号泣するの大好き!!!!!!!!泣くことは欲求の満たしであり、ストレス解消であり、消費であるという意識が強いため!!!こういう無茶苦茶なもので泣けるのはこの世でもっとも後ろめたさがなく気持ちよくなれるから!!!!!!!!!!!!!ありがとうゾンビランドサガ!!!!!!!!!!どんな感想の締めだよ!!!!!!!!


