メッセージにて筆が早くクオリティが高い、秘訣を知りたいとお褒めをいただいたので(照)(照)もし自分がそうだとすればその要因はなんだろう?という記事です。
前提として自分の筆が早いかどうかというと、早い人の中ではそんなに早くない方な気はするのですが、趣味でやっている人の中ではけっこう早い気はします。自己評価認識としては、スピードというより量タイプなのかなと思ってはいます。(スピードと量は別々のパラメータではなく相関関係にあるものだろうという感じなのですが、これは本当に自己の感覚の話ですね)
環境関連
作業効率を上げるコツ、という議題で真っ先に思い浮かぶのは作業デバイスとか、ソフトの使い方とかだと思うのですが、個人的にはその辺の比率って言うほど大きくないのかなという気がしています。もちろんチリツモ効率アップは重要なため、やらないよりはやった方が絶対に良いのですが。
じゃあトヤマの思う『作業スピードに最も寄与する要素』は何だ?と言うと、環境と生活、それと創作活動をどれくらいの優先度に置いているか、なのかなあ。
以前、ダ・ヴィンチ恐山氏が自身のマガジンにて『恐山氏は毎日めちゃくちゃ歩いてオモコロの収録などもこなしているのに、どうやって個人の仕事や制作に時間を割いているのか?』というような旨の質問に回答していて、それが『皆さんがやってる、やるべきことをやっていないだけです』みたいなことだったんですよね。ちょっとうろ覚えですが。
この回答にまあまあ私も「それかも〜」となるところがあって、具体的に何がという話は私のインターネットポリシーとして割愛させていただくのですが、『ちゃんとした人生のあれこれ』やってね〜って感じがずっとあります。なんかもう結論から言うとその時間を使ってるだけなんじゃ?という気がしている。でも、世の中には人生の様々をこなしながら同人誌めっちゃ出してる人とかもいてすごすぎる。
これだけだと流石に抽象的すぎるので、他に思い当たることも幾つか挙げてみます。
習慣にする
これの比重は無茶苦茶高いと思います。ほとんどの人間は「よし、やるぞ」と腰を上げるだけでも相当なエネルギーを要します。私も普段あまりしない旅行の予定を立てる時など、「よし、やるぞ」のエネルギーをかなり消耗している気がします。
習慣化というものの本質は、この「よし、やるぞ」のスキップにあります。習慣化している=当たり前のようにその体制に移行できる状態なので。日々の「よし、やるぞ」にエネルギーを使わず、シームレスに作業に入ることができるようになると、それだけで相当なタイム短縮になるんじゃないかと。(作業RTAチャート解説?)
習慣化しておらず「よし、やるぞ」が発生する原因は『選択肢が複数ある』ことな気がします。人間は何かを選ぶことにもエネルギーを使いますので、まずその選択肢を潰す。この時間にご飯を食べ、この時間に風呂に入る…と同じように、この時間は他に選択肢を作らず『作業をする』一択である状態に持っていく。そうすると、「よし、やるぞ」と『やることを選ぶ』という2つのエネルギー消費をスキップできるため、作業が進めやすくなるんじゃないかと思います。
ながら惰性作業
…とはいえ、1日のスケジュールを厳密に決め、この時間は絶対これをする!というのを私自身ができているかというと、ぶっちゃけ全然そんなことはないです。ないのかよ
私はそんなにキッチリカッチリやることは向いていないため、『惰性』のようなものを利用しまくっています。なんというか、『今は作業くらいしかやることねーな、やるか』みたいなやつです。
具体的に言うと、配信サイトで追ってるアニメや動画が溜まっているとき、プロ野球の試合中、好きな配信者のライブストリーミングの時間など。この時間は当然ゲームとかはできませんし、まあ、見ながら作業でもやるか、みたいな感じ。
パブロフの犬じゃないですけど(?)野球や配信者のライブストリーミングをやっている=作業の時間 くらいの認識になってしまっているところはあります。私の「よし、やるか」のスイッチを野球や配信者に代わりに押してもらっているまであるかも。
ただ、これはかなり人によって適性差があって、動画や配信を流していると集中できないという人もいると思います。それに、言語野を主に使う作業や繊細な音を扱う作業はそもそも不可能に近いですよね。私が音楽作り絶対できねえ…小説メイン書きには絶対なれねえ…と思う最大の要因かも。
リモワ即切り替え
これも、あまりにも自環境の話すぎてすぐに真似できるようなことではなく恐縮なのですが、在宅で仕事をしているので退勤後0分で趣味の作業を始めることが可能です。正直これが強すぎてもう絶対に出勤仕事はしたくないと思っています。
体力の話
これは最近自覚して「これって全然当たり前のことじゃないんだ」と思っていることなのですが、多分私はけっこう体力があり頑丈な方です。めっちゃスポーツしてきたとかではないのですが、病気しにくく治りも早めで、慢性的な疲れも感じておらず、低気圧の概念が理解できず、基本的にかなり元気です。一応ここ数年は意識的に運動や散歩にも多少取り組んではいますが、おそらくベースが相当に元気なのだと思います。多分聴力悪いとこに全部持っていかせてる。
体力の基礎値高めなのって創作活動や作業効率の面では恐ろしいほどのアドがあって、諸々のことはやっぱりこの元気に支えられているのだろうなあと。元気がないと継続的な作業はやっぱり難しいですからね…
ただなんか、ガキの頃は自分の世界しか知らなかったのでこれくらい元気なのが普通だと思っていたのですが、インターネットをやっていて色々な人々を目にして『全然当たり前じゃねえなこれ』となっているところです。ちょっと話題的にセンシティブというか、個人がどうこうできない部分でもありますので、下手な言及はマッチョイズムの暴力になりかねないというか。なんでアイツは元気なんだよと思われない、アイツが元気でよかったなと思われるような人でありたいものです。
ちょっと話が逸れてしまった。色々を抱えながら創作活動にもしっかり打ち込まれている人もたくさんおられるので、それはほんっっっっと〜〜〜〜にすごいことだと思います。マジで尊敬しています。
この辺言及するべきかすごい悩みどころなんですけど、『ある程度体力と元気あるヤツの話』って前提がないと認識の行き違いが発生しそうですしね…!?
なんか、世の中にある作業効率アップ‼️短期間で上達‼️働きながら副業で絵を描く‼️みたいなのを見ると、『前提として体力資本がある人の話だが、あまりその点には触れられていない』と思うことがあるので。触れておいた方が誠実かなと
人には人それぞれの無理なくできる範囲というものがあり、一律ラインを設けてここに達してないとダメ!ってものではないので、自分の乗っているハードウェアでここまで走れたら上々じゃい!!という…そういう、そういう範囲で作業効率を求めていくのがよいのではないかと思います。効率というか、細くとも継続が一番成果物に繋がるという思想がありますね(ゆえに最初に書いた通り、自分は速さより量の人間だと思っている)
やっぱり人間1億人いれば1億通りの人生要素があるわけなので、環境というのはなかなか操作しがたい部分かなとは思います。ですが、作業効率化や習慣化の要因としてはメチャクチャ大きいところなので、それぞれができる範囲で、己のスタイルに合った形で少しずつでも変化させていければ、『筆の速さ』に繋がっていくのだと思います。
作業効率アップの即効性の方ではなく、長い目で見てじわじわ効いてくるのが環境面かなーと。
↑は『趣味でゆるく長く続けること』を目的とした意見なので、プロとかになりたいのであればそうも言っていられないのだとは思いますが、私が口を出せる領域ではないので置いておきます。
そう考えると趣味って『自分なりの上出来ライン』を設定できるが、プロはみんな共通基準のラインの中で戦わないといけないと思うと本当に過酷だ。
メンタル関連
これも環境要因に近い話ではありますが、メンタル的な元気も作業効率には直結していると思います。
所謂『モチベーション』というものですかね。お絵描き系のYoutubeや質問箱などでも頻出の話題です。
個人的に『モチベーションを高く保つようにしよう』みたいなのは、先にも述べた「よし、やるぞ」と同じようにかなりエネルギーを使うことだと思っています。モチベーションというものをハッキリ意識しなくてもだらだら続けられるくらいが一番続けやすく、結果的にスピードも維持できるというか。
もちろん、「なんでこんなことやってるんだっけ?」ってなりながらダラダラやるのは時間の無駄というか、よくわからなくなりそうなので、『目的意識をしっかり持った上で、モチベーションに頼りすぎず、だらだらやる』くらいがエネルギー燃費の観点では一番ちょうど良いのかも。
爆発的モチベーションや外部リアクションというものをあまり動力として頼りにしておらず、割と内側のエネルギーで動いているためランダム幅が小さく同じ調子で続けやすい、結果として長く走れる……これ筆の速さの話か?うーん、でも動力を外部委託しているとエネルギー切れた時にかなりスピードも落ちるし、多分筆の速さの話ではある…はず
メンタルの話で言うと、前項で『やるべきことをそんなにちゃんとやってない』と言いましたが、あまりにもそういうのを放棄しているとそれはそれで自己肯定感をじわじわ蝕んでくるのでよくない寄りですね。全部投げ出しても作業に打ち込める人というのも世の中にはいますが、私はそこまでの境地には至れなかった。
なんで、作業に支障が出ない範囲で『ちゃんとした人がやると思われることごっこ』に興じ自己肯定感の足しにしたりしています。こういうのはだいたい日々の細かい積み重ね系ですが、以前部屋をガラリと改装したのは相当効きましたね。(単純に作業環境改善にもなったし、俺はこの改装ができる人間だぞ!やった!という肯定感が持続している感覚もある)
でも、一般的にちゃんとしているとされる人類ごっこをフルコースでキメて創作活動もできるのは一部のスーパーマンだけだと思うので、筆を早くするにはある程度ちゃんとしてないことがやっぱり必要そう。その辺はこう、自己肯定感と創作目標のバランスですかね。

この間これを読んだんだけど、この人とかすごくて、作業時間を捻出するために様々な『一般的にはちゃんとしているべきとされるもの』を切り捨てていた。引用でけっこう引かれたりしてたけど、まあ人の勝手だと思う。ただ、自分は多分そこまで心が強くないのでここまでやってしまうと自己肯定感の低下で逆に効率が落ちるかも。
それはそうと、↑のエッセイは『量をこなす上での環境要因の大きさ』をかなり感じられるのでオススメです。真似するのは難しいかもしれないけど『作業を早めて量をこなすには』ことの本質の一つだなと思った。ページ数の半分以上が生活や環境の話題なので。
直接的な作業施策
筆を早くするコツってお題でする話か?というのを延々してしまった。でも本当に体感としては上記の影響はかなり大きいと感じていて…
というわけで最後にちゃんとした(?)効率化施策っぽいものも挙げておきます。
ショートカットキーや片手デバイスの活用
みんな言ってることすぎて目新しさはないですが…
やっぱりショートカットキーは大事ですね。描画画面外までカーソルを動かさないといけないとか、複数操作が必要な工程が手元ワンクリックで済むと…早い!
片手デバイスももちろんおすすめです。私はtourboxを愛用していますが、人によって相性があるので色々検討が必要なところではあります。私の友人は置きデバイスが向いていないのでタブメイトを使ってた気がする。自分の作業環境やスタイルに合ったものを探すとよいかなと。
また、ショートカットキーの覚え方についてですが、ネットで検索して出てくるような一覧表を覚える…必要はないと思っています。個人的には。
だっていきなり10個や20個のコマンドを覚えるなんて無理じゃないですか。ゲームのチュートリアルだって最初は基本通常攻撃のコマンドを教えてくれて、その次にガード、回避…と教えた後、それらを組み合わせたバトルに慣れてきた頃に必殺技の出し方を教えてくれるじゃないですか(ちゃんとプレイヤーに寄り添っているゲームならば)
その要領で、まずは一番使うキー(一般的には『ひとつ戻る』がそれに当たることが多い)を設定して、それを使いながら絵を描く→そのキーが手に馴染んできたら、次はまた別の『よく使う操作』をショートカットに登録して慣れさせる…という風に増やしていくのが良いと思います。
登録キーの位置を自分なりにメモした画像を作業画面の端に表示させておくのもいいですね。増えるごとに加筆していきつつ…で
モニター周り
前提として私はPCでしか作画作業ができません。ipadなどの場合全く参考にならないと思います。
私はモニターの数は多ければ多いだけいいと思っています。現在6枚まで拡張。正直絵描きでここまでのモニター枚数教はあまり見たことがないので割と特殊な類かと思いますが、個人的には効率に直結していると感じています。
まずメインの作業モニター。以前は17.3インチの大型ノートパソコンを使っていたのですが、PC買い替えを機に17インチの4Kモニターにしました。そうすると何が起きるかというと、クリスタで開きっぱなしにできる項目が増えます。
↑ノートPC時代は作業エリアを確保するため、マンガのページサムネイルや素材ウインドウは畳んだ状態にし、必要な時だけ引き出して使っていました。
↑モニターが大きくなったことで諸々を開きっぱなしにできるように。いちいち開け閉めせずに済むのはとっても楽です。
そして、サブのウインドウには惰性作業用のアニメや各種配信、資料をてきとうに広げて使っています。これも領域が広ければ広いほど置けるモノの数が増えるので具合がいいです。
加えて、モニターのうち1枚の壁紙は主要なキャラクターの資料にしています。キャラクター資料は必ず必要なものなので、毎回開くのは面倒くさい→じゃあ壁紙にしとけばいいじゃんということで。これも、作業に入る時の「よし、やるぞ」エネルギーの削減に役立っています。
モニターは多ければ多いだけよいと思っているので、iPadで作業している自分が全く想像できません。
SNSを“開かない”(でも見てる)
モニターの話の続きになるんですが、私は拡張したモニターの1枚をSNS用にしています。TwitterとBlueSkyを開きっぱなしにし、更に自動でタイムラインが更新されるように。Twitterはブラウザの拡張機能で自動定期クリックをさせることで、ブルスカはサードパーティクライアントで設定可能。
▲Twitter用の設定。『1分ごとにちょっとだけ画面をスクロールし、新規ポストを読み込む』という指示を与えています。画面をちょっとスクロールするスクリプトはChatGTPに書いてもらった。
Tweetdeckが生きてた時はこんなことしなくても自動更新TLできたんですけどね。
SNSを見て作業が進まないのは、SNSを見るのに手を止める必要があるからです。かと言って、完全に封印するのもそれはそれで「エイヤ」とするエネルギーが必要で、困りものです。そこで、手を止めなくても勝手に流れていく形にする。これです。これなら作業しながら横目に「流れとるなあ〜」できます。たまに気になるトピックが目につけば、それだけちょっと覗きにいけばよい。
ずっとタイムライン流れっぱなしにしてて気が散らないか?というと人によると思うのですが、私はそんなにですね。そもそもタイムラインの流れがそこまで早くないというのもありますが、ぶっちゃけSNSなんてみんな良くも悪くもテキトーこいてる場所なので、作業の手が止まってじっくり読まなければいけないようなものはそんなにありません。(構築タイムラインにもよります)
もうなんというか徹底的に『遮断したり集中するぞというのはメチャクチャエネルギーを消費するので、雑に垂れ流しにしておこう、その中で惰性で作業を進めよう』の思想が流れ切ってますね。
あ、あとウェブブラウザもPC再起動時にそのまま復元して開くようにしておくと、いちいち色々開く手間とエイヤエネルギーが必要なくてよいです。私はそれで常時タブが推定3桁は開きっぱなしになっていますが、これは多分真似しない方がいいです。
ツールを覚える
作業ソフトについては結局これかも。ツールに慣れていない時って『やりたいことを実現するにはどの機能を使えばいいのか』がそもそも分からなくて一々調べたりハウツー見たりすることになりますよね。ツールを使い慣れて覚えるとそこの調査パートを丸ごとカットできるわけなので、そりゃ〜〜早いわと。
私はクリスタについてはある程度これができていると思っているのですが、Adobeソフトなんかは知らないことが多すぎて毎回調べては無駄に時間をかけています。イラレ使い慣れ人のタイムラプスとか見てると「なんでその操作や調整をスラスラ何も見ずにできる??????」ってなるし
以下はマンガ作業限定の話
クリスタEXにする
CLIP STUDIO PAINTはProかEXかみたいな話、複数ページのマンガを描くならとにかくEXにしておいた方が良いと思います。ストーリーマンガは特に
マンガの複数ページをひとまとめにしたデータとして扱えます。複数ページに渡るネームの修正やページの追加削除の伴うファイル整列、一括書き出しなど、単ページ管理だと絶妙に煩わしいところを勝手にやってくれるので、たくさんマンガを描く場合は間違いなくスピードに繋がってくる…と思います。
単ページ管理に慣れているとそんなに苦じゃなく感じますが、いざ移行すると戻れなくなる、それがクリスタEX。昔SAIで100ページ同人原稿を作った私が言うんだから多分間違いない。
レイヤー準備&コピペ
マンガ1ページに必ず使うレイヤーは予め用意し、そのページを複製で増やしていく形でデータを作っています。テンプレ?とかの機能もあると思うんですが、よくわかっていないので白紙ページ複製で増やしています。
毎ページ毎ページ必要なレイヤーを新規作成してトーンの濃さとか設定して…ってそれだけでめちゃくちゃなチリツモ作業量なのでね…
私がテンプレート的に用意して複製して使っているページには
- 断ち切りガイド
- 基本コマ枠
- 線画フォルダ
- 線画色変え用のレイヤー(ベタ塗りで潰れる黒線を白線にする用)
- ベタフォルダ&レイヤー
- トーンフォルダ&レイヤー(60線80/50/30/15%)
- 85線数のちょい細かめトーンレイヤー(爪とか細かいところ用)
- したがき用レイヤー(青色/下書きレイヤー設定)
- 効果音レイヤー(黒+白フチ、白+黒フチの2種を入れ、フォルダにも白フチを設定)
こんな感じのレイヤーを用意しています。
テンプレートは配布されているものもありますが、個人的には自分の描き方でよく使うものを自分でセッティングするのがよいと思います。ショートカットキーやカードゲームと同じで、他人の作ったデッキって構成を把握し切るのが大変ですからね。
したがきをしない
私のマンガ作業を仮に早いとするなら、多分これかもしれない。しません、したがきは。したがき一周→ペン入れでもう一周とかやってるとちょっと、時間がかかりすぎるので。
幸いにも(?)私のマンガ絵はザクザクしたもので繊細・丁寧系じゃないがゆえに為せることではありますね。ただし、ざっくり描きをやっていると審美眼の調子が悪い時ひたすら作画崩壊していくことがあるため諸刃の剣という感じはします。
とは言え、全くの無から線画を起こせるほどの技量はないので、したがきレイヤーは活用します。??? したがきをしないのにしたがきレイヤーを活用とは。
だいたいの配置ラフとか、顔アップの場合は素体のアタリとか
線画前にざっくりとメモ程度に描いてからやってます。配置ラフは他コマとの兼ね合いでバランスを取らないといけないので(顔ばっか続くとか、引きコマをどこに割り当てるかなど)、数ページおきに入れていってますね。
ネームをざっくりやる
マンガの指南などを見ると「まずアナログでミニネーム」とかが出てきますが、ネームをアナログスタートすると時間がかかりすぎるので私は全部デジタルでやってます。
すいません、これは完全に外部リンクで済ませるのですが、ほぼこのやり方(4~5ページ)そのままです。

言語野が必要な文字ネーム作業(私は台本形式でやってる)は移動中や野球中継中などにやることが多いです。
ネタはなにもない時にぼんやり考えておき補充しておく
創作占いレポなどでも書いていますが、私は『枠を先に用意してそこに当てはめるネタを作る』というのがほんっっっとーーーーーに苦手です。よく言われるような『とにかくイベントに申し込んで締め切り作ってからネタを捻り出せ』みたいなのは本当に無理の無理の無理で多分作業が滞りに滞って爆発する。それくらい“枠確保”先行の創作が苦手です。
なので、『作業が一つ終わった。次何しよう』みたいに進めていると無茶苦茶詰まる可能性があります。怖いです。
それを回避したいので、作画作業中はずっとぼんやり先のネタについて考えたりメモしたりしています。とにかくネタを先行させたいので。そうすれば一つの作業が終わった後シームレスに次の作業に移れます。
シームレス移行は正義、これは日々の作業開始にしても、作業と作業の切り替わりにしてもそうかも。
断片はDiscordの自分だけが見れるチャットに書き込んでる。後で見返すとなにこれ?ってのは無限にある(スクショは比較的まだわかるもの)
短いネタならもうここに台本書いちゃったりもする
キャラは絶対シンプルな方がいい(N敗)
すいませんここからは『私には全然できてないけど、こうすれば多分もっと早い』のコーナーです。
まず、キャラの服装は絶対シンプルな方がいいです。ファンタジーゲームみたいな装飾まみれにしてはいけない。アホほど手間がかかるため(一敗)
Tシャツや浴衣一枚とかだとクッソ楽ですが、最上級はやはり制服だと思います。制服の何がすごいって、トーンやベタ処理も全員同じでいいところですね。ヤバすぎ。スピードを求める、もしくはない時間をやりくりしてマンガを描くなら絶対制服だと思う。まあ私はファンタジーがやりたいのでオリジナルで現代学園モノはやりませんけど…
↑という、結局やりたいことをやるのが一番続くよねという話もあるのでこれは極端な提案であります。私も作画コスト減るからって揺れモノ減らしたりしたら楽しさが激減するので必要経費と割り切って手間をかけてます。
↑その上で、『これはマンガでずっと描き続けられるデザインか?』については一度冷静に考えて調整する工程は挟んだ方がいいかも(一敗)私は自分の作った装飾ジャラジャラ衣装に2年間キレながらやっと衣装チェンジできる話まで描き終わりました。
↑オリジナルでの話なので、二次創作でファンタジーソシャゲや煌びやかVを描く場合は…頑張れ!(ブン投げ)
背景も早くするなら素材使える舞台のほうが絶対いい(N敗)
これも服飾と同じで素材がいっぱいある舞台の方が当然速いです。当然すぎる。私は世界を作りたくてやっているのでなかなか難しいですが、使えるものは使うようにしています。
素材の使い方については『とにかく速さを求めて多少浮いていようがそのまま使っちゃう』『多少絵作りにこだわりたいので加筆して自分の絵に寄せる』などありますね。これは自分のかけられる時間と目指すクオリティとやりたいこととの相談かなあ。
思いついたことはこんな感じです。前半めっちゃ作業に直接関係ない話ばっかりしちゃったけど、本当に結局これはでかい……というところは無視できなかった。
参考になんのか!?わかんない これは個人の話なので、これを踏まえてご自身の環境・目的・可処分時間との兼ね合いでオリジナルカスタマイズで自分だけのオリジナル最強カスタマイズ作業環境ロボを作ろう!!!!!!!!!以上です。