アニメ『明日のナージャ』感想まとめ

明日のナージャ期間限定公開を見ながら書いてた細々した感想のまとめです。一節一節は短めだけど1年分なので長い

1話「ナージャ、運命の扉!!」

東映公式のナージャ無料配信見始めた
ナージャという少女が運命的な出会いをする流れがだいたい偶発的な風とかイッヌの気まぐれだったりするのめちゃくちゃ運命に導かれてる感じして導入の語りに合ってる~~って思った

3話途中はこのガキふざけんなよ~~~!?!?!って思ったけどめちゃくちゃ綺麗な終わりよければ全て良しパターンで気持ちよくなっちゃった。
あとライターのおじさんのクズ感すごいけど根は良いやつなんだろうなみたいなバランスずるくてすごいな なんだあの絶妙なキャラメイク

あと王子様みたいなキャラの声が斎賀みつきなのそうそうこれこれ~(?)って感じすぎる

それとさ~~やっぱナージャのキャラデザインというか等身や手足のバランス感がマジでたまらんかわいい あのデフォルメ具合は国宝に指定した上で辞書の『可愛い』の項目に参考図として掲載するべき

 

5話「星の夜・二人だけのワルツ」

ナージャ5話見た 普通にこれ最序盤の最重要エピソードってやつなのでは
OPの踊りのカットってこういう描写に繋がってたんだな~。ナージャが躍り得意なのも色々繋がってて気持ち良い
ていうかサーカス初登場のところでも思ったけどナージャの3DCGの使い方すげえ良いよなあ。これ4:3時代のアニメなのか…… 解像度低いから良く見えるのもあるかもしれないけど

上流階級の文化に馴染めない貴族の美青年と孤児院育ちの少女(実際の血筋は…?だけど)、怪盗時の印象も含めもうそれはそれは古典王道なんだけど王道は王道だから王道なんだよな・・・・・・!!って感じでハチャメチャに浴びた……良い 私は生まれ育ち違うヒューマンの出会い好きオタク

星の瞳のナイト氏がナージャのこと覚えてないのって察するに多数の内の一人だから、ではないよな~。多分なんかの伏線なんだろうなあ。
怪盗氏が普通の同一人物とは限らんし謎多い 謎多き美青年だ 続きも楽しみだな~

 

6話「母娘をむすぶ舞踏会の日記」

ナージャ6話も良かった。迷子になって泣いている女の子に対して『守ってあげなきゃ』って言うケンノスケ、『弱いなら強くならなきゃ』って言うTJが良すぎる~。二人とも境遇は似てるけど『妹を守ってきたお兄ちゃん』『兄から強くなれと言われた弟』それぞれの視点って感じで。こういうのホントに好き

そしてナージャはどちらでもなく、泣いてる子に寄り添える女の子なんだな~~。本当になんというか一貫してナージャという女の子を『素敵な女の子』として描いていて毎回のように素敵なレディだな・・・・・・ってなってる

 

7話「仮面舞踏会のワナ」

ナージャ7話見た
個人的な感性としては義賊って全肯定されうる存在ではないと思うし、黒薔薇の思想危ういな!って感じてしまうんだけど、これからどうなっていくんだろうな~。展開もそうだし、この存在を作品がどう扱っていくのだろう的な。

あとやっぱベタだけど『本当はメッチャメチャ血統良いお嬢様(誰も正体を知らない)が下賤な庶民として扱われてる描写』はニヤニヤしちゃうな。ベタだけど
でも本質は『本当は高貴なんだけどな~^^』ではなく、『浅ましい感じの貴族たちは肩書に左右されて本質が見えない』『しかしどんな立場にあってもナージャはナージャである』ってことなんだろうな~ なんとなく

 

8話「折れた翼と恋の涙」

ナージャ8話見た

最初は「恋愛回か~」と思って見てて、ナージャの恋する少女らしいところ(自分と同じように誰かに恋してる人に突っ込みにいっちゃうところ)にア~~~ (シルヴィーにとって)ちょっとめんどくさいやつだ~~って思っちゃった。でもそこは明日のナージャという作品の丁寧なところがしっかり出てて、ナージャの恋心やシルヴィーとラファエルの関係が大切に大切に描かれてて良かったな……。

ラファエルの過去が語られた時、私は『安易にシルヴィーとくっついて良かったねってするには重たい過去だし、だからと言って最初から諦めて終わるのはシルヴィーの逃げなのかなあ』と感じたんだけど、どちらに寄ることもなく繊細に丁寧に二人の感情を拾い上げてて…すごい…凄い良かった……

何が良いって、あの複雑で重たくて絡み合った糸を『言葉を使った告白や説得』で強引に解こうとするのではなく、『歌に乗せることで重ね合わせる』っていう選択をしたのが良かったな…。8話のクライマックスがさあ……素敵だったな………

シルヴィーとラファエルはほぼ言葉を交わしてなくて、ただ一緒に歌を歌っただけで、でもそれによってちょっと心を触れ合ったというか、繊細であったかいものが繋がると言うか、歌、歌なんだよな・・・・・・・歌、すごいな・・・・すごい・・・・・(語彙さん!?)
そしてラファエルはまた旅に出る、っていう終わり方もめっっちゃ良かった

シルヴィーとラファエルの関係によってナージャはまた素敵なものを知って、きっとそれが彼女の恋心をまた彩るのだろうけど、ナージャとフランシスも『ダンスで繋がった関係』みたいなところがあるのでなんか通じるところあって良いな~~~!言葉も大切だけど、言葉だけじゃない何かがある~~~ 明日のナージャ~~~!!

感想的に挟み込むタイミングを逃したので付け足し的に書くけど、ラファエルあんな過去なのに『ラファエルに歌われた人の恋は成就する』ってジンクス?があるの『うわ・・・』って感じで良かったな…
ラファエルの心理描写はほとんどなかったから視聴者が想像するしかできないのだけど

 


 

ナージャ、最初は1週1話ずつ追うことになるのか~と思ってたけど、なんやかんやで毎回毎回感想書きたくなってるから一気見じゃなくて良かったかもしれない。一気見だと感想書かないから。これテレビアニメ形態の好きなところ

 

11話「危機一髪! パリの告白」

ナージャ11話見た

ナージャの悪役コンビ、なんであんなに『悪役』っていうより『犯罪者』ってワードが頭に浮かぶんだろうって考えてた。(もちろん放火とかいう圧倒的犯罪をしょっぱなからかましてきたっていうのは大きいんだけど)
子供が主人公の作品で敵になってしつこく追ってくる悪役の大人キャラなんていくらでもいるけどそれらとの違いはなんだろうって

例えば戦う少年少女のアニメってなんやかんやで大人と子供がけっこう対等なのかもしれないって思うんだよね。ああいうのは子供が立ち向かえば大人に勝てる世界というか。(ホビアニやプリキュアとかの話をしてる)

ナージャの場合、彼女や子供たちはあくまで無力な存在で、大人の悪役たちは力関係で言えば確実に上位…という描かれ方をしてるんだよなあ。ナージャに出てくる悪役の大人は真正面から立ち向かっても絶対敵わない、圧倒的な暴力なんだ
だから『味方の大人の男性に助けられる』とめちゃくちゃ安心するっていう。団長や靴屋の主人みたいに見るからにマッチョで強そうな人はもちろん、ハービーみたいなインテリっぽい人でも『大人の力と存在』の頼もしさ感じるし

『どういうところが悪役なのか』というところを考えると『大人の男(しかも複数)という暴力的存在でもって無力な子供を害そうとしてるところ』がヤバいくらいリアルな“悪”で、マジで現実的な犯罪者の存在に近いものを感じるんだなあ ナージャの悪役コンビ

何が言いたいかってパっと見の(絵柄や雰囲気の)印象よりもずっと『主人公と悪役の関係性』がシビアだよねこの作品って思った話だった

 

13話「 朝陽の中のフランシス」

ナージャ13話見た
ナージャとフランシスはマジで魂の質というか居所が近いな…魂の天秤がめちゃくちゃ良いバランスで釣り合っててすごいな…って思ってたら想像よりずっと早いスピードで関係性が進行してびっくりしちゃった。作画も綺麗だった…

関係性の進行が早いということはその後待ち受ける壁や困難も相応に大きいものだと認識してるのでまだまだ色んなことが起きそう

 

16話「わからない! 大人の恋愛ゲーム!」

ナージャ16話のアントニオシンプルにサイテーだな!多分そう思ってもらうように描かれてるので素直にそう思うよ。
三角関係とか禁断の恋とかじゃなく、どっちかっていうとその女を好きな気持ちよりも支配欲や奪うこと・レオナルドを出し抜いてやろうって意識の方を濃く感じるからウ~~~ワ!って感じ きたね~~っ!!でも別に悪人ではないんだよね。善とか悪とかの話ではない
明日のナージャって作品が描く大人という存在、なんかこう……子供とは全然違う種類の生き物のように感じる描写が凄いな~~…。良い意味でも悪い意味でも

基本1話完結なのでアントニオの恋愛ゲームはすぐ決着つくのかなって思ってたけどつかないんだ…次回もアントニオ絡みっぽいから次回以降に持ち越すんですね。まあレオナルドも現状許嫁に対する意識低そうだもんな~。
結婚取り決めたのは親だし、それでも一途に在るべきとは特に思わないし、本人たちが納得してるなら何十人ガールフレンドがいても良いとは思うんだけど、それはそうとしてレオナルドもまあまあアレな雰囲気あるよな 上手く言えないけど
アントニオとレオナルド、双方アレな性質を抱えててパワーバランスが絶妙すぎる トントン相撲してほしい

 

21話「すれ違う母娘・ふたつの誕生日」

ナージャ死んだことにされてたのエグ!

というかマジでけっこう話のスピード早いし裏明かしも早い印象あるんだけどここからどんな風に話展開していくんだろう。

 

26話「フランシスの向こう側」

ナージャ26話のアバン(前話の振り返り)、「バルセロナで素敵な恋人たちに出会いました☺」で纏めてんのエッグいな……視聴者向けにはあんだけ悪女に描いてたのにナージャには素敵な恋人にしか見えないまま終わったんだ・・・・・・・ヤバ・・・・・・・・・エグ・・・・・・・・・・・・・

フランシスとの会話描写もそうだけど最近ナージャと視聴者の心が遠いな どう見てもわざとそう言う演出にしてるっぽいけど
いやこれはナージャとフランシスの心が遠いのか え?すごいなこの回

ナージャがフランシスに対してずーーーっと喋ってるところのコンテすげえ・・・・・・・・気合入ってる回だ・・・・・・

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作画とレイアウトがエグい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

会話や表情だけじゃなくレイアウトや描写や色んなもので『違和感』を演出してるのすごい~~~~~~~~~~~~~~~~~何だこの回・・・・・・・・・
太陽が照り付ける気候による熱気も、影の濃さも演出に寄与しててエグい

水に映るぼやけて揺らめいた実像のないキスシーン演出!!!!!!????????????(卒倒)
エグ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!何この回!?!?!?!?!?

ウワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(まえより…すき…すき…すき…)(卒倒)(超絶技巧演出を浴びたことによる死)

 

28話「危険なプリンセス」

ナージャ28話見た 怖い!!!!!!!!(概ね良い意味で)

少女の憧憬と嫉妬と優劣意識と…様々な一言で言い表せない感情が 何?ヤバい 怖い…
いつも自分の下にいる存在だと思い込んでた相手が気付けば自分がなりたかったお姫様のようになってた(状況だけ見れば天と地の差である)とか、ローズマリーの目にかかってた現実を歪めて認識する分厚いフィルターがぶっ壊れる瞬間とか、うわーーーーーって感じだしアレまじで普通にめちゃくちゃ上質な少女少女の感情サスペンスじゃないか……

ナージャという少女、なんというかメタ込で『選ばれた特別な女の子』だもんな……優しくて心根が高貴で誰にでも愛され、孤児院の出身で色んな苦労をしてきつつも世界を美しいものだと捉えることができて、しかも実は貴族の娘で……~~~…

そんな『憧れの女の子』を全身で表現しまくっているナージャに対して『プリンセスになれなかった女の子』をぶつけるの・・・・・・・・・・・・・・・・・ヤバすぎ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?概念が負けヒロイン(便宜上表記)いや、ローズマリーはそもそもヒロインっていう土壌にも上がれていない『あの世界のサブキャラクター』でしかない感が……でもなあ!でもローズマリーにとっては彼女自身が主人公だしヒロインなんだよ!!(??)でも目の前にいるナージャという幼馴染が最強のプリンセスヒロイン力を無自覚に爆発させてるんだよな……!?!?自分をプリンセスでヒロインだと思っていた小さな少女の内面世界が崩壊する瞬間が丁寧に描かれてて……え?助けて……

ど、どうすんの?ローズマリー……一旦ここで区切ってまたそのうち出てくるんだろうけど。
というか次回ホセとカルメンの回なんだ!?!?一気に続き話で解決せず、ちょっと間を空けて回収しに来る感じ…?

 


 

※便宜上負けヒロインという言葉を用いている

よくある『(恋愛軸での)好きな相手に選ばれるか否か』とか『(バトル軸での)試合の勝敗』、みたいな『他者評価や明確な結果』による『負け』描写は分かりやすいけど、ローズマリーの場合はそうじゃなくて(男は絡んでるけどアレは付属品みたいなものだからアレに選ばれるかどうかは本質じゃない)

ローズマリーの内面にある価値観や理想、すなわち『自己評価(による他との比較)』を軸に『負けヒロイン』を描写するの、マジで凄いし………ヤベーな……

 

29話「すばらしき人生! 光と影を見た男」

ナージャ29話見た。
途中の流れ見ててなんとなくホセ死相出てるよな~でも流石に死にはしないかなあと思ってたらマジで死んでびっくりしちゃった。でも納得感はあるんだよなあ オチがつくなら死ぬんだろうなあって気はしてた

ホセとカルメンのオチの付け方めちゃくちゃ好きだなあ。ララランド概念だ
ナージャ、その明るさと純粋さと人間の善を信じているようなところは時に他者の心をメタメタに追い詰めて傷つけてしまうんだけど、でも彼女のブレない精神の尊さや聖性は他者の救いにもなるんだよねえ。正に太陽なのかもしれない(太陽だって人を生かすし殺しもするから)

というか最近はナージャの聖性で周囲の人が焼かれるけど本人は無自覚、みたいなのが続いてたからカルメンが我慢できずに全部言っちゃったの良かったな。ナージャに色んな人の心を知ってほしい気持ちある

それでもナージャは善性を信じてる子だし、ホセとカルメンが前向きに袂を分かつことの意味はまだ分かってないわけだけど、これは今の彼女に理解できないのは仕方ないことだよな~。なんかこう……こういう個々人の価値観?みたいなのがしっかり描き分けられてる描写好き

ナージャがホセの死を知らないまま旅立つのもオチの描き方として美しいんだよな~~。
ホセが死んだ遠因はもしかしたらナージャかもしれないけど(あくまで遠因なのでナージャは何も悪くないが)でも、ナージャとの出会いでああいう風に“生きる”ことができたホセにとってはかけがえのない出会いで、『すばらしき人生』と言えるんだな。

『生きながら死んでいたような男』が『最後には死んでしまうけど、“生きる”ことができた話』と言えるのか。美しいな~~~~……すごい話 映画みたい すごいな~~~…人生の話だ……

 

30話「 泥まみれの白バラ」

ナージャ30話見た。ここ数話ヤバい回しかしてなくないですか!?
色んなことが起こったり色んな事実が判明してて忙しいから正直フランシスの女とバトってる余裕ないんだけど!?一旦退室してくださらない!?ダメ!?そう…

あっでもやっぱり続き話にはならないんだ。次回アーベル回か~ええなあ楽しみだ

ナージャ3クール目なんかもうずっとエグみを感じてるんだけど、特に『ナージャの無自覚さ』が際立ってるから『ナージャが何かしらの事実を知る』話がくるとゾクゾクするなあ…

フランシスとキースのネタばらし成程な~~~~~!!!!一気にフランシスとキースの心が視聴者側に近づいてきた感あって解像度の高まりにウオオオオオ・・・・・!!!ってなるなあ~~!!

フランシス側は『気になる女の子が本当に好きなのは自分の弟の方だった』って思ってるだろうし、逆にキース側は『この子は自分に兄の姿を見ているだけだ』って思ってるかもしれないし、おもしれ~~~双子設定

いや双子設定ってベタベタなはずなんだけど、すごい新鮮に驚きがあってテンション上がっちゃったなあ。『双子設定』自体はベタなんだけど、そこに持っていくまでのお話作りや演出・心理描写の積み重ねが上手い~~~~!!!!(五体投地)

ナージャ関連に加えて、自分のノブレスオブリージュ精神が誰かを不幸にしているっていう現実に直面するっていうのが同時に降りかかってくるフランシスの心中は察するに余りあるよ~。

こういう『持てる者が持たざる者に何かを与え施すこと』は必ずしも良い結果だけを導くわけじゃない、みたいなのを描ける作品が好きなんだよなあ。
それに、フランシスのこういう姿を見たからこそ黒薔薇の行為についても『こういう理由でやってるのかな』とか想像できるようになってアア~~~…!!!ってなるな~~!!これはまだ描写からの推察でしかないけど。明日のナージャおもろぇ~~~~!!!

しかしやっぱりフランシス関連色々起こりすぎてて女さんとのバチバチやってる場合じゃないんだが!?!?この女性、まだ性格とか全然出てないけどあの気の強そうな目と太目の眉毛からなんとなく性格が察せるのスゴい良いデザインだな…(もしかしたらそれを逆手に取ってくるかもしれないけど いや~~でもバチバチだったし多分少女マンガ的ライバルポジでしょ…?)
こういう女は強いってガンダムWで学んだもん EDでサバンナの野生動物と戯れるもん(偏見)

 

31話「泣かないピエロ」

ナージャ31話、ナージャが「自分はその人のほんの一部分しか知らないんだ」っていう話をサラっとしててめちゃくちゃ人間的な成長感じたな……。本当にサラっと言ったことだけど、これスペインでのことやフランシス黒薔薇の件を経てこその考え方だよね~~

『自分の理想のために家族を不幸にしてしまった』話、なんだか理想主義的なナージャを思うと色々考えちゃうセリフだな。

アーベルが家族に会う・会わないの問答をしている時、「(父親としてではなく)ピエロとして会う」っていう折衷案を出せる団長、大人だ…
ナージャという少女はどちらかというと美しい理想を見て、他人にもそれを求めてしまうタイプだけど、こういう着地点を見つけられる登場人物の存在やお話好きだな。

次エジプト行くんだ!?!?!?ていうか今更だけど訪問した国ごとのナージャダンスバンク好き

 

33話「ピラミッドに消えたブローチ」

相変わらず『悪人の大人』がマジで怖いなこの作品。雰囲気明るめの児童向け作品でこんなに大人が怖いと思った記憶あんまり無いかも
しかも割とギャグ・コミカルっぽい動きをするタイプの悪人大人がだよ、怖いんだよ…

少女がウキウキでラクダ乗り体験してたら大の大人二人に襲い掛かられて身動き取れなくさせられて路地裏に連れ込まれるの、怖い&怖い&怖すぎるわ。ナージャの悪の大人、本当に怖い。明確に力関係上であることを示されるから

今回は割とナージャが強く出ててロッソ&ビアンコがたじろいでたから「おや?大人と子供の力関係の差を以前よりは感じないかも…?」って思ってたけどンなこたあ無かったわ。
あの状況で何の示し合わせもなく謀ってきた二人への恐怖心が増しただけだった。今まで何度も二人で他人を騙してきた経験が無いとできないよあのムーブは

身の上話し始めたり普通に協力し始める流れがあまりにもナチュラルすぎて「え?ホンマに和解するんけ?放火した前科のせいで受け入れられないんですけど」とか考えてたんだけど、ゴメン私がナージャって作品を信用しきれてなかった。過去の大罪を雑に流す和解展開が全然あり得ると思ってしまっていた。ごめん 全然そんなことは無かった

ロッソとビアンコ一貫して性根が腐ってて良かった。いや良くないんだけど
この二人に関しては1話で孤児院放火とかいうとんでもねえ重罪をやってる印象が強すぎて、多分和解してもずっとモヤモヤしたままになるだろうから一生敵でいてほしい。この先どんな風になるか分かんないけど

でもこんなどんでん返し仕込んでまで徹底してドクズとして描いてるなら流石にもう和解や懐柔は無いと思うな…!?

ていうか次回予告…!?!?!?急展開すぎませんか!?!?!?もし本当に経営の危機なのであれば絶対ナージャのせいじゃなく長期的な運営指針に問題があったとしか思えないけど!?!?
ちょっとどうなるか分かんなくてビビったけど次回も楽しみだな


 

例えば頂上的な力を持つ悪魔やモンスター、巨大怪獣、時代の倫理観に反して数百人という人間を殺してきた殺人鬼…という風に、『フィクションの怖いもの』で思いつくキャラクターはいくらでもいる。ただ、こういう存在ってやっぱりある程度現実離れしているので『フィクションの怖い存在』として見れるんだよね。

あと、ある程度現実にいそうな存在でも『主人公や味方の誰かが勝ってくれる相手』だとそこまで怖さを感じないように思う。同じ強さのチンピラでも、主人公や味方が小指でぶっ飛ばせるなら怖くないけど、主人公がひ弱なオタクくんならめちゃめちゃ怖く見えるみたいに。

ナージャに出てくる悪い大人・ロッソ&ビアンコってどう見ても小悪党だし、強い権力を持ってるわけでも、超常的な力を扱えるわけでもない。外見も言動もどちらかというとコミカルな方で、一般的な『フィクションの怖いキャラクター』には当てはまらないんだよな。だけどマジで怖いと感じるよ。

ロッソとビアンコがどれだけしょーもない悪党であっても、主人公であるナージャにとっては『力では絶対に敵わない大人の男』なのがマジで怖い存在だよ~。あの『決して圧倒的ではないが、確実に自分より力がある存在に悪意を持って迫られる』状況、リアル寄りの怖さだなと思う

ナージャ自身に大人の男を返り討ちにする力は無いし、ピンチの時颯爽と現れて助けてくれるヒーローもあの作品にはいない。空の彼方にぶっ飛ばしてキラーン✨めでたしめでたし、はできない。
ロッソとビアンコに追いかけられたら、捕まえられたら、その度になんとかやり過ごす以外にない。そういうとこがマ~~~~ジでこええな……と思う。
力の無い少女から見た悪意のある成人男性という存在の理不尽さめっちゃ感じるよ……ヒーローも魔法もないんだもん明日のナージャは……

 

こういう感想を打ってるとめっちゃ怖いアニメみたいに聞こえるけど別にそんなことはないからな!!笑

描写自体はコミカルだし、あくまで児童向け作品だからそこまで生々しい描き方はしないんだけどね。そんな空気の中でも少女の無力さと悪意のある成人男性(複数人)の恐ろしさを感じる描写を真正面からやってるのが怖くもあり、どこか好感も持ててしまう……みたいな。そんな感想文です

 

34話「さよならダンデライオン一座」

ナージャ34話見た
なんかこう、あるコミュニティの持つ脆弱性そのものみたいな話だったな…ちゃんと解決できたけど

ダンデライオン一座の大人たちは『ケンカをすること・団長が解散を宣言すること』について暗黙の了解があるわけじゃん。『ケンカ=意見が対立することを、お互いのガス抜きや本音を言い合う機会にする』ということをわざわざ言わなくても皆が分かってる。分かっていてケンカをしている。

それはダンデライオン一座団員の付き合いの長さや理解度をよく表しているやりとりなのだけど、新参のナージャにとってはそうじゃない。ナージャがそんな暗黙の了解なんて知るわけがないから彼らのケンカを本気で受け取ってしまう。しかもケンカの発端が自分の失敗なんだから、そりゃあこの世の終わりみたいな気持ちになって当然だと思う。

夜団員たちの会話を最悪なタイミングで聞いてしまった、というのがスイッチではあったけど、それ以前の積み重ねの結果でもあるんだよな。大人たちが『これは自分たちの関係でしか通じない暗黙の了解が発生している』という自覚を持たずに暴れ回った。ナージャの立場になれなかった。でも人間生きていればこういう思い込みの結果の失敗ってするよね。どっちも感じも分かるな……。コミュニティの持つ脆弱性だな……

なんやかんやでナージャを見つけ出すことができて良かったな~。そして『これは自分たちのいつものことだ』っていう説明もなされたので、次からはケンカが発生しても『ああ、前にもあったな。別に大丈夫なやつだな』って思えるんだろうな。認識のアップデートだ。ナージャが以前よりもダンデライオン一座というコミュニティの深い場所に入り込めたって感じだ……

それはそうと大人たちが暗黙の了解で勝手にプロレス始めてナージャを死ぬほど不安にさせたって点は 反省してほしさは あるかも まあそこまで描く尺が無かったのかもしれないが

そして34話のラストーーーーー!!!!うわーーーーー!!!!ローズマリーーーーーー!!!!やばい!!!!!!!!やばい!!!!!!!やばい・・・・・・・・

ローズマリーがナージャに敵対する存在になることは初登場回から分かってたことだけど、まさかこんな形で来るとは すげえ いやすげえな……。
ストーリー的に大きく動くポイントであり、驚く展開でもあり、これまで描かれてきたローズマリーっていうキャラ性から考えてもこれ以上ないほど納得感あってすげえや…。『自分が憧れた場所に居たのはナージャだった。だから自分がナージャの位置を乗っ取るのだ』っていう発想 スゴ スゴい・・・。すごい・・・・・・ひっくり返った

 

36話「危うし! 命を賭けた黒バラ」

ナージャ36話見た これ00年代の朝に放送してたってマジなのですか?普通にストレート拷問シーンでビビっちゃった
黒バラ、存在からムーブまで“光と影”の影側のお手本みたいな存在だな……。フランシスとの対比はもちろん、ナージャの明るいバンクダンスとの対比演出もエグい こっからどうなるんだろう。

ローズマリーも含めてめちゃくちゃ役者揃ってきて話がどんどん面白くなる~~~!!まだ15話くらいあるのヤベエとも思うし、もうあと15話しかないのか…と思うな おもしれ~~

 

37話「明暗! ブローチ奪還作戦」 38話「ローズマリー笑顔の陰謀」

ローズマリー尋常じゃねえよ(ナージャ37・38話見ました)

ローズマリーが絡むと明日のナージャが一気にサスペンスのような緊張感を帯びるの凄いと思う。緊張の糸を操りまくってる

38話のラスト、ナージャ的には『ローズマリーに裏切られた』『母のドレスをボロボロにされた』という2つの衝撃があったと思うんだけど、その時とっさに出た言葉が「お母さんのドレスが!」なの結構印象的だ。
どちらもナージャにとってはショックが大きいことだろうけど、一気に処理しきれる情報量じゃないと思うんだよね。だからよりショックが大きい方『母のドレス』で叫んだんだろうなあ。

例えばナージャが自分の生まれや地位に少しでもこだわりがあったら、『自分が持つはずだった地位に収まり、自分を裏切ったローズマリー』の方に強く意識が向くと思うんだよ。でも、ナージャにとってより重要なのは『お母さんとの繋がり』なのでドレスの方に意識が向いてた。ナージャだな~~~この動き・・・

これローズマリーやっぱナージャと同じ精神土俵に立ててないんだよな。こんだけ強い行動起こしても本質的な部分で負けてるというか2番手以下になってるところもローズマリーっぽい…(勝ち負けって表現はちょっと違う気はするが)

それはそうとローズマリーがナージャの名と親の両方を奪い取ろうとしてるのはマジで尋常じゃなくて興奮します。それは確かにナージャの根幹に当たるものだから。とは言えナージャにとっての全てではないんだけどね。ナージャには他にも沢山持ってるものがあるよね友達とか一座とか各国の知り合いとか孤児院の皆とかフランシスやキースや……ローズマリーには奪ったもの以外何もないじゃん。ローズマリ~~~~~~~!!!!!!!!(慟哭)

ローズマリー、良いライバルキャラすぎるな・・・・・・・・・・・・・

 

39話「盗らないで! 私のお母さん」

ナージャ39話見た。作画も演出も一級品すぎる 質がたけえ~・・・。

登場人物みんなが状況を掴めない状態が継続するのはまあまあストレスなので、ここでハーヴィが出てきて情報共有してくれたの良かった。そこで大人たちはヘタに動くと逆効果だって判断できるし、ナージャがそれでも飛び出していってしまう、っていうのもわかる。

ローズマリーの『愛される自信がある』ほんとシビれる~~~!!ワルい女はこうでなくちゃ、を全部持ってるローズマリー 彼女を悪女と表現するのが適切か分からないけど。なんていうんだろう、『境遇は同情の余地があり、動機は理解できる。だがやってることは完全にライン越えてる』っていう意味でしっかり“悪役”だな~~って思うんだよな。ローズマリー 好き 強くて 強いけど負けたらメッタメタに崩れそうなバランスが良い。その辺の性質が逆転裁判シリーズのボスみある(?) ローズマリ~~~!!

ローズマリーの愛され仕草、マジのマジで『母に再開した娘』を演じ切っててつえ~~!!し、本当に小さい時に生き別れた母が本当の娘かどうかを判断するなんて無理だよなあ。『娘と再会できた、もう離れ離れになりたくない』っていう思い込みバイアスもあるし。これ気付けるのは直感ステ50いるよ(グノーシア)

お母さんが本物のナージャに気付くのってどういう流れになるんだろう。一応一度ナージャと交流してるのもあり、真正面から名乗って誠意ぶつければ迷いそうではあるが。今のところローズマリーが対面自体を阻んでるのクッソ強いわ

ナージャがお母さん!!!って叫ぶ瞬間鐘が鳴る演出イイイイ~~~~~!!良い
『目の前の娘をナージャだと思いたいお母さん』はナージャの声に気付かないけど、『ナージャに強い感情を抱いているローズマリー』はナージャの存在に気付くのも😁😁😁😁

ナージャが戻ってきた後、ケンノスケが車の向こう側のナージャの足を見るカットの演出とかマジで良いよな・・・。ケンノスケからナージャへの想い、ハッキリ描いてはいないんだけど今回の演出の端々から滲み出ててコンテが~~!!!演出がすごい~~~~~!!!ってなってた

次回予告、ナージャが本当に団を出ていく流れ…?
でも車から素性が割れてる以上、別れても巻き込みは回避できなさそうだけどなあ。ナージャ一人で解決できる問題じゃないと思うんだけど。というかナージャの強みって正にこういう『助けてくれる人たちの存在』だと思うんだけどな…?どうなるんだろう~黒バラやフランシスもまたどっかで絡んでくるよね。残り10話くらいか~~~~明日のナージャ面白いなああ~~~~!!!!

 

41話「 喜びも苦しみもひとり旅」

ナージャ41話見た
手に入れて失って、手に入れて失って、善意を働いてバカを見て、結局失って、でも最後はその善意に助けられたっていうストーリー構成、童話みたいだあ…

ナージャの善意がとにかく裏目に出まくるのほんとにウワ~…って感じだったし、その善意をわざわざ働かせなければストレートに目的地に辿り着けてたじゃんって感じなんだけど。でもどうしてもその行動をしてしまうからナージャはナージャなんだよな~

『喜びも苦しみもひとり旅』っていうサブタイトルめっちゃ好き

 

42話「 ひとりぼっちの故郷」

ナージャ42話見た。この作品ナージャを追い込むことに容赦がなくてすごいな

長い旅をしている間に故郷の様相が変わったり、親しい人がいなくなったりって当然起こりうることだけど、イヤ~~これやんのか すげえな 重い
院長先生がいなくなった事実・証言者がいなくなった事実も重たいし、『記憶の中の故郷』と現実のギャップに愕然とする心の動きもだし、容赦なさすぎる。すごい

ラファエルがすごい良いポジションだったなあ。私はナージャの何よりの強みはこの『人脈と人情』だと思っているので、これまで繋がってきた絆が彼女を救う展開は深く頷くより他ないよ。これがか弱い少女ナージャの持つ強力な武器なんだわ~。

ローズマリーがコレットたちの同情を誘うために『孤児院ではいじめられていてつらかった』というウソをつくところが印象的だった。あの院長先生の好意やご縁を無下にして尊厳を穢すような行為はこれまでのどんな言動よりも“罪”だと感じるよ。そして人の縁や人情を大事にした結果どこまでも這い上がってくるナージャとの対比も感じるシーンだな~。ローズマリ~~

秘密を共有してるおじさんとの弱みを握り合うような関係もそうだけど、こうやって人と繋がり合えないところがマジでナージャとの対比として描かれているなあ。丁寧だ…

 

44話「どっちが好き? 究極の選択!」

ナージャ44話見た
カァ~~ッここで選ぶ展開~~~

『人間としてどちらかを選ぶ』のは正直めちゃくちゃ難しいけど、『物語としてどちらかを選ぶ』って考えるとまあフランシスだよなあ。(ナージャは人間としてフランシスを選んだけど)
母親問題の解決策としてはフランシスの言う『ちゃんと段階を踏もうね』の方が真っ当だと思うしなあ。

あと、キースの言い分は『ナージャのため』というより『自分のやり方に固執している(やや押し付けっぽいところがある)』だし、まあ通らないよな~とは思う。勿論ナージャのためでもあるし、フランシスに比べるとかなり汚れ役を買ってるのでその辺りのつり合いを重視する視点の場合キースなんだろうけど。

この選択は『私のことを好きになってくれた人じゃなく、私が好きになった人に』という軸なので、キースがどれだけ尽くしてきたかは別の話になるんだな~。まあキースが地下牢で痛い目に遭ってたとかナージャは知らない、っていうのもあるが

メリーアンけっこう良い女そうなんだけど思ったより描写少ないまま恋のライバル位置に収まっちゃったなあ…。本気でフランシスを愛してるし人生賭けてるっていうのは伝わってきた。情の重さとしては恋愛面のラスボスにふさわしいとは思う~。どうなるんだろ~この先にローズマリーっていう物語のラスボスが待ってるんですが…ボスラッシュすぎる~

ていうかフランシスを選ぶシーン、言葉で示すんじゃなくて動作と演出で示していくのマジでマジでマジで良かった~~~!!!ああいう描き方本当に本当に好き!!アニメだ~~~!!って感じで!!
OPでずっとやってたカットを回収したのもねえ!アニメならではの演出だよね~~~!!!OPラストは白服だったしフランシスだよな…感はあるけど、顔は同じなので確信は持てないくらいだったのが絶妙だよな~。

 

45話「三人模様・ぐらつく恋心」

ナージャ45話見た。
ナージャ終盤のライバルキャラって二人とも「あなたには大切なものがたくさんあるんでしょう?(自分にはコレしかいないのに、たった一つのコレまでお前が持っていくのか)」なんだよな~

これ、彼女らの目線に立つとそう思う気持ちも分かるし、ナージャ目線に立つとそんなん知るか~~!!って感じであ~~面白~~…ってなるね。ナージャはうるせ~~しらね~~!!ができない女の子なので難しい問題を突き付けられそうだけど。

『人の心や居場所』っていう形の無いものに平等性を求めるのは選ばれない側・ある種弱者の思考なんだけど、それもさ~~それも人の情なんだよな~~。

でもナージャ目線だとナージャだって死ぬほど大変な思いをしながら大切なお母さんを探してるんだしさ~~~、ナージャに大切な物が沢山あるのだって、何もしてないのにそんなモノは手に入らないわけですよ。ナージャが真っ直ぐに真摯に生きてきたからこそなんだよ。ナージャが得るべくして得ているものなんだよ~~~~通らないよな~~~その平等理屈は。

でも理屈通んねえよ!で終わらせられないのが人間の情の面白いところなので 次回 どうなるんだろうなあ…

 

46話「ふたりのナージャ、対決!」

ナージャ46話見た。弁護士と法廷の無い逆転裁判みたいな話だったな…(?)

そもそも逆転できないしローズマリーの口八丁が一級品すぎて直情的な少女にはひっくり返せんわこんなん~!だし黒バラと双子設定がここでも生きてくるのウワ~~~~!!!ってなった。
登場人物を追い込むことに容赦がなさすぎる 長編のバトルマンガみたいだ(あまりにも敵が強すぎて絶望的な状況に似ている)

ローズマリーが自分の名前だけじゃなく生き方や性質までナージャにスワップさせにかかってるのヤベ~~~!!ってなったし院長先生の訃報を受けて一瞬怯むも『悪い人でも亡くなると悲しい』っていう善人ムーブに変換するの強すぎ~~~!!!業がやばい~~~!!!ってなってた。自分の利のために自分以外の森羅万象(ありとあらゆるもの)を貶めることに手加減の無い女~~~!!ローズマリーーーーーッ!!!ローズマリーが最悪度を上げて取り返しがつかない感じになればなるほど好きになっちゃう

ていうかメリーアン、ナージャが認められなければ彼女がしょっぴかれる→自分はフランシスとくっつけてHAPPY END♡って感じでついてきてたと思うんだけど、そのノリで傍観してたらフランシスがしょっぴかれて引き離される展開になるのヤバいな…。様々な心中をお察ししてしまう
というかナージャVSローズマリーの色が強すぎて恋のライバルメリーアンは土俵に立てんよな。そりゃあそうだよなあ。

ナージャがフランシスを助けたいけどキースを売ることもできない、ところに本当に人間性が出てたし、ウソ自白するフランシスはア~~~・・・すぎる~~~~。どういう発言をしてもナージャと一緒にしょっぴかれる詰み状況だったけど、ナージャが守りたいキースを守ろうとするムーブだ~……

この3人の関係性、恋愛的な選択で言えば一つの解は出たけど、それで終わりじゃなくてまだまだ展開に絡んでくるの良すぎるなあ。キースはどう動くのだろうか。あとそろそろダンデライオン一座も集まってきて総力戦しよう!?旅で出会った皆も集めよう!!!みんなで力を合わせて倒そう!?ナージャはバトルマンガではないぞ

まじでこの状況どうやって打開するんだろう

ナルホドくんきてくれ~~~!!時代的には龍之介か?同じヨーロッパだし頑張れば来れるやろ(???)
いやこれは冗談でナージャ本編ではナージャや彼女の味方がなんとかしないといけないんだろうけど。そういうネタクロスオーバー二次創作めちゃくちゃ想像できる

 

47話「 沈黙! 囚われの白バラ」

ナージャ47話見た 面白すぎる~~

ローズマリーがナージャを釈放したの、抜け目ない一手ですごいな。多分聖人アピールなんだろうけど、コレットとのエンカウントをニアミスで避けさせる結果になったのがすごい このすれ違いのもどかしさよ~

どれだけ物的証拠を出しても証明できなかった『ナージャがナージャであるということ』、コレットが新聞でナージャ騒動を知ることで揺らぎ始めてるの面白すぎるよ~!!

『コレットが(そうと知らずに)本物のナージャに会っていた』こと、けっこう強いカードだけどナージャ証明に使えるかというとどうなんだ…?と思ってたんだけど、
『ローズマリー(偽ナージャ)が証言する人物像との食い違い』によって疑念を強めていく展開はなるほど~~~!!!って感じだしマジで脚本の持って行き方がメチャクチャうめえ!!

あとローズマリーが自分の性質をあれだけ理解した上で、それを全部ナージャに置換しようとしているところはある種物凄く必死で惨めで良いな…と思った。どれだけ立場を得ても聖人演技しても、本当の意味で高貴にはなれないのよローズマリー 卑しいね 好きだな

コレットに対するあの証言って、ローズマリーの抜け目の無さから考えると若干失言だとは思うんだよ。別に言わなくて良いことまで言ってたような。まあ、まさかコレットが本物のナージャに会ったことあったとは思わんだろうけど
あそこまで“ローズマリー”の悪いところをこき下ろしてしまったところにローズマリーの必死さみたいなのが溢れてると思うんだよな~~~!!!ローズマリーーーーー!!

 


 

ナージャ47話 黒薔薇まわり

よく叱られてた俺を庇ったつもりだろうけど、こっちはものすごく惨めだったよ。
いつもそうだった。お前は人の気持ちを“こうに違いない”と勝手に決めつけるんだ。

こういうキースに対して、お前だって人の気持ちを決めつけてるって言うフランシス

キースはそんなに母さんが不幸だったと思いたいの!?

ここのやりとり良いな~。

施すことで解決しようとするフランシス・奪うことで解決しようとするキース。行動の方向性は違うけど根っこの部分は同じような感じなんだよな~と思う。優しくて、でもちょっと善意が独り善がりなところ

この騒動で前より心の距離縮まって『協力することで事態の解決を図りにかかる』になったのはかなりアツいな~~~!!うお~~~~良い
そしてナージャとどっちがくっつくのかまだ分らん状態なの!?真面目な話どっちも同じくらい好きに見えるんですけど!!

 

48話「逆転! 黒バラの最後」

ナージャ48話見た
今まで関わった色んな人たちが再登場してるのうおおおおお~~~~!!!!ってなる~~~!!マジでこういうご縁の力がナージャの最強パワーだと思ってるので
ナージャを中心に群像的に世界が動いてて興奮する
色んな人たちが出てくると、もう二度と出てこない人のこともちょっと想っちゃうね

黒バラの「ナージャは明日に向かって生きている」がメチャクチャタイトル回収でサイコーーーッ!!!

 

49話「諦めない! 真実の力」

ナージャ49話見た。
悪役の処理の仕方うまいなあ

ロッソとビアンコが最後の決め手になる協力をしてくれる流れが「ナージャに同情して」とかじゃなく、「ナージャのバカ正直さは本物で信用できるから(利用できるから協力する)」なの、小悪党として100000000点満点の回答すぎる。
ヘルマンと違ってこれまでの旅でずっと関わり合ってきたからこそなんだよな~。

ロッソとビアンコ、1話で放火かました最悪の悪党なのは間違いないので中途半端な改心されるとモヤりそうだな~と思ってたので良かった。ビアンコはまだ性格が丸いのか若干同情的だったけど

ローズマリーにしても、悪役成敗!!!ざまあ!!って感じにはせずに彼女の得た矜持に収束させてるの、スゲエ~~ッ・・・。

ナージャ、あたしたちは新しい時代に、20世紀に生きてるんだよ。
あたし、これからのプリンセスは貴族のお姫様じゃないって分かったの。

そして私は、私のお城を探す。自分の力で見つけてみせる

自分の力で新しいプリンセスになるわたしと、貴族のプリンセスになるあなた。
いつかまた会える日を楽しみにしてるわ。プリンセスナージャ

良すぎない!?
ローズマリーの矜持とプリンセス理念、初めから持ち合わせたものじゃなくて(最初はマジでプリンセス幻想とナージャへの当てこすりだったと思う)実際に貴族として生活した結果確率したもの、っていうのがかなりかなり良い・・・・・人生をちゃんとしてる・・・・・・・・

「あたしそういうのだいっきらい」の言い方があまりにもあまりにも良すぎ!?!?!?宍戸留美さんのこういう演技・・・・ッ!!!ローズマリー!!!サイコ~~~~ッ!!!!

そして最終回のクライマックスはお母さんとの再会か~~。良い構成だなあ~~~。
物語的にはヤマ作りの為って分かるけど、公爵はなんで会わせてくれないんだろうな。

 

50話「新たなる運命の扉」

ナージャ完走~~~~~ア~~~~~~~~!!!マジで良い作品すぎた 素晴らしすぎる

最近気づいたんだけどなんかこういう本当によくできた作品を見ると涙腺が壊れるな!?
作品が何かを描き切ったという事実に感動してボロボロ泣いてしまう 涙腺がバカになっちゃった いやバカじゃないよ 涙腺くんの感性正しいよ

『明日のナージャ』の大筋のストーリーは『ナージャがお母さんを探す話』なわけで、最終回でそれが達成されるわけだけど、本当の意味でのこの作品のテーマは『ナージャがナージャらしく明日を生きていくこと』なので、こう……100000000000000000点の最終回すぎる…。

ナージャはお母さんに会いたがってたけど、本当に『お母さんに会いたい』以上のものはなくて、貴族として生きていくためじゃない、マジでその通りすぎる。49話のローズマリーとの問答も効いてる 良すぎる
貴族の枠に囚われて生きていくナージャは明日のナージャじゃなくて昨日今日のナージャになっちゃうもんな(?)

毎週毎週見てきたOP最初の扉をバーン!!って開けるシーンがもう完璧に作品のテーマ性を表してて、最終回の最後のくだりにも繋がってて、こういうことするアニメはさ~~~サイコ~すぎるよ~~~~!!!

そんで、ここ数話ずっと言ってたけど非力な女の子ナージャの大きな強みである『旅で出会った人たちとの繋がり』が最終回でも生きてて(ナージャを捕まえようとするSPを知り合いたちが止める)ずっとこれを描いてきたんだよな~~この作品…ってじんわりしたよ。ナージャがナージャらしく明日に生きてきたからこそ、ここにはナージャの味方がたくさんいるねんな~~~

 

100年くらい先になったら、きっと来る。
みんながもっと自由に、自分の生き方を選べる時代が!

『むかしむかし、100年くらいむかし』っていう『現在から過去への語り口』形式なナレーションも、最後のここに繋げるためなんだ~~~~~ってなってワア~~~~~~!!!!ってなっちゃった。すごい・・・・・・・

ナージャという女の子の生き様を通じて、それを観測する子供たちに示したいメッセージが……すごい~~~!!伝わるメッセージがありつつも説教くさくなく、完璧に作品の中に内蔵されてるのもすごすぎる。


 

あと、クライマックスではないけどナージャとお母さんが再会するシーンが良すぎる。
部屋に閉じ込められたナージャがカーテンでターザンするやつ。

これは演出の話なんだけど、ナージャとお母さんを会わせるだけならどうとでもできるとは思うんだよ。実際お母さんは執事?の人にナージャの居場所教えてもらってたし、お母さんが扉開けて再会!っていうのもできる。
でもそれは演出としては多分弱いし、何よりナージャらしさが発揮されないんだよな。

このターザンしてる派手な再会アクション、映像作品の魅せ方としてこれ以上ないくらい良すぎる。ナージャらしさが出てるし、彼女の強い想いも出てる。画面的にも派手で見ごたえがある。すごい すごいよかった

 

自分の感想見返した感想

半年前の自分の感想読んだ感想書きたくなったので書く。

そんな『憧れの女の子』を全身で表現しまくっているナージャに対して『プリンセスになれなかった女の子』をぶつけるの・・・・・・・・・・・・・・・・・ヤバすぎ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?概念が負けヒロイン(便宜上表記)いや、ローズマリーはそもそもヒロインっていう土壌にも上がれていない『あの世界のサブキャラクター』でしかない感が……

初登場時のローズマリーのことを『サブキャラクターでしかない感』と書いてる。これは今でも間違ってないと思ってる。初登場時のローズマリーってそういう扱いだったよね。何がすごいってここからローズマリー自身の情念でもってキーキャラクターにまでのし上がったところだと思う。

初登場時のローズマリーはまだ自我が覚醒してなかったし、貴族の坊ちゃんに虚構の夢を見てたし、間違いなく『サブキャラクター』だったんだよ。それがお前、ありとあらゆる業の塊みたいな手段を行使しまくってナージャのライバル位置にまで・・・・・・・・すごい・・・・・・・・・

そして最後には自分だけの道を作るために去っていく存在になるの?すごすぎる ローズマリーの魂のランクの駈け上がり方が。なんかうまく言えないんだけど、ローズマリーの動き方って『ストーリー内のコマ』感が全然無くて、マジでローズマリーが生きてる・・・・って思えるところが好きなんだよな。勿論ローズマリーの存在ってナージャの物語的にはかなりキーになってるからメタ的に言えば織り込まれた存在ではあるんだけど。それでもだよ?それでも本気でローズマリーという少女の執念と情念と生を感じたよ。本当に。ローズマリー、良すぎる…。

 

よくある『(恋愛軸での)好きな相手に選ばれるか否か』とか『(バトル軸での)試合の勝敗』、みたいな『他者評価や明確な結果』による『負け』描写は分かりやすいけど、ローズマリーの場合はそうじゃなくて(男は絡んでるけどアレは付属品みたいなものだからアレに選ばれるかどうかは本質じゃない)

ローズマリーの内面にある価値観や理想、すなわち『自己評価(による他との比較)』を軸に『負けヒロイン』を描写するの、マジで凄いし………ヤベーな……

あとこの感想、これも今読んでも別に的外れとは思わないんだけど、こっちもローズマリーの自我の成長でどんどん脱却していった部分ですごい……と思った。

『ナージャとの相対評価』によって『負け位置』に入っていたローズマリー。最後はナージャと比較できないような自分だけの道をさ~~~~!!往ったのがマ~~~~ジで良かったな・・・・・・。

ローズマリー、マジで成長タイプのキャラだよ…。真っ当ではないけど…
ローズマリーの何が成長してるって『自我』なんだよな。夢や幻想に依存していたり、自分をプリンセスにしてくれる誰かに依存して現実を見ていなかった女の子が 割と最悪な所業に手を染めつつも、最後には完璧に強い『自我』を会得するまでに精神的成長を遂げてて マジ すごいよ…。ローズマリーの人生 好きすぎる

ローズマリーがやってきたことって倫理的には大アウト(特に死んだ孤児院の先生の尊厳を貶めたのは最悪中の最悪)だけど、もうなんか一周回ってここの贖罪が入らなかった潔さが私は好きだよ。あれ本当に最悪だけど
もうなんかローズマリーの育んだ自我と、彼女が彼女として生きていくための情念が強すぎてこっちの倫理的物差しに充てることが失礼だと感じるからかな~。ナージャという作品の好きなところ、ローズマリーをナージャや善人サイドの物差しで測らなかったところなので。

ローズマリーのこと大好きだし、ローズマリーをローズマリーとして生かしてくれた作品の在り方が本当に良かった。和解・懐柔展開にならなかったの、本当にうれしいよ・・・・・・作品自体がローズマリーの自我を尊重してくれていて・・・・・・・

 

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ナージャが明日に向かって生きていく一方でローズマリーもまた彼女なりの明日に向かって歩き出すのほんとに好きすぎて す、すき~~~…という気持ちが収まらね~~!!歩いていく方向は違っても彼女らの進む先は明日なんすよ!と思える結末にまとめてくれた作品自体に良さが溢れてる ローズマリーほんとにすき。

ナージャという作品、敵役に単純な裁きを与える形にはあまりしないけど(どうしようもないおじさんとかはともかく)一方で安易な和解や懐柔方向にも向かわせず、なんというかキャラの主体性にしっかり任せてくれてる感じが本当に好ましい・・・・・・好ましいなあ・・・・・・