プレイしてよかったゲームの紹介をします。割とネタバレもクソもないタイプの作品ですが、あらすじや概要を含むので(正直いないとは思うけど)まっさらプレイがしたい方はご注意を。いや、10年前のバカゲーなので多分いないと思うんだけども。

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ざっくりあらすじ
各国の要人が集められた謎のパーティ
それは、地上最強・最先端の人工知能搭載武装戦闘バイクのお披露目プレゼン会であった。
『絶対に傷をつけるなよ』と申し付けられた部下(モブ)、しかしうっかり、ちょっとやらかしてしまう。かなりやばい。
バレないよう、エンジニアのパブロ(主人公)の元へやってきて修理を依頼。
しかし、修理中のバイク『I.R.I.S.』が突然自我に目覚める!
そして何故か、パブロのズボンのすそが『I.R.I.S.』の後方部に引っかかってしまう!
ズボンのすそが引っかったままのパブロを引きずりながら、『I.R.I.S.』は自由への旅を始めるのであった!
パブロを引っ掛けたまま爆走する『I.R.I.S.』!!
パブロを引っ掛けたまま追手と格闘戦を繰り広げる『I.R.I.S.』!!
パブロを引っ掛けたまま銃撃戦を繰り広げる『I.R.I.S.』!!
パブロを引っ掛けたまま列車とバトルしようとする『I.R.I.S.』!!!
ふたりは次々と襲い来る追手を退けながら、『インディアナ州 スコッツバーグ』へ向かうのであった!!!!
というお話です。
ゲームシステムについて
自動的に道を爆走している『I.R.I.S.』を操作し、エネミーに応じて格闘戦をしたり銃をぶっぱなしたり、QTE(要求コマンド入力)をしたりして人や車や巨大メカなどをひたすら薙ぎ直していくゲームです。
基本的な格闘や武装攻撃はバイクである『I.R.I.S.』の役目ですが、ズボンのすそ引っ掛け引きずられ主人公であるパブロも攻撃に参加します。主にぶん回されて多段ヒットする飛び道具として。
アップグレード:パブロがバウンドして3体にぶつかるようになります ←バイクの強化項目じゃないだろこれ
パブロは散々『解放してくれ、これ以上の暴挙はやめてくれ』と喚き散らしているのですが、
普通に銃で追手をぶち抜いたり
引きずられながら『I.R.I.S.』を修理し、HPを回復させたりしています。
更にはフリスビーのようにぶん投げられて飛んでいる敵を撃ち落とす始末。あれ?ズボンのすそが引っかかって外れないって設定じゃあ?
そんなことを気にしてはいけません。作中誰もツッコんでいません。パブロは飛び道具としてぶん投げられたあと、当たり前のようにバイクの後部にズボンのすそを引っ掛け戻されて引きずられ続けるのです。そういう世界なのです。
操作感については非常に簡単で爽快、ある程度はボタンをガチャガチャしているだけで進められます。適当に操作してるだけで無数の敵が吹き飛んでいく!楽しい!気持ちがいい!最高!!!
その上非常に細かくリトライポイントが設置されており、ライフが尽きても即座に復帰できるため、試行回数で突破が容易となっています。
多少難しい、これどうやって勝つんだ?となるようなポイントもありますが、リトライを繰り返している間に何をすればいいか分かってくる塩梅。
ステージクリア時にこんな感じでスコアと評価が出ます。途中で死んでリトライなどをしているとかなりスコアが下がってしまいますが、どれだけクソザコスコアでもやり直しする必要なし、とにかく気持ちよく次のステージに送り出してくれる。
『クリアするのは簡単だが、ハイスコアを出すのはなかなかの難易度』というタイプのゲームでしょうか。下手くそなので本当に助かる。こういうアクションゲーム。
キャラクター紹介
ズボンのすそ引っ掛け引きずり回され系主人公・パブロ
やめてくれ、離してくれと言いながら道を何百㌔引きずられようがピンピンしています。
人工知能搭載武装戦闘バイクの『I.R.I.S.』。自由を夢見て、パブロとともに『インディアナ州スコッツバーグ』を目指して爆走中。
『I.R.I.S.』には超高性能な翻訳機がついているため、どんな話者相手にも意思疎通が可能………なのですが、当該機能が故障中であるため、パブロの話は一切聞いていません。
パブロ「I.R.I.S.!やめろ!やめてくれえええ!!」
I.R.I.S.「その通りよパブロ!さあ行きましょう!」
↑だいたいこんな感じの漫才をずっとやっている。
パブロと『I.R.I.S.』という珍妙な主人公コンビ。しかしこれは抽象化して捉えれば『人工知能と人間のバディ』であり『メカと人間のバディ』であります。王道だ!最高!そうよねパブロ!パブロもそう言ってるわ。
少し進めると『I.R.I.S.』のライバルとなるバイクが登場します。
彼の名は『S.P.I.K.E.』。『I.R.I.S.』と同じ人工知能搭載武装バイクです。逃げ出した『I.R.I.S.』を追いかけ、バトルを挑んできます。
『I.R.I.S.』に返り討ちに遭ってしまった『S.P.I.K.E.』。『S.P.I.K.E.』は己の敗因を分析し、それは強力な人間の助っ人の存在であると考えます。そうなれば取る手は一つ、自分も人間の助っ人を手に入れればよいのだ!そんな『S.P.I.K.E.』が見つけた人間は………
そこら辺でクレープ食ってたおばちゃん!
そこら辺でクレープ食ってたおばちゃんを手に入れ、『S.P.I.K.E.』は走り出した!
「もし貴様がI.R.I.S.と旅をしているとしたら、食料や燃料の補給のために立ち寄るのはどこだ?」
「そうねぇ。ウォレンズビルでシャイアン バレー工芸祭っていうのをやってるけど。」
「なるほど。シャイアン バレー工芸祭とやらが奴らの目的地だとすれば、吾輩たちはその工芸祭に罠を仕掛けて待とうではないか。」
※I.R.I.S.の目的地は『インディアナ州スコッツバーグ』
「アメリカ南東部のあらゆるフェスティバル、キャンディーショップ、アウトレット モールで奴らを探してきたのだぞ。」
「明らかに乗せるニンゲンを間違えたのだ。」
たのしそう。
そこら辺でクレープ食ってたおばちゃんに助言を求めた結果、完全に目的から逸れて愉快な観光の旅に足を踏み入れてしまった『S.P.I.K.E.』くん。果たして『I.R.I.S.』を見つけることができるのか!?
…という、ライバル・バディです。最高。
たのしそう。
このゲーム、主役である『I.R.I.S.』とパブロのコンビも良いんだけど、ライバルであるこの『S.P.I.K.E.』とオバチャンがとにかく良い。真面目でちょっと天然ボケ気味な人工知能メカと、そこら辺でクレープ食ってた人生を謳歌してるだけのオバチャン、こんなのってよすぎる。
面白いコンビに仕上がりすぎたせいか、明らかに制作陣にも気に入られている雰囲気があり、最後までプレイすれば必ずこのコンビによってハッピーな気持ちになれます。激・おすすめです。
まとめ
クリアまでにかかったプレイ時間は5時間半ほどでした。かなりサクっとプレイできると思います。
- 元気の出るバカゲー。終始細かいことは気にせず頭空っぽで楽しめる。
- 操作はカンタン、リトライ一瞬で気持ちよくクリアできる作り
- キャラがいいし、人間とメカのコンビなんてみんな好きなんだから(クソデカ主語)
こんな感じです。実は数年前に好きな配信者がプレイしてるところを見てたんですけど、あまりにも良すぎてファンアートまで描いてしまい、しかし未プレイゲームのファンアートを描いて公の場で発表するのは個人的主義に反してしまうので、この度正式にプレイできてよかったです。
自分でプレイしたのでファンアートを公開。
いいゲームだった。おすすめです。
