大逆転裁判 感想 1-2

良いな面白いな楽しいな~って部分と、「え?」って思うところが混ざり合ってる感触がある
そういう感じの感想です。あくまで2話時点での印象だと思って

『成歩堂龍ノ介の冒險』

1話の感想で『逆転』じゃなくて『冒険』なんだ~って書いたけど、2話の最初でもうこれ紛れもなく『冒険』なんだって実感したな。
大日本帝国を出て、船に乗って、大英帝国へ…か~~ 冒険だなあ

そういう舞台の移り変わりだけじゃなく、システムも冒険っぽさあるなあって感じた。
裁判シリーズみたいに最終的に法廷で決着をつけるわけではなく、検事シリーズみたいに全部現場で決着をつけるわけではない、話や事件に応じて現場だったり法廷だったりするのかな?まだ2話なので3話以降どういう感じになるかわかんないけど

なんかこう、逆転シリーズの色んなものごとを踏襲しつつもテンプレートに乗っかりすぎない、あくまでその状況状況によって解決の舞台が違う(最終到達点は場所ではなく人であるように感じる)ところがすごく『冒険』だなあ。
『弁護士と法廷』のゲームじゃなくて『弁護士になろうとする若者』の“冒険”なんだな~~ スピンオフとしてはめっちゃ好きな感じ ワクワクする

事件について

なんか野球の試合みたいな事件だな…って思った
説明しないと意味不明な感想だけど

野球見てる時に『うわ~~っ』ってなる勝ち方負け方をする時の試合に似てるんだよな…この事件
選手のミスとかわざとじゃない事故(デッドボールとか)とか、それまでの登板回数や疲労や戦力状況を考慮して替えたピッチャーが打たれたとかそういう試合のさあ…

そういう試合って誰か一人の絶対的な戦犯(戦犯って言い方嫌いだし用法間違ってるけど便宜上こう書く)がいるわけじゃなくて、選手個々の状態や一瞬の判断・運・指揮官やベンチの判断・これまでの試合展開・今後の運用などなど様々な要因が絡まって結果が出るわけじゃん。

そして試合が終わった後に『あれさえ無ければ』『あの打球がもう少しだけでもズレていれば』『あの判断をしてなかったら』『あのミスさえなければ』この結末にはならなかったのかなあ…って詮無きことを考えてぼんやりしちゃうんだけど、大逆転裁判1-2話の読後感めっちゃこの感じだった。これ野球の試合で見たことある~~~…ってなった。多分逆転シリーズプレイ中に感じたことのないものだこれは

あとアソウギに関しても、めちゃくちゃ優秀で将来有望な選手が『そんなことで選手生命終わるのか~~~』ってむなしくなるアレを感じたな~~ でもそういうことってあるよな~~、将来有望な若者がその期待通り無事に大成する保証はどこにもねえ~…ってなるやつ

なんかフィクションっていうよりリアルにあるわこれって感覚なんだよなアソウギの死
悲しいんだけど、どちらかというと主人公目線の『親友の死』というよりは『未来を託せる存在が何かを成す前に消えてしまった』って方が強いのでマジでリアルの感情になってしまう。勿論これはフィクションゆえにナルホドが継いで行くぞという流れが見えるわけなので、リアルの喪失感そのものというわけではないのだけど

この誰が悪いというわけではなく巡り合わせや『そんなタイミングでそんなこと重なるとかさあ…』や色んな要因遠因があって…という事件の真相を受けての読後感、マジで逆転裁判っぽくなくて面白いな…。運の悪い事故みたいな犯行、っていうのはよくあることだとは思うんだけどなんていうんだろう…うまく言えないけど
1話は犯人の動機明らかならず、2話は絶対的な悪意や殺意の無い偶発事故的な犯行ときて、3話はどうなるんだろう。

裁判シリーズはどちらかというと1話完結型の話が複数連なってる話、って感触だったけど大逆転はもう完全に『1つの話の中のオチはつけるけど、どちらかと言うと冒険という一つの大きな流れの中にある』って感じがする。
あ~でもそれは3456あたりもそうなのかな そうかもしれんけど でも大逆転はこれらよりももっと1話ごとの独立性低い気がする なんとなくだけど この『っぽさ』『っぽくなさ』完全に私個人のフィーリングなので

 


 

アソウギの死体出てきた時はまあビビったけど1話の立ち位置がめっちゃチヒロさんだったし、どっかで死んでもおかしくはないなあとうっすら感じてはいたなあ。2話で死ぬやろ!!と予想とかはしてなかったけど(あと普通にナルホドとのやりとりが好きだったのでもうちょっと見たいって気持ちがあったのかもしれない。探偵劇場でクルクルしてるアソウギとか見てみたかったし)

アソウギが死んだ時点で『あ~ナルホドがアソウギの遺志を継いでいくみたいな流れになるのかな?』と思いながら進めていたんだけど、『滑って転んで死んだのでは?』って話が出てきた辺りで『え!?そんなスペランカーみたいな死に方で良い感じに遺志継ぐ流れに持っていける!?』ってちょっと不安になった。流石に杞憂だったけど

留学生アソウギの弁護士ポジション継ぐ、っていうのは強引かもしれないけど私はけっこう好きなフィクション的展開でうおおおお!!ってなった。1軍のエースがいなくなって緊急招集された2軍若手ピッチャーっぽくて好き(まだ野球の話ししてる…)

アソウギがナルホドを英国に連れて行きたかった理由とかもあるし、ナルホドが継いでいく展開アツくて好き 楽しみ
英国に行ってどういう展開になるのか普通にめっちゃ楽しみでワクワクする。1話もそうだったけど、1つ話が終わった上で『うおーー次はどうなるんだーー!?』ってなる感じ、これは他の過去作ではあまり感じたことのない感情なので良いな~~冒険だな~~多分これが大逆転裁判なんだろうな~~~と思う

あっ あとアソウギの刀の名前が狩魔なのってどう繋がるんだろう!?私気になります

キャラクターについて

ホームズ

めちゃくちゃだしトンチキ探偵やんけ!!!!!ってなったけど確かに逆転シリーズに登場するシャーロック・ホームズだとこういう人物になるよねってなった。
当たり前だけど本当にスイスイ全部解決しちゃうホームズがいたらゲーム崩壊するし

神出鬼没だしめちゃくちゃするけど絶対こういう人物の方が動きやすいし動かしやすいんだろうな~~!!っていう 事件現場にいきなり出現しても『まあホームズだしな』ってなるし
画面をスイって動かすとセミみたいに張り付いてるホームズが出現するのは流石に笑ってしまうけど

ただのアホキャラって訳じゃなくて『本質を突く能力はあるけど着眼点と論点がズレてる』ってタイプなのも落とし所&推理ゲームとして丁度いい立ち位置で好きだな。一番最初に会った時の印象よりは頭パラッパラッパーじゃなかった

あと推理劇場めっちゃノリノリになるので楽しい!!これや推理途中で対象を観察する時グルグル回して見れるのは3Dならではって感じでめっちゃ良いめっちゃ楽しい!!証拠品をグルグル回すのは今までもあったけど、人物含めて全てをグルグルできるの楽しい(それをやってるナルホドを想像するとすげえ変なやつだけど)

あと『親友の死』っていう流れでしんみりしちゃう場面の中、良い意味で空気が読めないところが好きだなと思った。
1話で殺害現場で勝訴祝いしに行こうとしてた人たちに『え!?!?』ってなってたけど、こういうのは別に良いんだよな。私の感じ方の話だけど
不謹慎なのが苦手なんじゃなくて「あなたがそれ言うの!?」っていうのが気になるだけなので、知り合いでもなんでも無くアソウギに思い入れがあるわけでもないホームズがトンチキテンションで割り込んでくるのは妥当だし良い感じに空気を入れ替えてくれる換気扇って感じで好き
まあ最初はなんやねんこいつって思ったけど

ホソナガ

1話時点でうっすら感じてはいたけど毎回コスプレで出てくる刑事キャラなのかな。めっちゃ面白くて好き どことなく滑稽でコミカルで逆転シリーズの刑事って感じする
とか言いつつ3話以降普通にスーツとかで出てくるかもしれないけど

1話から引き続き責任感と理想強くて真っ直ぐだから、多少無茶だったり自分の立場が危うかろうとナルホドに協力してくれる刑事…というのは一貫してるし、ホームズと合わせて話を動かせる良いキャラだな~~って思う 好き 面白いし

スサト

スサト、スサトが今一番わからない 助手ポジションなので常に一緒にいるキャラなわけだけど今のところ一番わからなくて困惑してる

崩れた本棚直し始めたところ、結果的には船の緊急停止時にどうなるかが立証される形になったのでオーライって感じではあるんだけど、でも法務助士が現場荒らさないで!?って気持ちが先行してめちゃめちゃビビってしまった。法律に関係ない立場の素人助手キャラならわかるんだけど、勉強している方のはずなのに…

あと、最初ホームズに同調しまくってたけど途中でそれが無くなったような。最初はホームズの言うこと全肯定マンみたいな感じでヘンテコな反応を見せてたけど、途中からはホームズの言ったことにガチのツッコミ入れるようになってたのが気になりすぎる(最初はナルホドを犯人と疑ってたのもあるかもしれないけど)切り替えポイントどこだったんだスサトよ…

あとギャグ描写にしてもめちゃくちゃぶん投げてくるの、すごい理不尽暴力ヒロインを感じて怖かった。これも『そういうキャラなんだな』って思えれば多少暴力を振るわれても良いんだけど(カルマメイとか)、スサトという人が分からないのでめっちゃ怖くなってしまったな…
話の最後にぶん投げ謝罪が入ったので『フォロー入った!そうだよな疑ってたし仕方ないよな!!スサトは理不尽暴力キャラじゃないんだ!』と思った瞬間ぶん投げられて『!!???!!!???』ってなっちゃった

これはあくまで今の、2話現在私が感じたっていうだけなので今後変わるかもしれないんだけど、本当にスサトという人の本質が見えなくてなんとな~く苦手というか、『ええ…?』って感情に包まれることが多くてもにゃもにゃしてしまう。

話を動かすため、主人公に影響を与えるため、情報を出すため…みたいに、必要に応じてその性質を持ったキャラクターを配置する…っていうのは全然良くて、ホームズもホソナガも『こういうことをするためのキャラなんだろうな』っていうのが見えるんだよな。でもこの2人は『キャラの性質』が一貫していて、それがちゃんと役割に沿っている感じがするから良いんだと思う。

スサトはそれが見えなくて『ええ…』ってなってしまうことが多くてもにゃる…話の流れや状況・出したい情報に合わせてポンコツムーブをしたり鋭い指摘をしたりしている感じがして、一貫したものを感じないんだよな~~~~っ スサト~~~~っ おまえさんはどういう人なんだ~~~~~~~~!???!!?

ちょっとポンコツだけど天然でヒントを出せる人・知識があって理知的にアドバイスを出せる人、どちらでもない感じがしてなんだ…スサト…なんだ…ってなっちゃう…これからナルホドに40日間法律について教える人が殺害現場の本棚を整理しないで…

強いて言うなら『法務助士としての勉強をしている賢い人、でもどこか抜けているところがあって若いのでポンコツかましたり理不尽なことをしてくることもある』みたいな感じなのかなあ…って思わなくもないけど

まああくまで2話現在の印象なのでね!!最終的にゴメン2話の時に言ってたのナシ!!ってなってる可能性もあるけどね!!
嫌いとかじゃなくてあくまでよく分かんなくて怖い、この先この人が助手ポジションとして常時側にいて大丈夫かな・・・という困惑なので