この記事を読んだ。
最後に「よかったらみなさんの「人生のアニメベスト10」も教えてくださいね!」とあるので、私もこの記事の形式をパクって人生のアニメを発表したいと思います。50年ほどの厚みはないけど、私のオタク人生に深く刺さった作品らです。
知名度そこそこ作品が多めなので、もし興味があれば見てみてほしい。視聴環境ないものもあるけど…(…)最悪知ってもらえるだけで嬉しい。それだけでいい。ありがとうございます。
ベスト10って言ってるけど順位とか付けられないので順不同だし、10本とは限りません。対戦よろしくお願いします。
陰陽大戦記 | 2004年
それっぽいあらすじを書くの難しくない!?
感想
いわゆるバディもののホビーアニメです。主人公以外のキャラクターたちもそれぞれの式神と契約し、共に戦っています。式神は動物生物ベースの獣人って感じで、人間×獣人コンビを大量に吸うことができます。ピンときた方にはとてもオススメです。デザインもすごく凝ってるよ! ▶公式の式神一覧
個人的にこのバディものでの激押しポイントは『敗北時のペナルティ』。自分の式神が敗北すると、闘神士は契約中の記憶を失ってしまいます。人間と人外のバディものは色々ありますが、地味にけっこうペナルティが重い!!!相棒のことを忘れてしまうというのは勿論のこと、“契約中の記憶”を失うことになるため、キャラによっては長期間の記憶をすっぽりと忘れてしまいます。下手すると死ぬより重いというか、しんどい展開になります。これがね……良いんですわ……
夕方放送のホビアニなので、基本的にはライトで熱い絆の物語です。しかしながら上記のような設定でかなり苦しい展開になったり、負の感情でグチャグチャになったり、そういうものもたっぷり見ることができます。そういうのが好きな人には刺さるんじゃないかと。
(C)海童博行・富沢義彦/集英社・WiZ・サンライズ・陰陽製作委員会
感情グチャグチャ時の作画もすごいよ。サンライズ制作パワー いや、パゥアー。
あとはけっこう群像劇的な人物配置で、主人公以外のところにも色んな関係性が発生している点も押しポ。私の好きな作品って、だいたいそう。
配信情報
バンダイチャンネルにて見放題配信中。月額1100円を払えば全話見れます。良い時代です。
SHIROBAKO | 2014年
感想
制作進行(スケジュール管理などをする役職)目線のアニメ制作現場作品。アニメを作ってきた人たちが描くアニメ業界アニメということで、現場のドタバタ感は「実際こういうことがあるんだろうな~~」となる生っぽさがある。ただただリアルを描く作品というわけでもなく、丁度良い具合にデフォルメしながらエンタメフィクションに落とし込まれているバランス感が絶妙な良作です。
働く人々の水面下の地味なジタバタや苦労やヒューマンエラーの模様などは、アニメ業界だけでなく色々なお仕事にも通じるところがあって、共感したり良い意味でグエーと苦しくなったり、視野が広がったりすると思います。
そんなお仕事模様の中に、それぞれのキャラクターの価値観や大切にしているもの・創作への姿勢・成長・進む道の選択などが色んな形で存在しているところも好き!キャラクター同士の関係性も楽しいよ。
1クール目はオリジナルアニメの制作を、2クール目は原作付きアニメの制作を軸に進行していきます。どちらもクライマックスがゲキアツ!!大好き!!
余談ですが、個人的に映画版は別に見なくてもいいかなと思ってます。あくまで個人的にはね!
配信情報
見放題配信があるのは『dアニメストア』『バンダイチャンネル』『DMM TV』『U-NEXT』『Hulu』など。けっこう色んなところで見れる印象です。
ef – a tale of memories. / ef – a tale of melodies. | 2007年 / 2008年
感想
音羽という街で男女が織り成す青春群像劇。美少女ゲーム原作ですが、《主人公一人に対して複数ヒロイン》ではなく《主人公一人に対してヒロイン一人》という形式になっています。まあその、そういうのが好きな人が好きなやつです。
ヒロインはワケありだったり幸の薄い境遇の娘が多く、超ざっくり言えば主人公たちがヒロインたちを救う話。2期では例外的に(?)不幸な成人男性を救う少女の組み合わせが出てきます。
救うと言っても主人公男性陣はパーフェクトダーリンというわけではなく、迷ったり間違ったりしながらヒロインと向き合っていく感じ。いいよね。
制作は独自路線でブイブイ言わせてた時期のシャフト。シャフトらしいオシャレカットや意味深演出盛り盛りで展開します。初見だと謎な演出や発言が沢山出てきますが、周回すると「ああ~~これってこういう意味か~~~」となるタイプのアニメですね。
efといえばこのOP。当時はパロディなんかもかなり流行ったので、『元アニメは知らないけど映像は見たことある』って人もいるかも。
このOPは物語の進行によってマイナーチェンジしていくのが見どころで、最終回にもなるとかなり大きく変わっています。↑の公式アップ動画は一番初期のバージョン。
配信情報
見放題配信があるのは『dアニメストア』DMM TV』『U-NEXT』など。
大江戸ロケット | 2007年
感想
お江戸舞台の…群像劇です!お前の引き出し群像劇ばっかじゃねえか!!
主人公の花火師だけでなく、舞台となる長屋の住人たちはからくり職人や芸人や算術士など、当時の改革の世において『役に立たない・不必要』とされる物事に真剣に取り組んでいます。そんな人々と協力しあったり、トラブルでドタバタしたり、一緒にピンチに陥ったりしながら『月まで届く花火=ロケット』作りをしていく作品です。
群像劇であるこの作品の特色の一つは、物理的に(?)バラエティ豊かな登場人物たち。キャラクター原案に複数のマンガ家さんなどが参加しています。特にみなもと太郎先生の2等身キャラたちの存在は画面に独特なヘンテコ感を醸しており、めちゃくちゃいい。
©中島かずき/劇団☆新感線・『大江戸ロケット』製作委員会
そして2つ目の特色は、時代考証ガン無視だったりメタ全開のギャグ・コメディ描写です。前回のあらすじをテレビで確認したり、ボロボロになった背景を『画を差し替えれば直る』と言って修復したり、『原作とセリフが違うぞ!』とか言っちゃったり、とにかく自由気ままに飛ばしていて様子が相当おかしい。
©中島かずき/劇団☆新感線・『大江戸ロケット』製作委員会
嘘すぎるだろ、この江戸
ただ、全てをなんでもアリにしているわけじゃなく、真剣なシーンでそういう興を削ぐようなハチャメチャはしませんし、何より時代考証スタッフをしっかり入れた上でギャグでぶっ壊しているのがかなり愉快です。真面目にやるべきところは真剣に向き合い、ハメを外して良い場面では全力でハメを外す!!これがこの作品独自の雰囲気を作ってますね。
アツく楽しく愉快でハチャメチャでそれでいて芯の通った、良すぎるアニメです。本当に好き
配信情報
見放題配信があるのは『U-NEXT』など。U-NEXTにあるんじゃん!?!?いつ入ったの!?!?
翠星のガルガンティア | 2013年
感想
全く違う生まれ育ちの少年と少女が出会うやつです!!!!!(大声)
主人公は地球から遠く離れた宇宙の軍隊に所属し、生まれや育ちや役割など全て管理されていることに何の疑問も抱いていない少年。ヒロインは地球で伸び伸びと生活している快活な少女。
はじめは言葉すら通じません。常識も何もかもが違っていて、魚を食べるところを見て「生物の死骸を食べる????」とドン引きしたりします。そんな感じの異文化コミュニケーションが存分に楽しめる作品です。
ヒロインの暮らす『ガルガンティア』は大小さまざまな船が結合している巨大船団。海水で錆びてゴツゴツした船が連なる背景にワクワクします。そこで暮らす人々や文化もかなり細やかに描かれていて、世界観が本当に良いんですよね。
BD-BOX特典冊子より
主人公の乗る巨大ロボットは…喋る!(そして今作を代表するいいキャラである!)ツルツルピカピカの宇宙ロボットと、武骨な地球のメカとの作りの違いもよくて、背景・メカ・重機など画だけでも存分に独自の世界観を吸うことができます。よい…
シリーズ構成はおなじみ?の虚淵玄氏。有名作の影響で氏に鬱展開イメージのある方もいるかもしれませんが、ガルガンティアはかなり王道で爽やかにアツいお話です。そんな中にえぐみのある設定があったりして、それがストーリーに程よい重みを加えてる感じですね。
ロボットものやSFというとストーリーが入り組んで難しくなりがちですが、本作のストーリーラインはかなりシンプルで分かりやすいと思います。世界観SF設定のスケールは大きいけど、一方で主人公を取り巻くお話のスケールは控えめで、1クール13話に丁度良く収まってて見やすい。良作
配信情報
見放題配信が…ざっと見た感じ、無い…!アニメとしてはそこまでマイナーではないのだが……
各所で配信はされているので、レンタルで見ることは可能です。
平家物語 | 2022年
感想
タイトル通り、平家の栄枯盛衰を描く作品。主人公の琵琶法師・びわは、平家の隆盛と滅びを見届ける、語り部的なポジションですね。
ストーリーは史実通りに進行していくのですが、主人公のびわは『未来を見る目』を、平重盛には『亡者を見る目』を持つ、という特殊設定があります。だからといって大筋は変わらないのですが、物語のよいアクセントになっています。視聴者は『平家が滅びる』という最終回を知っている、主人公のびわも同じくその未来を知っている…という視点のリンクになってるのも良いのですよね。
OP曲がよくて、その中でも『最終回のストーリーは初めから決まっていたとしても、今だけはここにあるよ』という歌詞がとてもこの作品を表していると思います。平家という集団の成した悪と滅びを描きながら、その中にいる人々ひとりひとりそれぞれの人柄・考え方・成長や関わりを『今、目の前にあるもの』として描いている。平家の中にも色々な人生がある。平家を美化しているわけではないが、人の生というものを美しく描いている…そんな感じです。しみじみ良いアニメ。
配信情報
『U-NEXT』で見放題配信中
この記事は未完成です。随時追記します。