大逆転裁判 感想 1-5

『大逆転裁判』について

2はまだだけどとりあえず1作目の段階でこのタイトルに感じたものごと色々
大逆転裁判はこうだと感じました!!っていう文だけど、最後に逆転シリーズやったのがけっこう前(6なので4年前くらい?)だし、色々考えながら感想を認めたコトはないので『それ他シリーズもそうじゃね?』って話もあるかも

謎というか、それを解決する流れの中ですごい都合の良い証拠が出てきたり陪審員がたまたま重要な参考人だったり、解決の仕方に関してはけっこう強引だな~と感じる場面は終始多かった気がします。
だけど、『謎』や『事件のあらまし』については筋が通っているなと感じたし、明らかになった事実に対しては『スゲ〜!!なるほどー!!』ってなったし、追及不足でしっくりきてないな~って点は作中でも追及して納得できるところまで掘り下げてくれたのでそういうストレスは無かったです。(明らかに続編でやるよ~っていうフリ段階の大きな謎は別として)

多分緻密な謎解きを求めている人向けの謎解きゲーというよりは、序盤から感じていた通り『成歩堂龍ノ介という若者と冒險しながら色んな人に出会い、色んな経験をして色んなことを考えながら歩んでいく物語』…というのが大きな軸で柱になっている作品なんだな~と

絶体絶命のピンチから物語が始まり、生まれ育った地を離れて海を渡り、誰も知る人がいない異国に降り立ち、陰謀や事件に巻き込まれ(直接的な被害は受けてないけど巻き込まれたという表現が似合う3話)
壁にぶつかり、色んなことを考えて悩んで、知らなかった闇の部分や人間に触れ、出会いと別れがあり…

そういう冒險譚が柱で、その物語を事件発生や裁判というフォーマットに入れて進んでいく…みたいな。そういうスピンオフって感触でした。裁判や事件解決はもちろんゲームとしてはメインなのだけど、物語としては『冒險』の方がメインだったな~みたいな
その部分がずっとブレなかったので、まあ謎の解き方が多少強引でもいいか面白いしって気持ちで進められました。

前述のように明らかに続編に持ち越す大きな謎は残ってるし、まだまだナルホドは最初の一歩を踏み出したばかりだ…!ってエンディングなので、これ『続きがもう出てる』と思いながらやるのとそうでないのとでは全然感触違うんだろうな…

 

エンドロール

エンディング後のスタッフロールが無茶苦茶良かった。恒例の登場キャラの一言コーナーした後の横スクロールのやつ かなり最高すぎた

あの横スクロール画面を歩いていく映像でナルホドの歩みを表現しているところ、本当に冒險の話のED映像って感じで本当に大好き。アニメのエンディング映像っぽい(本編の展開に合わせて少しずつ変わるタイプの)

ナルホドと一緒に歩いている人が変わって、増えて、最後は4人で歩いていくところなんか『パーティメンバー』っぽくて冒險だ~~~!!ってなった さっきから『めっちゃ冒險だった』しか書いてないな

大逆転裁判のジャケット絵は綺麗な一枚絵になってるけど、逆転シリーズのパッケージ(4人のキャラが並んでるやつ)に当てはめると多分ナルホド・スサト・ホームズ・アイリスがその4枠になるのかな~(3DSホーム画面でアイコンにカーソル合わせた時に出てくるのがこの4人なので)

いつものシリーズだと【弁護士・相棒・ライバル検事+誰か】みたいな並びになりそうなところが仲間4人なの、めちゃくちゃ大逆転裁判って作品らしさが出てる気がする。
超主観ではあるけど逆転シリーズでここまで明確に『仲間パーティ』感あるメインキャラの内訳ってなかったよなあ。

 

事件やお話全体について

5話ってことで身構えて始めたらしばらくまんがタイムきららだったので戸惑った まさか5話で終わらないなんてことはないよね…????って思いつつ進めてたけど、なんてことはなくしっかり結末に向かって加速していったので術中にハマってたな…

最初ゆっくりでちょっとずつ加速かけていって気付いたらすごいスピード感になってたみたいな話だったな~5話…突然早くなったって感じはせず、だらだらしすぎた感じもせず、めちゃくちゃ良い塩梅で加速していってた気がする すごく楽しかった 推理劇場くる?くる?くる??くる???ってなってた時アホほどテンション上がってしまった もう推理劇場の中毒になっちまったんだ

ここからどう5話っぽい展開になるんだ…??と思ってたトコロでスサトの出頭手紙が出たので『スサトが被告人になるのかな??』とか死ぬほど単細胞なこと考えてたけど流石にそんなことはなかった
事件は質屋・被害者は質屋の主人・被告はスリの少女とあまりクライマックス感のない組み合わせだったけど(ジーナは3話からの流れがあったとは言え)その印象からどんどん変わっていったのが5話裁判の加速感の要因だったのかも。

でもハッチ面白い隣人だったので死んだのちょっと悲しいかったな。完全な巻き込まれだったし(これは個人的な感情なのでストーリー的にはそうなるよな~って感じだけど)
あのお店どうなるんだろう?

 

ジーナと信じること

↑で書いたようにプレイ中はかなり単細胞をかましていたんだけど(スサトが被告になるのかな?など)かなり最初から一貫して『信じること』を描いてきたことを考えると、5話の被告がジーナなのはすごく納得感があるなあ。
3話から継続して関わりのあるキャラクターだし、『他人を信じられない人』なので

1・2話は『ごく一部を除き誰も自分を信じてくれない状況』、3話は『信じることの難しさ』を、4話では『信じるってなんだろう』みたいな話を描いてきたけど、5話で印象に残ったのは『誰かに信じてもらうことの重さ』のところだったなあ。

自分以外の誰かに信じてもらうこと…、自分を信じて賭けてくれているとか責任があるとか信頼に応えないといけないとか裏切る結果にしたくないとか一言で言い表せないけどとにかく色んな要素が絡み合ってズドンと重く感じるし、だからもしかしたら『信じる』ことよりもずっとずっと大変なことなのかもしれない。

これが1話でアソウギに信じてもらったことに繋がってるのが本当にすごくてすごい・・・・・・ってなりました。あの時は置かれた状況が大変だしゲーム的にはチュートリアルなのでそんなところまで描写されなかったからこそ、ナルホドが『信じること』について悩んで向き合った後に改めて『信じてもらうこと』を意識する流れが良いっていうか…

1話のあの状況も本当に重かったもんな…。誰も味方が居ない中でただ一人親友が自分を信じてくれている、というのはとても嬉しいことだし心強いことだけど、自分を信じることで彼の勝ち得た権利を失わせることになるかもしれないとかあったし(そうならないために自分で弁護するって形にしたわっけだけど)
1・2話で疑われる立場だったからこそこういう考え方ができる、っていうのも良いよな~ナルホド

 

『信じてもらうことの重さ』
って言葉が裁判の休憩時間に出て、その時点でも上記のようなことを考えて「そうだよなあ~~」ってなってたけど、この時点ではまだちょっと概念的な話に留まってたように思うんだよね。
だからその言葉を補強するかのように具体的な展開で「そうだよなあああ~~~!!!」って実感させられたのが本当に良かったなーー!!

『メグンダル事件での真実=ジーナの偽証を明るみにする』ことって確実に1つ罪に問われることになるし、下手したらそれで更に心象を悪くして殺人罪も確定してしまうかもしれない…。
そういうものすごくリスキーな選択で、でも彼女の殺人の疑いを晴らすにはこれで道を拓くしか無くて、だから自分を信じて不利な証言してもらうしかない…っていうのは正に『信じてもらうことの重さ』が実感としてズドンと来てめちゃくちゃすごかった。あの時が状況没入度一番高かったかも めちゃくちゃ好きな場面だな

 

ナルホドとジーナ

ナルホド・アイリス(後にスサトが合流)で調査、被告人がジーナっていう状況、ホームズが入院離脱したことによって『子供しかいない』探偵パートなのがすごく大逆転裁判っぽくて好きだな。裁判も終盤ホームズが乱入するまではナルホド・アイリス・ジーナで戦っていってたし。

ナルホド、大学2年生ってことは19~20歳なのかな?明治時代の大学ってどうなんだろう
ちゃんとした年齢調べに下手にインターネットに潜るとネタバレ踏みそうだったのでちょっとふわふわしてるんだけどそれは置いておいて…

成歩堂龍ノ介、一応(多少フィクション的な展開都合ありつつも)弁護士ができる程度の年齢・立場でありがなら『学生』…まだ子供と言える、いやどちらかというと『大人ではない』くらいの絶妙な設定なのが本当~~~に好きだな。
だってこれナルホドがもっと大人だったらナルホド・スサト・アイリス・ジーナの組み合わせは『子供たちを引率する大人』っていうグループになるわけじゃん。ナルホドが大人とは言えないくらいの立場だからこそジーナとのやり取りが効いてると思うんだよな~。

ナルホドとジーナのやり取りが『大人と子供』って立場で行われていたとしたら、かなりニュアンスや感じるものが変わってくるんじゃないかな。ジーナが彼を見る目や姿勢も変わってくるだろうし(大人だと先入観デバフ入りそう)

特に前項から書いてた『信じるか・信じないか』っていうシンプルな択と関係性に『大人と子供』っていう要素が入るとちょっと余計な成分が混入しちゃう気がするんだよな。そうなると大人としてのの責任とか子供を守らなきゃいけないみたいな視点が絡んできそうで、『それは大逆転裁判で描こうとしているものじゃない』って思うので

『信じること』っていうテーマをシンプルに描くにあたってナルホドとジーナがあくまで対等な立場だったっていうの本当に本当に良かった。ナルホドが大人だったらジーナが耳傾けたり信頼勝ち得る難易度100倍くらいに跳ね上がってそうだったし。
他の誰でもない、ナルホドの言葉だからジーナの心に響くものがあったんだろうなと思える

ナルホドもジーナと同じ立場(誰も信じてくれないような状況での被告)を経験したことがあった、っていうのもいいよな…ナルホドとジーナの対等感マジで大好き。最後のジーナの笑顔は魂震わすものがあったよ…

 

キャラ関係

ホームズ

バスカビルの犬とかあの辺りの謎は次回に持ち越しなのかな。
バスカビルの犬はなんか聞いたことあるぞ…あの、貴族の屋敷とかが出てくるやつだっけ…(漠然)

バスカビルの犬関係の話で思ったこと
ホームズ、『出版前にちゃんと内容に目を通した上で』『出版していいかの判断をする』っていうのをちゃんとやってるんだな…なんだかんだ絶対必要な場面では大人の対応をするよなこの人マジで

だって本当にアッパラパーな人なら「よくわかんないけど出版していいよ~☆ミ」ってしちゃいそうだもんな~。シャーロック・ホームズ、第一印象よりずっとSNSで炎上しなさそうな人だ(?)

血痕を判別する薬品が裁判では正式な証拠として認められないって話の時にも『ぼくのアレは、調査のための“シュミ”みたいなものだから。今まで、世間に認めさせる手間を省いてきたのが悪いのさ。』って言ってて、なんというかハチャメチャだけど世の道理みたいなものをしっかりわきまえているところが“大人”だと思う。

ホームズとアイリス、この話のはじめに鬱になってるホームズ・アイリスの対応で『大人と子供の立場逆みたいじゃんw』って思わせておいて、話の途中から『なんだかんだでアイリスは子供らしいところがあるし、ホームズは大人なんだな』って思わせる流れなのめちゃくちゃよかった ホームズとアイリス良いな~

そうそう、DLCの設定資料見たんだけどホームズのマークは歯車(ホームズ)が花(アイリス)を包み守っているイメージ…っての読んで膝をバシバシ叩いてしまった ホームズくん大人の男だよ

 

スサト

大逆転裁判を1話からやってここまできて、ほぼ全員に好感を持つことができていて(メグンダルとかも)それはなんでかっていうとその人の『軸』みたいなものが分かる・伝わってくるからだったと思います。
『こういう展開・お話のためにこういうキャラが配置されているんだな』と感じたとしても、『そのキャラならそうするだろうし、まあそうなるよな』って納得できる感じというか…

例えばホームズはものすごく便利で動かしやすいキャラ(突然出現して助言をくれたり重要な証拠が出てきたりする)だけど、それって『この人ならこんな風に唐突に出現してもおかしくないし、鋭く核心を突いてきてもおかしくない』と思わせられるようなキャラ性をずっと提示してきたからだよね。

出番の少ないサブキャラ(証人やその話限りの登場人物)であっても、その人の考え方や行動の方向性が描写されるので『あの人ならそういう行動をするだろうな~』ってなる。だからこれまで登場したキャラクターみんな好きだな~って思えるんだろうな。(私の好みの話だけど)

なんか、初登場の1話から本格的に合流した2話、3話、4話とずっと一緒にいるはずなのにスサトだけそれが全然分からなくてずっとモヤモヤしてたんだよね…。

『あ~、この人はこういう部分が軸なんだろうな』って思えるポイントがスサトだけハッキリ見えなくて、その上明かされていない謎もあって…(もちろんすべての情報と心理が詳らかにされているべきというわけじゃなく、そうじゃなくてもなんとなく分かるものが他の皆にはあったと感じたので)

↑スサトを理解したくて藻掻いてるプレイ中のスクショ

スサトの悪口を言いたいわけじゃなくて、キャラみんな好きなのにスサトにだけモヤって終わるの嫌だな…続編あるとは言え1は1で一つの区切りなんだからちゃんと『スサト良かったな 好きだな』で終わりたいな…っていうのですごい謎の苦しみに包まれながらプレイ進めてました。

 

そんな気持ちで進めていたもんで、裁判終盤で猫扉機が登場した時割とガチめの動揺したよ……2話の船の本棚が頭を過ぎったので(しつこいかもしれないけど本当にあれがずっと引っかかってた)
あまりにも都合が良い証拠品が唐突に出てきたからスサト未来人説とか世界線ダイバー説とか乱数調整みたいなのが頭を飛び交っててほんとに焦った やっぱりスサトのことが分からないまま終わるんじゃないかと思って

本当は大ピンチの状況でここにはいない助士が助けてくれた!!流石相棒ポジション!!!うおーー!って熱くなるような場面のはずなんだけど心が全然乗っていけてなくて『またスサトが展開に合わせて出力変わってる????』みたいな感じになってそれどころじゃなかったな〜〜 流石にそこが動揺と疑問符のピークだったけど

単純なのでトリックとしては『うおーマジか!?(写真見比べる)マジだーー!!』って感じになってたんだけど、いかんせんその場にスサトが居ないので事件の真相が明らかになっていく中スサトのことだけが謎に包まれていくっていうなんかよくわからない状態になっちゃって、いや本当に裁判後に彼女に会えて良かったな・・・・・・良かった・・・・・

雨と新聞の良いニュース悪いニュースっていうのも先に張ってた伏線だったし、そこで出港遅れのスサトに会えるっていう展開に繋がるのかーーー!!わ~~~~!!!ってなって会いに行ったわけよ!!!

全部の霧が晴れたわけではないけど、ほんとに最後に彼女の考えを聞けて良かった~~~~!!!

『スリ教えてもらってたまたま猫扉開け機を持ち出していたという偶然』は陪審員の選出の都合くらいどうでもよくて(それはキャラクター本人たちの人格によって起こったことじゃなく、一応偶然で片付けて良いことなので。謎解きっていう面で見るとどう感じるかは分からないけど)

法務助士失格だ、というのは一見すると『現場を荒らしてしまった』ことを指しているように見える(それも含まれている)けど、本質はそこじゃなくて『法務助士が法を疑ってしまったこと』だったんだな。
5話合流後のスサトが何かを決意したような面持ちだったのはヴォルテックスと会って何かあったからなのかなとか、帰国が決まって何か考えたのかなとかふわっと思ってたけど、そこが直接の要因ではなく『事件夜のことがあったからだった』っていうのも分かったし。

なんかさ~~~最後の最後でやっと、初めてスサトの軸というか柱の部分に触れられた感触があったんだよな~~~~ どうしてそれをしたのか、何を考えてそういう態度だったのか…みたいなところにやっと納得できたんだよな…

船の本棚の件が未だにしこりとして残ってるんだけど(“現場に手を加えること”が5話で重大なこととして取り上げられたことを考えるとまだ微妙に納得はできていないけど)
そういう細かい部分が頭にずっと残ってるのはどうしてかって、彼女の大きな柱になるような部分・考え方が見えなかったからなんだろうな。要素を統括してまとめるような大きな柱が見えなかったので、霧のようにバラバラになって浮かんでいるような状態で、だから私が気になる部分がひたすら浮かび上がって見えていた的な こう…

まだ微妙に納得できなかったことも、明かされていない謎もあるけど、裁判後の会話でやっと彼女を少し受け入れることができた気がするので2も楽しみです。

 

バンジークス

やっぱり彼は真実を追い求めてる感じの人なんだな~~ 自分が裁判で負けるかもしれなかったとしても、弁護士の発言や要求が真実を追い求める故のものなら止めないし、寧ろ協力的になる。…っていうのが一貫してたのが印象的でした。

4話からうっすら感じてはいたけど、やっぱりナルホドが出てくる裁判にピンポイントで出てきてたんだなー。ナルホドがひたすら死神に当たる運の悪い弁護士だったわけではなく
(メグンダルの時はメグンダルが被告だから、って感じだったっぽいけど)

メグンダルみたいな汚い金持ちと嘘つきの東洋人が嫌い、だっけ。
なんでそんなにナルホドと対峙したがるんだと気になってたけど成程過去に東洋人と何かあったんだな~
それで今の行動に繋がってるの納得 2で色々描かれるんだろうか

裁判中に割れたグラス数えてたんだけど9個で終わって「二桁乗らないか~」と思ってたら最後の最後、ナルホドと一対一の時に数合わせるかのように割っててちょっと笑った

 

グレグソン

正直顔がレイトンっぽかったからレイトン世界からの使者かなにかなんじゃないかと勝手に思ってた(ええ…)(レイトンVS逆転裁判はやったことない)

だからただの刑事って域は出ないのかなとぼんやり思ってたけど思ったより重要人物なのか…??ってビビってる この人もどうなるんだろうか

 

クログレイとティンピラー

あ~確かにこの話のボスキャラとしては申し分ない顔とオーラっすね~

ティンピラーと幼馴染なのかよwwwちょっと良いじゃん

エンディング???!!!!!!!!!????????!!!!!!???????

クログレイとティンピラー良すぎて瞬間最大風速的に気が狂うかと思った びっくりした

 

でもまずクログレイという人の話から エッグ・ベネディクトことクログレイことルバート・アルバートン氏好きだな~

貧民出身で成り上がった賢くて努力ができる人。格差が激しい社会でのし上がった彼は絶対過去に戻りたくないという気持ちと恐れが人一倍ある。そういう経歴だからこそ、国家を敵に回すようなバレたら極刑になるようなヤバい犯罪だと分かっていても『金がほしい』というシンプルな動機で手を出してしまう。好きだな~~~ 色々入り組んだ事件の動機が『金』なの

事件の仕込みやら何やらで『ものすごく慎重な人』というのがめちゃくちゃ伝わってきて、でも本当に慎重でリスクを冒さない人ならまずしないであろう『国家的犯罪』に手を出している。しかしそれも慎重さやリスクを恐れる故の『金欲しさ』だった…みたいな。クログレイのこの辺りの絶妙な人間性マジで好きだな…

過去を捨て、過去に戻りたくないという気持ちが強いくせにイマイチ捨てきれてなかったところも人間臭くて好き。成り上がって色んな人脈あるだろうに最終的にはモルターやティンピラーに協力を求めてしまうところがさ~おまえそういうところやぞ~

いやまあ成り上がってからできた人脈に犯罪の手伝いを頼む(利用する)のは難しいだろうけど、それでも貧民時代の人脈に手を出してしまうところがクログレイの人間臭さだと思うよあたしゃね…

モルター氏、故人だから本編には出て来ないので馬車でメグンダルに会った彼の真意は語られないし誰も知ることはできないけど、想像はできる…くらいの塩梅で良かった。
とっくの昔に縁が切れていた息子が大きくなって目の前に現れ、自分にモノづくりを依頼してきたときどんな気持ちだっただろうか。息子が尋常じゃないことに関わっていると勘付いた時どんな気持ちになっただろうか。
この辺りをどう推し量るかは受け手それぞれだと思うけど……という、『想像できる幅のある良い具合の余白』でめちゃめちゃ好きな存在だな~~モルターパッパ

 

そんでティンピラー兄弟との関係だよ!!

ティンピラーズに協力頼んだ件、最初に明らかになった時は「どんな繋がりだよ」って思ったし、過去の接点が出てきても「いやそれでもコイツらに頼むのはウカツすぎない!?」って思ってたけど
(隠し事下手だし頭悪いし、クログレイ本人もティンピラーズに対してクソどもがよぉ~…みたいな反応だったし)

でもEDでの感じ見て、なんかこう多分ティンピラーズのこと好きってわけじゃないけど心からドブクソとして見てたわけでもなくて、彼の人生の一部に確かに存在したものというか、協力者として考えた(利用できる人間とも言う)時に頭に浮かんでくるような位置にあったんだよな~…って思うとヴッ!!!!!!!ってなっちゃった あかんてほんま

子供の時なんやなんやで仲良かったんだろうな。内心では『自分は勉強して出世してこんな連中とはおさらばだ』とか思いつつなんとなく腐れ縁的に付き合ってたのかな~的な仲の良さを感じちゃうな
勉強して出世するぞっていう夢の話も漏らすくらいだし

でさ~~クログレイの変な動き、初登場時はあの紳士アピール過剰な服装も合わせて『優雅な英国紳士っぽさを演出するための動作』なんだろうな~~とか思ってたんだけどまんまとしてやられたよ
オメ~~~~それティンピラーポーズだったんかーーい!!!!!!!!って気付いた時大逆転裁判のスタッフ全員ノーベル賞を受賞しろと思いました

ティンピラーがやってた『3人目の兄弟を探している』っていうネタも、最初はグレグソン巻き込んで変な空気にするっていうおもしろ鉄板ネタみたいな感じだったのに、クログレイとの繋がりが明らかになった後エンディングの牢屋や横スクロールスタッフロールの時に『3人目』的な位置に立ってるのマジでマジでマジでヴァ~~~~~~~~~~!!!だし色んな情報のY字路の合流の仕方があまりにも天才すぎる 早くノーベル賞貰ってくれ頼む

クログレイとティンピラーの組み合わせ、マジで良すぎてどうにかなりそうだけどこの後クログレイは十中百千くらい極刑が約束されてるのウソやん・・・(ほんとだよ)ってなっちゃうな
いや、もう彼は割と戻れない領域まで足を踏み入れていたし、その性質をメグンダルに利用されたとは言え決めたのはクログレイ自身だし、過去に戻りたくない恐れから金を求めたのも、復讐のために法廷に火を放って人を殺すという大罪を犯したのも彼の意思なので可哀想とかは全く無いけどね。

そう言えばクログレイの犯行は情報漏えいにしてもメグンダル殺害にしても全て彼の意思で慎重に綿密に仕組んで行われたものだったけど、唯一ハッチを殺したのだけはその場の騒動の流れでワ~ってなってる中偶発的に発生したもので、それがきっかけで色々明るみになって捕まったってなんか皮肉というかリアルというか因果というか

クログレイの犯行、マジで計画立てて慎重にキッチリ事を運んだら全然バレないくらいのものばっかりだったもんなあ。裁判中の証言のでっち上げと粘りも強かったし あの咄嗟のウソ証言力見てて思ったけどクログレイ人狼めっちゃ強そう。でも仲間の狼の失言でライン辿られて最後に吊られそう

1のラスボス・5話のボスとして出てきた大きな闇の一部分に当たる人だけど、その闇の本質的な部分には触れてない…ってポジションだったのも絶妙だったな…。多分もっと闇の中心にいるでかい人(メグンダルとか)からすれば取るに足らない存在なのも良き。
そんなだからティンピラーみたいなのと仲良くて彼らとの縁を断ち切れない人間臭いヤツなんだろうな。

あの二人と一緒に牢屋にぶちこまれて囚人生活を経たクログレイは死ぬ時何を思うんだろう。そう思うだけで色々クるものがあるな~~ めっちゃ好きだわ
そういえば逆転裁判恒例のED一言コーナーに犯人(それも最終話の)が普通に出てくるってあんまり無い気がするな…でもそこに普通に登場するの納得感しかない

もう完全に2には出てこない人(近い将来死ぬ)と思って書いてるけどどうなんすかね。私はもう出てこなくて良いやと思ってるんだけど

 

というわけで最後にクログレイとティンピラーに大分持っていかれた感あるけど1クリアで~~す!!イエ~~~~イ!!!!!

2も近いうちにやるつもりだけどその前にDLC触ろうか~ととりあえず購入してDLしてきたよ 楽しみ~