信じるもの
信じたいモノを、好きなように信じる。
そこに、誰かの事情など関係ないさ
3話で揺らいだ……というか、若く経験のないナルホドの中にこれ!という確固とした考え方がなくて壁にぶつかった『何を信じれば問題』
これはナルホドが“弁護士”になるために向き合って答えを出さないといけないことだと思ってたけど、しっかり踏み出す展開でアツくなったな~!!
キミの“ココロ”は最初から決まっていた、その“ココロ”と向き合うために『今日』という1日が必要だったのさ。っていう要約もめちゃくちゃ良かった 探偵パートはゲーム的には当然必要なものだけど、ナルホド自身がものごとと向き合うための時間でもあったんだなあ。
この辺りの考え方を説くのがホームズっていうのが面白いな~~!!って思った
トンチンカンで言動がアッパラパーだけどこういう、相手が上手く答えを出せなくてもつれてる核心部分にビシっと差し込める所は正に『なんか色々めちゃくちゃだけど本質を捉えてる人』なんだろうなあ。彼の推理と同じで
そういえばホームズ初登場の時の感想で『そのまんまのホームズキャラだと全部解決しちゃってゲームにならないからこういうキャラなんだろうな』みたいなことを書いたけど
『シャーロック・ホームズ』がサブキャラとして登場する作品って、こうじゃなくても何らかのデバフはかかるよね。何らかの事情でロンドンを離れてる~とか、とにかく直接関わらせない理由をつけつつ…みたいな。
そういうサブキャラホームズってチート性能で事件に直接関わることはできないけど、良い感じに主人公にアドバイスしたり背中を押したりしてるイメージがあったんだよね(そういう創作物見たことある)
だからこの役回りに近いことを大逆転ホームズもやると思わなくて『マジ!?』ってなってテンション上がってしまった。大逆転の彼はチート性能最強ホームズではないけど、こういう役回りになれるんだ~~~って
それもこれもただのトンチンカンアッパラパーアホキャラじゃなくて『本質は突ける人』だからなんだろうな~~とか思いました。絶妙だな〜 核心突ける人なんだな~
事件や裁判について
夏目漱石
被告人が夏目漱石な件、メタ的に考えると『プレイヤーが信じられる人物』にするためなのかな。
ナルホドたち作中人物は普通に初対面の知らない人として接するわけだけど、プレイヤーはまず知ってる人物名っていうのが
1話2話の被告(被疑者)は主人公・3話の被告は悪そうなヤツ…と経てきたプレイヤーは『4話の被告どんなヤツが出てくるんだろうな…』って思うかもしれないし。私は思った
4話の事件って裁判に入っても被告人に対して疑心暗鬼になるような内容ではないので、登場した瞬間に『あっこいつ多分シロだわ』って思わせる人物にした方が余計なこと考えなくて済むじゃない?だから日本人なら誰でも知ってる歴史上の人物使っとこう~みたいな。
ここで悪どいこと考えてるキャラや、プレイヤーに疑わせたいキャラにわざわざ『夏目漱石』なんて名前は使わないと思うし。3話もコゼニー・メグンダルなんて潔白な被告人に付ける名前じゃねーぞ感あったし、なんかこう…その辺は分かりやすくしてるのかなあとか
…というのは考えすぎで、ただ単に史実でイギリス留学したことのある日本の有名人を使いたかっただけかもしれないけど。学がなく明治以降の日本史に明るくなさすぎて全然知らなかったんだけど夏目漱石ってイギリス留学してるしパリ万博見たりしてるんすね~勉強になった
大逆転裁判っぽい事件
作中言動だけじゃなくメタ的に見ても信じるに値する被告人、信じると決めたナルホド、ついに、やっと、4話にして逆転裁判っぽい裁判始まったな!ウオ~~!!やるぜ~~~!!!
…というところでストレートに真犯人暴く!!ドーン!!って真相には至らないところが大逆転裁判らしいなあと思いました。
途中進めていた時はナルホドの指摘の強引さに「大丈夫!?」ってなったり、ナイフ投げ偶然命中はなくね…?いいの…?とか思いながら進めてたけど、最終的には「ああそれなら刺さるか~」ってところに着地して安心した。まあ流石に『偶然です!おわり!!』は無いだろ~とは思ってたけど
バンジークスもツッコミ入れてたしな(低俗な娯楽小説でももう少しマシなトリックにするわ~みたいなやつ)プレイヤーが途中で感じる疑問点やツッコミを作中キャラの誰かが代弁してくれると「あっこれ疑問に感じるのは合ってるよね そうだよね」って安心する。ありがとうバンジークス検事
でもナルホドすごいよ。多分彼自身も多少強引だなあと感じではいたんじゃないかなと思うんだけど、『これ言うとこの場の全員に呆れられるかも』ってことでもなんでも、兎に角突破口を開くために手を挙げて発言できるって誰にでもできることじゃないよな〜…
強引だったけどそれで真相への扉をこじ開けたんだからすごい
死んでない被害者
あと『被害者は死んでいない』『でも意識が戻ってない』っていうの、最初は何かトリックに関係あるのかな…?って思ってたけどトリックじゃなくてメタ的な理由だったなで納得した
アソウギの事件と違ってガチで一欠片も被害者に対する害意や殺意無いし(ダンナへの瞬間的な殺意はあったけど)、それでジョーンが捕まったら後味悪い話になっちゃうかな~と思うので、その辺りの配慮で『刺さったけど生きてる』って話になったのかなあって
意識が戻らないのも『意識戻っちまったら証言で全部分かるから』以外の何でもないよね笑
いつもなら被害者は死んでるので死人に口なし状態になるわけだけど
ほんと『被害者は生きてる』だと『意識戻ったら全部分かるやんけ!!』ってなってしまうので被害者が死んでるって重要なんだな…って推理モノにおいて当たり前のことを実感するなどした
今回の事件マジで「意識戻るまで待ちなよ~」って感じなんだけど逆転裁判の世界は割と判決RTAしてるから(事件の数とかスケジュールとか色々理由付け事情があった気がする)仕方ないね。
ていうか4話の裁判の序盤マジで判決RTA感あったな。証人用意してるのに『もう証言いらんやろ決まりきってるしさっさといこうぜ』で結論出させようとしてるところがめっちゃRTAだった。大逆転裁判の陪審員制度マジでRTA推奨システムすぎてヤバいと思うよ
バンジークスが最初からアクセル全開だったのもRTA感あった グラスの割れっぷりが前回の比じゃなかったよね?キレすぎてグラス6個瓶2つくらい割ってた とんでもねえやつだ
というかモノを投げて壊す人多すぎてやべえよやべえよ世紀末だよ いやギャグ描写なんだけどもさ
バンジークス
バンジークス、死神なので無罪判決でも謎の力で被告人が死ぬ…っていう話で『もしかしてお前…?』的な不穏な空気醸し出そうとしてた気がするけど、でもやっぱり言動の端々が“正しい”よなあと感じる。
弁護側の主張・証明が正しい、言い分を理解できると思ったら無理に邪魔してこようとはしないし、真相に向かおうとすることに対して焦ったりはしないので『検事として裁判で勝つこと』ではなく『裁くべき人を裁く』ことを重視してそうな印象です。今の所
判決RTAしようとするところとグラス職人とワイン職人と清掃員が泣きそうなところ以外は“正しい方向へ進もうとする人”だよな~
まだまだ色々ウラがあるっぽいので最後までこの印象で終わるとは思わないけど
次5話だけど
終わるの?これ…終わらんよねどう考えても
大逆転裁判プレイ前のふわっと知識…というかTLふわっと見でふわっと知ってたんだけど、確か大逆転裁判1って消化不良というか、1が出た当初のファンやプレイヤー皆戸惑ってた気がするんだよな
だから2までまとめて買って1~2一気にやるつもりで始めたんだけど、4話まで終わらせた今は『そりゃ~~~ここからスッキリ全部消化して終わるわけね~~~!!』ってなってます。貼られた伏線が全部残り1話で回収されたら衝撃的だよ 分かんないけど
ナルホドもまだ本当に最初の一歩を踏み出したところだしなあ…あと1話じゃなあ…って感じなのでそのまま2に続く感じになるのかなあ。多分色んなものが未回収のまま終わるのかな?と予想してるけどそれでも一区切りの5話目ってどういう話になるんだろう。
そういえばアバンの話
話の頭に入る語りってシャーロックホームズ原作の文章だったりするのかな?事件はシャーロックホームズに出てくるもののオマージュだったりするんだろうか。
ちょっとシャーロックホームズ原作はまともに読んだことがないので分からないけど…その辺知ってたらもっと楽しいのかなあ