超絶今更だけどこれプレイ記じゃなくて少しずつ進めて感想書く日記だなって思ったので記事名をいじりました。
あと長くなりすぎたので前後編で分割しました。
進行メモ
◆メインストーリー
SCENE6-結晶都市ワンダリデル~希望の塔ジャックシード
◆サブイベント
112 機械人の末路
113 結晶界の現実
114 ガルデニア発動前夜
131 クリノセラフのスピルメイズ
132 クリードとインカローズ
133 白化した人々
134 フローラの小鳥
メモ・102未回収
佳境も近く機械人勢の集大成的なところなのでキャラごとで感想書いていきます。
◆クンツァイト・リチア関連
このぐったりしてるリチアとお姫様だっこのドット表現ほんと凄いな…戦闘時の可動部多めのドットの表現力もすごいんだけどストーリー中フィールドのドットも本当に良い動きと表情を魅せてくれる~…改めてハーツのドット好きだなと思う
それに、ヒスイがリチアを運ぶ時は背負う・クンツァイトはお姫様抱っこっていうの…最高やんな!
もちろん物理的にクンツァイトは背負えないし(背中にソーマの出っ張りあるし)、ヒスイはお姫様抱っこは難しいんだけど(重いから)、物理的な可能不可能置いておいてもヒスイにとってのリチア・クンツァイトにとってのリチアが良く表れてるって感じがします。運び方
クンツァイト関連の台詞でめちゃくちゃめちゃくちゃ好きなやつ!!!ほんとクンツァイト外見のデカブツっぷりや声質や口調の落ち着きでストレートには見えにくいけど主への熱い想い、そしてそれを自覚したり精神的に成長していく様が本当に少年してるよね…クンツァイトというキャラクターの本質というか、真骨頂的魅力というか ハーツの男性陣、熱血少年・熱血青年・熱血機械人なの最高の最高の最高に好き…ヒスイ青年も二千ウン歳生きてる機械人クンツァイトもその性質はものすごく「少年」だしな…概念少年トリオなんだよな…あ~~、あ~~~、好き…
ライバルであり限りなくパーティキャラ位置に近いカルセドニーも勿論「少年」だしね。ハーツの物語を強い力で突き動かすのってこういうアツい少年たちっていうところ本当にどうにかなりそうなくらい好きです。少年少女の出会いで始まり、動いていく王道ファンタジー!の中に色んな少年と少女を内包している ただただ純粋に性癖ですし何回大好きって言っても足りねえ…なんだったらラスボスであるクリードも概念少年みたいなとこあるしな…
二千年屈せず戦い続けたリチアが折れてしまう展開と、その復活の流れが本当に好きです。
メインキャラクターが中心で展開される節目節目の展開、どれも大好きで甲乙つけ難いんだけどもリチアの復活劇はこれまでのリチアとパーティメンバーの絆やエピソードの集大成であり、史上最高級のアニメムービー、そしてリチアの復活が直でラストダンジョン突入に繋がっていくという流れ…もうなんか、視覚情報的にも流れ的にも美しすぎるんだよな…
クリード復活後、リチア加入後の本筋話はシングとコハクの立ち直りから始まり、ヒスイはリチアへの想いがどんどん強くなっていくところとか、クンツァイトが前半登場時の機械人然とした状態から熱かったりお茶目だったり苦悩だったりという面が見えてきてすごく立体感のある存在になっていく、ベリルは故郷に戻ったことで成り行きではなく自分の意志でシングたちについていくことを決める、イネスだけは一番大きな壁が前半戦にあったのかなと思うけどそれを越えた先で、みんなそれぞれ変化したり成長したりしながら同時にお互いの想いを繋ぎ合ってここまでやってきたんだよね。ハーツのストーリーにおけるクリード復活は前半・後半を分けるターニングポイントでもあり、世界のあり方が揺らぐターニングポイントでもあるけど、「ソーマリンク」というキーワードを中心にパーティの仲間たちが旅や経験を通じて本当の意味で仲間になっていく、そのターニングポイントでもあって、そしてその「想いを繋ぐ」という流れの集大成・最後に皆の心を一つにつなぐ存在…それがリチア、という…
この流れ、レーブでのシングとコハクから始まってパライバ演説後の沢山の原界人にも該当する流れで、その最後がリチア、っていうのが美しすぎるし、納得感が高いんだよな……
やっぱりリチアって皆よりずっと年上だし、惨事を身をもって経験しているだけでなくその引き金の1人であり、そして二千年間戦い続けてきたのもあってパーティメンバーの誰よりも大人だし、落ち着いているし、気が遠くなるくらい戦い続けられる・戦い続けてきたからこその強い強い意思を持っているからそう簡単には折れないし、これまでの仲間たちの成長イベントでもやっぱり安定感のある位置だよなーと思うんだけど、そんな人が最後に折れと復活を果たすの 良すぎる良すぎる…そして彼女の手を取って舞い上がることができたのはそれまで皆が成長して想いを繋げあったから、「リチアが守ってきた世界の輝き」にリチアが救われる…あ~、あ~~~っ…
ここで真っ先に飛び出していってスピリアの中で語りかけるのがヒスイでもクンツァイトでもなくシング、っていうのがマジ最高だよな…ヒスイやクンツァイトもリチアにとっては超超超大事な意味を持つ存在なんだけどこの場面は絶対この二人ではなくシングだな…!!!、っていう
単純にシングの性格的にそう行動する、っていうのが妥当だからっていうのもあるし、やっぱり皆の中心にあって心を繋げるキーマンになってきたと思うから真っ先に飛び降りていった彼の呼びかけで皆がリチアの元に集まるっていうのがもうそう、そうだよ…すぎる それができるシングは最高の主人公なんだよな…
そういう意味だとか流れだとか細かいことを細かく説明せずに行動を情景だけで完璧に表現してしまうのがここのアニメーションムービーなんだよね~~~~~!!!!最高 大好き
アニメムービーエディションの方をプレイしてほしい理由、当然ながらこれが絵的にもシリーズ的にも従来の形であるから、という理由もあるにはあるんだけど、何よりもストーリーを楽しむ上でこのアニメ映像表現を絶対に絶対に抜かせない!!という
CG版の減点理由からではなくアニメ版の加点があまりにも天文学的に大きすぎるからなんですよね…
アニメムービーにそこまで物語としてのウェイトがかかっていなかったら流石にここまでアニメ一択を叫ばない…と思う。本当にアニメーションムービーがこの物語を表現しすぎているんだよね…特にこのジャックシード落下シーンがね…特にね…
ハーツはドット表現が素晴らしいながらどうしてもドットでの表現が難しい部分がしっかりアニメーションとして選定されて表現されている(いや制作段階でアニメ挿入枠数とかは決まっててそう魅せることを意識した描き方をしていたのかもしれないけど)
ジャックシードからみんなが飛び降りて、みんなの心のように手と手が繋がり輪になってリチアの瞳に光が戻り、そしてリアンハイトが舞い上がる---なんて、もうこのアニメーション表現以外もう何も考えられないくらい、もうすごい すごい すごい
ハーツの魅力はやっぱりその少年的な王道さと真っ直ぐさだから、それをここまで思いっきり真っ直ぐに描いてくれるアニメーションが最高なんだよな…このテーマとこの話でなければ全員が落ちながら手を繋ぎ合って輪になる、なんて絵面にはできない と思う この表現を発想して選び取ることができるということが本当に本当にすごい。なんていうんだろうか、熱血真面目夕方ホビアニっぽい表現って感じがするんだよな…私の…趣味ど真ん中なんですけど…
これはテイルズオブハーツなんだ…この絵面こそがテイルズオブハーツなんだよ……脚本の山本神先生はもちろんこの絵コンテを切った人、本当に神様
後述のインカローズの項でも書いたけど、敵と譲れない想いをぶつけ合って、仲間と心から繋がって、そしてガルデニアに突入するという流れ本当にゲキアツなんだけど突入の仕方のアグレッシブさももうねえ最高だな…ここらへん心の底から熱血なんだよ…それがつらい現実やえげつない真実や、折れてしまいそうになる経験や、仲間や大切な人との別れや…色んなことを乗り越えた上の超熱血なんだもんな…熱いし厚い シングたちの光は本当にこれまでの物語の結晶なんだよな~!!だからこんなにも光り輝く!!!!!!!最高!!!!!!!!!!!!人生!!!!!!!!!!!!
◆セラフ兄弟関連
リノ、登場がものすごく終盤だから総合的な出番もかなり少ないけど存在が物凄く濃いというか、キャラ濃いっていうのはちょっと違って…その存在がパズルのピースの最後の一欠片になるような存在感?があるなあと思っています。
フローラ=スポデューンという人物像を描く上でも、クロアセラフという人物像を描く上でも彼の存在は欠かせなくて、更にインカローズやクリードとの対比も良いんだよなあ。更にリノの強い憎悪がリチアに向いているということも。リノ本人の出番が少なくても彼の存在を強く認識できるのは、それまでに彼の周辺人物がたくさん描写されてきたからかなあと。彼の存在と過去明らかになった情報を繋ぎ合わせるとすごく沢山の情報を得ることができて、だからリノは本人が動くところを見れた期間以上に印象に残る。
クリノセラフの存在によって彼の周辺人物の情報を強くしながら、クリノセラフという1キャラクター像にも還元され、確固とした存在に仕立て上げられている。だから短い出番ながら人物像も認識しやすい、そんなキャラクターな気がします。「本人の出番の多さ」という点ではフローラもこういう存在なのかな。
仮にこのタイミングで誰とも強い繋がりのないキャラが出てきてリノと同じくらいの出番・台詞量だとしたらこんな存在感にはならないし謎の薄い人になってしまうものね。当然のことだけど
守護機士の疑似スピリアはスピルメイズを形成するに足るものだとは思うけどクンツァイトが言うように前例はないし、だからこう明確にスピルメイズを形成してスピルリンクすることもできるクリノセラフ、だいぶ超越してるというか…あとジャックシードでインカローズの尾行に気付いてたところも、同型のロアが気付いてなかったって明確に描写されてるところがすごいウオオってなる
攻撃型・守備型の違いはあれど基本的に同性能機体のクロアセラフとクリノセラフ、その反応や強さに違いがあるとするならばそれは疑似スピリアの成長度の違いなんだよねえ。だからクリノセラフだけがインカローズの尾行に気付けたというのは本当に彼の疑似スピリアがギンギンに研ぎ澄まされているというのを感じてウオオ…ってなります。
そもそもリノの疑似スピリアはガルデニアの力による白化で一度失われているんだもんな。それが夢という信号の記憶を繰り返すことで再構築されたのが今の彼なわけだから何か色んな丸い要素が全部削ぎ落とされてるような状態なんだろうなあ。
過去のリノのセリフは本当に一言二言しか見れてないし、元々彼は寡黙なタイプだと思うから見るからに違うってことはないんだけど、今の彼と昔の彼は何かが決定的に違っているんじゃないかと思えるし、反面フローラ様への強い想いという軸は今も昔も変わらないと思えるし、本当に恨みでぶっ壊れた極端なスピリアならロアに対して「フローラ様はオマエを許してくださる」なんて言わないだろうし。
「必ず主のあたたかな笑顔を取り戻すッ!!」なんて、主への純粋な想いはクンツァイトと似たような感じなんだよね~。なんか疑似スピリアを持つ機械人たちそれぞれ、どこか似ているところもあり、独自に成長・変化していったところもあり…っていうところが本当に秀逸だ 好きだ
クンツァイトが「我々の疑似スピリアは二千年の刻を経て全く異なる成長を果たした」って言ってて、本当にその通りだと思うんだけどクロアセラフとクリノセラフは本当に極端な方向に成長したタイプなんだよなあ。
項目分けると言いつつ並べて感じたこと書きたいので混ぜっ返すんだけども、
クンツァイトは二千年間リチアのためにただひたすら純粋に真っ直ぐに戦い続けて(最近は破損して行動を停止していたけど)そんな真っ直ぐなリチアへの思いをずっと持ってきて、そこにシングやヒスイたちとの出会い・心持ちの変化(変化というか開花?)があって今の彼がある。
インカローズもクンツァイトと同じく二千年間クリードのためにひたすら戦い続けて、でも主に大事に想われているという気持ちがあるクンツァイトと違って、インカローズはクリードが自分のスピリアになど興味がないことを知っていて、その上で戦い続ける。その過程でそもそもクリードの役に立つ為にはそんな感情は無いほうが良い、って考え方を明確に形成していった結果今の強靭な彼女がある。
クリノセラフは白化しながら二千年間ずっとずっとずっとガルデニア発動の瞬間の夢を見続けていた。その筆舌に尽くしがたい地獄のような二千年を経て、彼の疑似スピリアはクリードやリチアへの憎悪で満ち、インカローズやクンツァイトと比較できないほど極端な成長の仕方をしたんじゃないかと。
クロアセラフは元々臆病であった。当時から彼は臆病ゆえにクリードに立ち向かうことができず、その上二千年間稼働することなく保管されていた為疑似スピリアが成長する期間が存在しなかった。(再起動したときの言動を見るに起動停止している間の状況認識はできているっぽいけど、それはデータをインプットした的な感覚なのかなと?基本二千年間停止してたと思う)
彼は臆病なまま二千年後の世界に放り出された。自分を拾って守ってくれたフローラはいない、自分の兄弟機もいない、しかも目の前に一番の恐怖の対象であるクリードがいるという状況。怖い
だから彼は「自分の理解者たりえる」と認識しているクンツァイトへの執着を拠り所にして行動し始める、そして(これは私の推測も入ってるけど)拠り所にすることができないフローラに対する認識を無理やり歪めて(奴隷にもどる気はない)(過去サブイベや彼が拾われた経緯やフローラの性格などを考えると当然奴隷だったわけもなく)、それでなんとか自己を保つ方向に持って行ってたんだろうなあと。
そんな状態だもんで、クロアセラフのスピリアはガッタガタ。他の守護機士たちの強さはやっぱり彼・彼女らにとっての心の柱を失っていないところ、本質的な軸が一切ブレていないところだと思うので、認識を歪めて恐怖心を取り払おうとして、行動もその場しのぎ的な面が大きいクロアセラフは………めちゃくちゃ…弱い…
ラトウィックの森での「そうさ!結晶人も、原界人も皆殺しにして、機械人だけの永遠の世界をつくるんだよ」も会話の流れ的に「なんか今思いつきました」感ハンパないし、なんかもう本当に軸がブレブレすぎて逆にすごい
…こう考えるとやっぱりクロアセラフだけ普通に停止して保管されてたのが大きいように思うんだけど、でも元々臆病ゆえに危うい性格だったクロアセラフが仮に停止せずに二千年間原界に放り出されてたとしたら、なんというか…狂って殺人マシーンになって一帯の人間を殺し尽くして死の土地に変えたりした結果そのままなんか朽ちていってそう…いや機体性能的に朽ちていくこともできなくて、永遠に続く生き地獄みたいな状態で発狂したりしそう そんでなんやかんやたまたま遭遇したインカローズとかにぶっ殺されて終わってそう。
もしくは自分の理解者になりえると思ってるクンツァイトを求めて世界を彷徨い、あっちこっちで人を殺しまくってそう(結局変わらん)でももしシングたちに出会う前の、リチアのために一人で戦い続けてるクンツァイトがクロアセラフに遭遇したら普通にバラバラに破壊されてたかも。
本編世界で起動した後フローラを救うことより自分の精神を防衛する方を優先してしまったところを見ても、多分そうしないとスピリアを保てなかったんだろうなあと思うので二千年間原界に放り出されても同じく、フローラを救うために行動するかと言えばその可能性はおそらく無くて結局殺人マッシーンになるのがオチだったろうなあ。
クロアセラフ、フローラを失った時点で「詰んでる」って感じのキャラだと思っていて、本編開始時点で救いが一切なくどの道を歩んでも行き着く先は破滅のみ、っていうのがたまらなく悲しくて残酷で興奮するキャラ構造をしていてその……好きなんですねえ…
そう考えたらもしかしたら本編のクロアセラフの顛末は考えうる道筋の中で一番綺麗だったんじゃないかとすら思える。いや尋常じゃない悲壮感だったし最期に感じた感情はやっぱり「恐怖」だったから決して幸せでも救いでもないんだけど。
クロアセラフがクンツァイト、ええやん!ってなったのってクロアセラフ体感かなり最近なんだよね。実時間は二千年前だけど、このエピソードはガルデニア発動直前のものだからガルデニア発動後停止してたクロアセラフからしたらかなり新しい記憶で、そう考えるとクロアセラフのクンツァイトへの執着ってそんなに深くもない…いや、そのクンツァイトへの記憶が鮮度高いからこそ停止してる間二千年間で変な方向にこじれちゃった、って可能性はあるのかな。もし仮にそうだとしたら二千年かけた独り善がり…ウーン、フローラ様に対する認識がおかしくなったのも誰とも対話せずに二千年間一人で疑似スピリアを持て余してたから、とか考えるとすごいしっくりくるかも…実際あの試験管の中で保管されて停止してる間どれくらい意識が起きてるかはわかんないんだけどね。でもやっぱりある程度思考する余地はあったように思えるなあ。起きた時のリアクション見てると。
クンツァイトにええやん!ってなったり、リノを擬似スピリアが成長してないと決めつけたりしてるのを見るとロアって本当に受け取り方が表面的で短絡的に思えてしまう。多分彼、クンツァイト本人から「恐怖は存在する。」って言われてなければいくらリチアの為に格上の相手に立ち向かってたって「恐怖を感じるほど疑似スピリアが成長してないだけ」って思い続けただろうし。
ほんとさあ、そうと言われない限り自分以外みんな成長してないなあって思ってるところ…そういうところがガキくさいんだよなあ…(頬杖
(クンツァイトの件があった後の独り言)
なんというかクロアセラフ、悩みや一人で抱えきれない想いを誰かと共有し、共感・理解してもらいたいって言うところがどうしようもなく人間くさくてア~~ってなります。そして弱い。でもそれは守護機士勢比で弱いってだけで心を持ってる人間なら誰しも持ち得るような弱さなんだけど でも彼はスーパー戦闘能力持ちの機械人なんだよな~~心と体が本当にアンバランスなんだよな~!
クロアセラフはフローラのことを本当に慕っていたと思うけど、フローラ様はそういう気持ちを共感したり共有したりできる相手ではなかった(人間だからっていうのもあるけど、フローラ様やっぱりスッゲー強い人だし)そして兄弟機のリノは感情をあんまり表に出さないタイプの機械人然とした人だったから(私はそれを彼の性格要素くらいに思ってるけど)一番近い、生まれも育ちも同じなハズの彼とも共感し合うことができない。あー、「一番近いはずの存在と理解し合えない」ってことも彼の不安感とか誰かと共有したいって気持ちを強めてる可能性とかもあるのかな。あー、ロア、あー、あー、好きだ…
やっぱりやっぱりロアがほんと超めっちゃ好きなのでロアの話めちゃくちゃしてしまう…ああ、ううん…弱い…弱い…そんなところがたまらない…
そんなロアのクンツァイトの感情の最終終着点が「なぜ?なぜ?なぜだッ?僕と同じ偽物のスピリアのくせに……むかつくんだよォォ!!!」なところが本当に本当にロアらしいとしか言えないというか、これでこそロア!って思っちゃうんだよな。
共感と理解を求めた、想いを共有できると思っていた相手がハッキリと「自分には理解できない存在」になってしまった瞬間、今までの執着はどこへやら嫌悪の感情を剥き出しにして「むかつく」「破壊してやる」になってしまう。クロアセラフは「クンツァイト」が欲しかったんじゃなくて「自分を理解してくれる存在」が欲しかっただけなんだね。というのがそれはもうありありと証明される瞬間 あ~脳みそが溶ける~
ここ個人的に最強の脳みそ溶解ポイント
ロアの返答、素直過ぎるでしょっていう…笑
さっきまで意見がぶつかって殺し合うかって状況に陥ってた兄弟機に対する反応じゃないぞって感じすぎるし、今のリノはロアにとって道を違えた敵対者であるにも関わらずこの後あっさり背中を見せて背後から殺されてしまうの、機体の性能差がないという事実がある以上ガチで油断してたとしか言いようがない
クンツァイトという執着相手を実質失ってしまったロアの最期の姿としてこれ以上のものはないと思うな本当に…やっぱりロアに大した軸や信念や意思なんてなくて、にも関わらずサンドリオンと一緒に復活してから主も兄弟も居ない中ずっと一人で戦ってきた、戦うしかなかったロアが「兄弟機との再会」「協力」という状況で気を緩めてしまうのはもうほんとうにそらそうなるよとしか言えないし、それでついさっきまであわや殺し合いになりかけてた相手に素直についてって背中刺されてんのなんか…なんかさあ…いやあ…ロアはすごいよな…一貫して軸がブレてるところが逆に一貫性あるんだものな…
そりゃあ「いくら機体を強化しても、お前のスピリアでは誰にも勝てはしない」よな。ハーツの世界の強さはスピリアの強さ、意思の強さ、大切な誰かとの繋がりの強さだもんな。機体性能が作中世界最強クラスでもスピリアがグラグラなロアは「誰にも勝てない」それがハーツの世界の「強さ」を物語ってるように思える………けどまあ、目的意識がブレブレな人が力を100%発揮することなんてできないっていうのはハーツの世界じゃなくてもそうだろうけどね。
でもそんな「強さ」の定義には否定されるロアでも、当然作品世界自体に存在を否定されるわけじゃない。何よりも誰よりもフローラ様が彼のそんな弱さを「優しさ」だと言ってくれるはずだ、っていうことをリノが言うっていうところが本当に良い…「フローラ様ならオマエを肯定してくれる」という事実の提示だけじゃなくて、それを「リノがわざわざ口に出して言う」っていうとこな~
リノが目的を果たすためだけに行動するならば別に言わなくても良いことじゃないですか。でも言うってうことはリノ自身のロアへの肯定もあるのかなあとか…もしくは、ロアを肯定するフローラ様を肯定する意思表示なのかもしれないけど。
リノが「自分は許されない、オマエは許される」としているのも、フローラ様が絶対的存在である彼の基準で考えると自己否定でありロアのことは肯定していると受け取れるし、でも実際のフローラ様は絶対にリノを否定しないと思うから、やっぱりリノは「フローラ様が望まないことをしている自分」を、「フローラ様だけでなく彼女の小鳥すら助けられなかった自分」を、「否定している」んだよな。それはフローラ様ではなくリノ自身の考えで、そこに並べられているロアへの肯定もそう考えるとリノ自身の考えと取れる…かも。
先に守護機士それぞれの疑似スピリアの成長と変化についてあれやこれやと書いたけど、リノは恨みと憎しみでスピリアを研ぎ澄ませていたけど最終的には「自分の無力さが憎い」に行き着くのが本当にアツいキャラだな 好きだな
セラフ兄弟、ロアは「恐怖を感じる自分のスピリア」を、リノは「自分の無力さと許されざる行為」を、否定しているんだな。フローラ様が愛し、命がけで存在を肯定した二人が最期は自己を否定して死んでしまうのめちゃくちゃ悲しい でも機械人たちのスピリアの変化の色んな行き先って感じで超良いというか、死ぬほど好きというか
ロア→リノに比べてリノ→ロアはそこそこ理解度高いところもミソだよね。わかりやすい兄弟愛!みたいな関係ではないんだけど、リノは同じ道を歩めないとしてもロアの存在を肯定しているというか、そういうところはとても兄弟らしいように感じます。私は
セラフ兄弟、どっちが兄でどっちが弟っていうのは無いけどこう見るとマジでリノくんお兄ちゃんだな
セラフ兄弟の最期のやりとり、ゲーム内では容量の関係なのかボイスなしなんですけど、本編ドラマCD最終巻に該当シーンがキッチリ収録されている為このシーンをボイス付きで楽しむことができます。これが本当に本当に良くて、特にロアの最期の最期の死への恐怖をフローラ様に縋る言葉は熱演も熱演で素晴らしすぎる彼の感情が尋常じゃないくらい溢れてるので全人類に聴いてほしい
ロア、最期のセリフもそうだけどこういう取り繕えないところでフローラ様へのなつき度MAXであるところを見せてるからさあ…だから原界でのロアの言う奴隷うんぬんとかフローラ様への認識の歪みはマジで歪みだと断定できる…やっぱりロアに本当に必要なのはフローラ様とリノなんやなって…
コハクの「本当に守るべき人もわからないあなたたち」ってセリフ、ロア的に考えるとすごくわかりやすいんだけど(ロアはもう最初から今まで色々見失いまくってるし)、リノはフローラ様の為に行動し続けてるから「リノ自身がわかっていない本当に守るべき人」最初はピンと来なかったんだよな。考えるとこれはロアのことを言ってるのかなあ。目の前に居る、主を同じくする唯一無二の兄弟を大事にせえや!!なんで殺し合おうとしとんねんワレら!!!!ってことかな。
後編に続く