DS版テイルズオブハーツアニメムービーエディション 再プレイ感想日記 その12(後)

※再プレイなので現行部分以降のネタバレとかも普通に含みます。

進行メモ
◆メインストーリー
SCENE3-西マーキス港~特務拠点ニーベルグ

12の続き

後半はクリード復活パートに入るあたりから。結晶界周りメインです

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「ああ、殺した……ぞ。ゼクスの肉を焼き尽し、シルバの心臓をえぐってやった」
「オマエの弱いスピリアでは何も、誰も救えない。仲間も全員死ぬのだ!」
「特に、あのコハクという少女はスピリアを再び粉々に砕いてから殺してやろう」

インカローズのこの、クリードが封じられてることが分かっててシングの怒りと憎しみの感情を刺激するために吐いてる煽りセリフの数々めっちゃ好き
「人間はこう言えば(行動すれば)めっちゃ怒る」みたいなのを羅列しまくってる感じ、人間の心や感情・それに付随する人間関係をものすごい機械的に?理屈的に判断して煽ってるの本当に良い 色々えげつないんだけどゲスいとかですらなくて…上手く言えないけどめっちゃインカローズ独特の空気持ってる言動だと思ってます。

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明確にクリードの存在を認められたと思われるところのインカローズの絶叫、声色がめっちゃ嬉しそうなんだもんな…笑 インカローズ機械人らしく普段はめちゃくちゃ淡々と事をこなしてるけど本当にクリードのこと大好きなんだよな~~~!大好きって言葉で表すのもなんか陳腐かもだけど、感情がなければそんな執念じみたことはできないよってことが沢山あるもんなあインカローズにも

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先のシングへのセリフは怒りと憎しみを煽る為のものだけど、こっちはなんとなく本音じみたものが混じってるんじゃないかなとか思いました。なんとなくだけど
クリードに尽くし、助け、彼の望みを叶えることが第一であり絶対であり唯一だから「人間の女のスピリア」によくある恋だの愛だのなんやかんや、ともすれば相手を裏切るように作用する可能性のある感情はインカローズ的には絶対無駄で要らないものと捉えてそうだから…シングへの煽りセリフは彼女の主観フィルター一切通してない機械的に算出された煽りって感じだけどこっちはちょっとインカローズ自身のフィルター通ってそうな感じがするんだよな

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写真一括で縮小しちゃったもんで拡大できなくてわかりにくいんだけど、クリード状態のシングの固有モーションの笑い方と実際のクリードの笑い方一緒なとことか細かくて最強に好きですねえ…

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ハーツのこういう残酷描写毎回ゾクゾクしてしまう 主にインカローズだけど
この後のシング(クリード)が自分で自分をぶっ刺して血が止まらなくなるぐちょぐちょのグロ状況とかもそうだけど、やっぱりあったかいグラフィックとちまっこくて可愛いドットから繰り出されるそれっていう破壊力というか、ギャップというか、解像度が低いからこそプレイヤーの想像で補ってCERO突破というか、なんかそういう要素が絡み合ってめっちゃちょうど良い具合の残酷描写なんだよなあ…
これは完全に私見だけどハーツのシナリオのちょっとグロめに調整されてるシーンが来る度にドット絵で描くことを前提に作られてるんだろうなあと思います。

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サンドリオンを復活させない為にヒスイたちを見殺しにしようとして、コハクすら殺そうとするリチア
この辺りの非情とも言える行動が後半序盤のヒスイたちからの不信感の原因なわけだけど
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サンドリオンが復活してしまった後のリチアは何が何でも犠牲者を出さないって必死なんだよね ここほんとに好きだな…
このリチアの一見相反している行動どちらもリチアの歩んできた二千年の重みなんだと思います。
コハクたち数人の犠牲を躊躇ってサンドリオンを復活させてしまえばもっと多くの犠牲が出るし、リチアが歩んできた二千年リチアに協力してくれてそして死んでいった沢山の人たちの想いを無駄にすることになる、だからサンドリオン復活前のリチアは非情に徹しようとしてたんじゃないかな。
そしてサンドリオン復活後のリチアの誰も死なせまいとする行動は(もう復活しちゃってるから)サンドリオンが復活するかどうかの選択を迫られてない状況っていうのもあるけど、これもまた今までの戦いでリチアのために犠牲になっていった人々、一人一人を重く重く捉えているからこその行動なんだと考えてます。

犠牲にすると決断することも、犠牲にしないと必死になるのも、どちらもリチアが情が深くて人の命を重く捉えているからこその行動なんじゃないかなあ~~!!と思えるリチアの戦いの歴史なーー…アイオラや、ドナや、ゼクスや…リチアと共に戦い死んでいった人々のことを思うとそうだよなぁ
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このクンツァイトの行動が色々物語ってる
リチアは今まで沢山の犠牲の中歩んできてその度スピリアを傷つけてきたんだろうということ、生まれた時から17年間ずっと一緒だったコハクのスピリアを破壊するなんて行動は当然リチアの心にも深く傷をつける だからもうやめろと あーーークンツァイト・・・・・・・・

それに仲間を犠牲にしてでもサンドリオンの復活を拒否していたリチアの誤算は「リチアの力を代わりに使えるようになるくらいコハクとの繋がりが深くなってたこと」なわけだけど、もうその状況だけでリチアにとってコハクがどれだけ大切な人か分かってしまうし、リチアが目的を果たそうとするだけの非情な人ならコハクとそんな深い絆を結べなかったわけで、うーーん因果だ…

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その後のクンツァイトもめちゃくちゃ好き。最初はシングやヒスイからの心証悪かったクンツァイトだけど一緒に行動することでちょっとずつ感化されてるというか、変化していってたことがハッキリ分かる
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心のない機械野郎扱いしてたヒスイもこうだもんな。
前にもヒスイがクンツァイトに対して「妄想」って言葉使ってたけどあの時はコハクを言いくるめる為に咄嗟に出たちょっとテキトウな言葉感あったしヒスイがクンツァイトのスピリアのこと認めてるとは思えなかったんだけど、今回は本当にクンツァイトの行動と発言を受けて出た「気持ち」ってワードなので…なんかグっとくるなあ

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間接的にラスボスを操作できるゲーム(興奮)
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ここはシング操作だけど精神はクリードだし、この後のインカローズ戦はシングとコハク抜きでの編成になるし(どうでもいいけどシング操作できないボス戦だからポンコツプレイヤー爆発してベリル操作思考停止すらっしゅからぁず連打してた)
ここらへん、ちょっとプレイヤーの手からシングが離れてる感覚があって面白いなあと感じました。
この後シング自身を操作できるようになるのはサンドリオン復活後、シング・ヒスイ・リチアが浜に流れ着いたところだけど、後半開始時のシングって色んなショックやリチアへの不信感諸々から全くシングらしいペースで行動できてない感が強くて
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この場面、寧ろリチアに不信感やムカつくって気持ちがありつつも放っておくことはできないし聞かないといけないことが山ほどある・コイツが俺たちを助けたのか…?夢の中で感じたあたたかさは…?とかやってるヒスイの方がプレイヤーに対して心情を開示されてるような気がするし、リチアを抱えて歩きだすヒスイの方が能動的に行動しててシングはどちらかというとリチア連れて行くのかよ…って感じの反応だし、発言にもトゲがあるし、行動も受動的だしで…なんか、浜からヘンゼラまで行く道のりはヒスイを操作してる感覚が強かったです。
パーティ編成画面開いてもインカローズ戦メンバーからヒスイ以外が離脱→シングが加入って処理されてるせいかパーティの1番上がヒスイで2番めがシングになってるし(これは基本シング操作・パーティトップで進めてきたからこその感覚かもしれない)
なんかほんとにこの場面シングはパーティにいるしシングをトップにして操作することもできるんだけど、主人公のシングで歩みを進めてる感じが全然しないんですよねここらへん!!これめっちゃ私プレイヤーのふわっとした感覚の話ですまんのだけど!

今までのシング離脱パートでは「シングがプレイヤーの手から離れてる」って感じはしないんですよね。ただ単に他のメンバーにカメラが移ってるだけって感覚で、でもこのクリードシング操作から浜でのシングは本当に「プレイヤーの手から離れてる」感じがあって、いやこのへん考察もクソもなく私がプレイしてて感じた感覚の話ってだけなんでアレなんですけど!
そしてその場面でどちらかというと能動的に動いてて心境も開示してくれてるヒスイの方が1Pキャラ感出てくるのは正に裏主人公っぽいと思うし、まあこの後ヘンゼラで離脱しちゃうんだけど離脱したと思ったら完全にヒスイ独立パートも待ってるわなので、裏主人公ヒスイの本領発揮でテンション上がっちゃうよな!!!っていうのは現行ではまだ進んでないところなので後々

ココらへんでシングの1P操作キャラ感(主人公感とはまた別カテゴリなニュアンス)薄まってるのほんと良いなあって話なんですけど、クリードが自分の中にいた衝撃事実とか死にかけたこととか、仲間やコハクを見殺しにしようとしたリチアへのどうしようもない不信感とかのせいで当然ながらいつものシングのペースやテンションではいられないし、ものごっつい停滞してる状態だからそう感じるのかな。
これも後の進行の話になるけど、レーブでのシングはもうええやんって感じになってるし
なんか主人公がそういう風になってるのを操作感覚みたいなもので感じられてテンションが上がりました。もちろん今のシングが実際に戦闘時の能力落ちてるとかそういうのはないし、先の展開知ってるプレイヤーだからそう感じられるんだろうなあって思うんですが。
めっちゃめっちゃフワっとした話だ!!すいません!!でも今までで一番プレイ記っぽい感想だと思う!!

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ここのヒスイめっちゃ主人公っぽい 主人公っぽさって何ぞやって話だけど…シングを主人公とするこのお話において主人公っぽさって言うと能動的であるとか、恐怖や負の感情を感じつつも進もうとする姿勢とか そういうのに主人公っぽさを感じる…かな?

話をもうちょっと戻しまして

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お ま た せ !!!クロアセラフの時間だよ!!!!!!
ってハーツだけじゃなくオタクとしても最本命に近いくらい入れ込んでるキャラが登場して血圧が一気に上昇してはいるもののなんか逆に触れにくくない?笑 わーーロアだ ロアがしゃべってる うごいてる クンツァイトに執着してる やったやったー!

ここのクリードのセリフ、クリードにめんどくせえ奴認識されてるのがめっちゃ好きです。脅威に感じられてるとかそういうワケではないというところも好き

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ここちゃんと計算したことなかったのでインターネットの叡智によって計算してみたんですけど、だいたい2009年ちょいくらいみたいです。結晶界のあれこれ時期と一致しますね当たり前だけど
コランダームかわいいなあ

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クリード一味?クリード軍団?のメンツのさあ…なんか、あんま締まらない構成なところめっちゃ好きでしてねえ…
緋色の髪の魔王、クリード=グラファイトとその忠実なるしもべ 女魔道士インカローズ ここまでは良いんだけど、金朋ボイスできゃはははは↑↑↑↑ってはしゃぎ倒しってる外見ロリのコランダームに、クリードに対して忠義もクソもなくクンツァイト追いかけ回してるクロアセラフ、そして原界側から参戦・策謀を巡らせている強キャラおじさんに見えて実は狂気のバブバブおじさんのストリーガウっていうラインナップね この バラエティ感ありすぎるメンバー構成死ぬほど好きでな…笑
もちろん非戦闘員のコランダームを除く全員クッソ強いんだけど 強いんだけどなあ…!ってところ?組織感皆無なところがめっちゃ良い そもそもクリードは組織作ろうとしてないから当然ちゃ当然なんだけど
クリードにどこまでも付き従うインカローズ以外は皆割と独断でやりたいことやってる感すごいし、従えているキャラがそういう雑な集まりなところもクリード=グラファイトというラスボス愛おしいポイントです。わらい