DS版テイルズオブハーツアニメムービーエディション 再プレイ感想日記 その6

※再プレイなので現行部分以降のネタバレとかも普通に含みます。

進行メモ
◆メインストーリー
SCENE2-湖上の都シャルロウ~オデット水門
◆サブイベント消化リスト
031 ザ・コレクター
032 ヒミツの男
033 シャルロウ絵画コンクール
034 図書館にて①


未回収メモ 022 024 030

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なんとなくシャルロウ入る前にオデット水門来てみたけどBGMがモロダンジョンなこと以外は普通でした(そりゃあな)

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悲しみのスピルーンの影響を受けたシャルロウがもう最初からすごい
でもこれまでの街もそうだけどスピルーンの影響を受けて感情の吐露が偏りまくってる住人たちの言動を聞いて回って、解決後にまた聞いて回って…ってするのが本当に楽しいです。
悲しみに支配されてるシャルロウの人たち、みんな色んなことを悲しんでるけどその内容も人によって違いがあって、好きな子に告白できない俺なんかダメなんだ~!!みたいなものから、戦争で一人息子とはぐれた・置いて逃げたわけじゃない気付いたらいなかったんだ…って言ってからゆるしておくれえ…っ!!って泣いてるめちゃくちゃ重い人まで多種多様で、なんというか悲しみのスピルーンの影響を受けていると言っても何もないところから悲しみは沸いてこなくて、人によってそれぞれ自分の中に元から持ってた気持ちや過去や経験があるからこそ、悲しみのスピルーンの影響で爆発してしまう…みたいな、そういうのが感じられてすごく良い
解決後に話しかけるとケロっとしてる人から、悲しみのスピルーンの影響がなくてもちょっと引っかかった言動する人まで色々いて、ああ~すごい生きてる感じする…ってなりました。

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例えばこの少年とか
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事件を解決して悲しみのスピルーンの影響を無くしてもこんな感じなんだよね。この名もなき少年にどういう事情があるのかはわからないけど生きてるなあ…って思いました。
マリンとか、疑いのスピルーンの時のチェンとかもそうだったのかな?と思うけど、元からその感情と共に生きてるような人はスピルーンの影響が表面上わかりにくい、みたいなのは良すぎてゾクゾクしますね

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街の入り口右にいる老人に話しかけるとシャルロウの土地のことを教えてもらえます。
昔はこの辺りにはマルロワという古い歴史を持つのどかな小国が栄えていたが、統一戦争の際にマクス帝国に水責めに遭い、国ごと湖の底に沈んでしまった だからこの街は湖上の都で、街から湖を覗くと沈んだ城の上に街が建ってることがわかる っていう話
ストーリーに直接関係あるわけではないけどこういう街ごとの成り立ちエピソードとか、図書館や本棚で読める文献とかで知ることのできるバックグラウンド情報ほ~~んとに良いよな…
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そして街の全然違うところにいる老人と関係ない人に話しかけるとこういう話が出てきたりして。その歴史はマクス帝国によって歴史から消え、あの老人のような語り手にしか伝わってないっていう…そして昔話をしてくれた老人はそのことを忘れないでくれよって言うの めっちゃじーんとしてしまうな…
このマルロワ王国の象徴である黄金の鐘は後程サブイベントもあったよな 楽しみ

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ストーリーを進めると悲しみのスピルーンを持っている可能性のある、悲しみに暮れている街の中でもより強い悲しみを持ってそうな人物を探しに行く流れで画家のスミソナ先生のところに行きます。ここなーーここなーーーーめっちゃつらいんだよなーーーー!!
ベリルも憧れる、光を失った悲劇の天才画家
スミソナはスピルリンクをめちゃくちゃ拒否ってくるけど芸術家でもそれ以外でも、人の心の中に入ってその本心を知られるのって当然嫌だし、ていうか私だったら嫌だし
心の問題を直接解決できる神秘の武具ソーマのこういう…「人の心中を覗くこと」のあまりよくない面についても分かった上で物語が描かれてるところも好きです。スピルメイズ内が歩くごとにカウントが減っていって、それがゼロになると強制ゲームオーバーっていうシビアさについても確かインタビューで「人の心の中を覗くなんてことをするならそれくらいの代償や危険がないと」みたいに言われてましたし

でも今はスピルーンを集めないといけないから拒否られてもそのまま帰るわけにはいかない!ってことでスミソナの心の中にお邪魔するんですよね。そして…
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ベリルたちはスミソナについての真実を知ってしまう。あーーーここほんとにしんどいな
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「悲劇の天才画家」の本当の姿、絵を描き続けることよりも名声を保つことを選んで世の中を騙していたこともショックが強いし、もちろん絵を描くことから逃れ名声にしがみついたスミソナはよくないことをしているんだけどそのきっかけになった苦しみは仕方のないことで彼を悪いやつだとバッシングすれば済む話ではない…みたいな、この後のベリルの反応もなんか、彼の本当の姿を知って怒ったりするでもなく丁寧に挨拶して去ってしまうの あ、あ~~~…
ベリルみたいな普段ギャンギャン言いまくってる子がこういう反応するっていうのがめちゃくちゃクるものがあるよな…憧れてた先生の本当の姿を知ってしまったこと、同じ絵描きとして彼の感情や世間について何か思うところもあるだろうし、なんかこう なんかこうすごくつらい
人の心を覗きこむということの良くない面がここに詰まってるって感じがしてつらいけどここのくだりめっちゃ好きなんですよね
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めちゃくちゃつらいけどな

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唯一悲しみに囚われることはなくニコニコ笑っていた人が実は…っていうの、ストレートだけどゾっとできてほんとに良い…
皇帝とその実子を失った帝国によって幼くしてお飾りの皇帝に即位させられたパライバ・マリン・ド・レは悲しみのスピルーンの影響がなくてもずっとずっと深い悲しみを抱きながら生きてきて、しかもその悲しみを抑圧せざるを得ない環境にあった彼女は悲しみのスピルーンの強い影響を受けたことで「悲しみを吐露する」通りこして(ずっと抑圧してきた感情を押しだしてくれるような強い力の影響で)ちょっと爽やかな感じになっちゃってたの、マジでマジで闇が深いって感じがして最高…にキツくて最高…
カル…お前の許嫁だぞ…(なんとかするのはもっともっと後になるけど)

本筋とは関係ないし触れられることもないけどこのマリンの目の前にいるシングという男が実は皇帝陛下の息子の息子でありおそらくは姪であるマリンより血筋的には皇帝に近いの、めっちゃクゥ~ッ…ってなってしまうな…ここは触れられないのがめっちゃ好きポイントでもあるけど
この設定ってテクタのサブイベこなしたりして事実関係を繋げないと判明しない事実で作中それに気付く人もいないしで本当に隠し設定って感じなところが好きっていうか、こんなに美味しい設定にしておいて本筋で触れないっていう判断を下したシナリオチームが死ぬほど好きっていうか、上手く言えないけどめっちゃ好きねん…多分シングのこういうバックグラウンドを本筋で掘り下げることって、この作品のお話のテーマ的にはそんなに必要じゃない気がするし
もしくはシナリオを詰めていった結果事実関係を繋げるとそうなってたって感じかもしれないけど わかんないけど私はシングが実は王家の血を引いてるのに本筋内で全く触れてこないこのゲームが死ぬほど好き

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シルバとのことを考えるとイネスがここでこの問いかけをするのにも何となく意味を感じて好きだなあ まだ明らかになってないしそれを示唆するレベルですらないけど、彼女の事情を知った上で見るとああ~そうだよなイネスならここでそう言うよなあ…ってなるところ

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ヒスイのこの言い方すげえ愛があって好き 口悪いから分かりにくいけどめっちゃシングのこと心配してる台詞なんだよな

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ここの背景めっちゃ綺麗だなあ
シングの行動によってマリンはシングたちにはちょっと心を開いてくれて悲しみのスピルーン事件は一旦解決だけどマリン…パライバ様の件はまだ根本的な解決に至っていないというあれ あ~カルパラ最高の波動だ…まだまだ先だけど…楽しみだな…
これはただのカプ厨の話なんだけどTOH、重くて苦しい女の子がシングの行動によって救われるような場面・シングが天然たらしじみた場面けっこうあるんだけどその結果みんなシングラブみたいになるわけじゃなくてそれぞれのバックグラウンド含めてこう、そういう感じになっていくところめちゃくちゃ息しやすくて大好き…シングは主人公だし物語の核を抱えてるし実は王家の血を引いてるけど世界の中心ではないという感じ 本当に好き

◆サブイベ
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ヒミツの男イベ改めて見るとめっちゃ良いイベントだな…ムキムキのオッサンにスピルリンクしたら女の子の心があったっていうわかりやすいセクシャルマイノリティの方が出てくるやつだけど、
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オカマとかゲイとかってやっぱり軽い気持ちでネタにされがちというか、割と心無い感じで笑いのネタにされやすいイメージがあるんだけどこのイベントはなんというか、ヒスイは初めて触れるものとしてビックリはするんだけどけっこう気を遣って対応してくれてるし、イネスの返しは流石って感じがするし う~~~んこの信頼感のあるテキスト・・・

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肯定感がハンパないもんな いいなあこういうの

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図書館の本棚にはクンツァイトが元と思われる絵本が
本当のクンツァイトとは全然違う話だけど、大昔にクンツァイトを見た人やそれが人づてに伝わったりした結果こういう創作が生まれて今に(架空の童話として?)伝わってるっていうのめ~~~~~っちゃ良いな…ほんとにこういう仕込み小ネタ拾って改めて噛み締めるだけで最高に楽しい なんていいゲームなんだ