美術館見学皇アラン感想

是非読んでください

■ストーリー


王族として、ずっと王位を継ぐための教育を受けてきた~って他のストーリーでも言ってたけど、美術品や価値のあるものをしっかり見極めるような勉強もしてきたんだなあ。
それが王様として必要な知識なのわかるし多分他にも本当に色々叩き込まれてきたんだろうなあって思うとそのうちの一つをこうやって見れたのめちゃくちゃありがたい

日本語の習得っぷりやこういう面見てると本当に頭が良くて学習能力というか吸収力というか、広い意味で「頭がいい」人なんだろうなって思うし、だから第三王子にも関わらず次期王位継承者に選ばれたんだろうな。

でもアランは自分を王にふさわしい器だと思ってないので、王冠似合いそうって言われたときに分かりやすく悲しい顔しちゃったのもああ~…だし、でもその言葉はヒロインの好意からだって本人も分かってるからすぐにお礼を言えるところ本当に人間が良くできてるし優しい人だなあって思う。めちゃくちゃ褒めたい
あとこのストーリーは友達としての二人だから、王冠を被ったヒロインが素敵だっていうことを表すのに「嫁にしたい」系の言葉じゃなくて「すぐダンスを申し込む」っていう表現だったの、ほんっとに、めちゃくちゃ良い…


アランが故郷にいた時つらいことがあった時に逃げ込んだ先シリーズまだあった…!
ちなみに今までのは
・城に一人になれる場所がなかったから布で作った拙い秘密基地
・言葉をかけては勇気をもらってた石
の二つだけど、今回はちょっと毛色が違ったなあっていう印象かな?と思いました
上記二つに関してはかなり一過性のものというか、拠り所としては非常に脆いというか
秘密基地は布を取ってしまえばなくなるし、石は転んで壊してしまったと言っていたので
今回みたいな普遍的というか、おおよそ無くなることはないであろう壮大な美しいものが対象だったので、重い話ではあるんですけど彼の言うように良い思い出とも言える、っていうところが

それと今までもアランのストーリーやセリフの中でバジールの風景についてとても美しい言葉で語っていることが多かったので、逃げ場所ではあるけど本当に大切な美しい場所で、しかもそれが国を見渡せる場所っていうのが良い…
秘密基地や石っていうのは彼が内側に内側に引きこもるような対象だったけど、国を見渡せる風景っていうのは城も街も空も自然も見える場所ってことだから、彼にとって大切な全てが目に見える場所にいることで安らぎを得ることができていた、っていう事実が、まじで、めちゃくちゃ良い…
家族(城)も国民(町)も見える場所、ウ、ウウ~~!!
でもそこにいるアランくんは一人なんだなあと思うとやばいし本当にグっとくる

あと、「よく城を抜け出してはお忍びで街や国民の様子を見に行っていた」っていう話、
「皇アラン」としては初めて出た情報だけど、皇アランにかなり酷似した環境にあるパロストーリー「アラビア」の王子の時に占い師の人(王子の友達)が、王子と出会ったのが市街地で、王子はよく城を抜け出しては市街地に出ていたらしいことを話していて、こ、この設定マジで現実の彼でもそうであってほしい・・・って思ってたので確定して本当に良かったです。

今まで語られてきたお国にいたときのアランくんって父親に逆らえないとか、兄とギスギスした関係であるとか、周囲にいる大人は下心がある人ばっかりだったっぽいこととか、そういうのが多かったのでかなり肩身が狭いというか、おとなしい印象があったけど
こういう面を知るとやっぱり結構根がアクティブで色んなことに興味深々でやんちゃなところはあるように感じるし、それが今のクラスメイトやヒロインとはしゃぐ彼に繋がっているんだろうなあ。彼のそういう面を抑える必要がなくなったのが今の彼の姿って感じがする。


帰りたいとも帰りたくないとも言い切れないっていうのが本当に今の彼の心境を表しててもうなあ…悩める王子最高なんだよなあ…
日本で出会った素敵な人たち、友達やヒロインや色んな人と離れたくない、一緒に居たいって思うし、同時に祖国の家族に会いたかったり国民や国を大切に思う彼も存在してるから、本当に悩んでる人が大好き…大好き…Love…This is Love…って感じだ…最高…ほめたい…
「もっと、もっと、」の言い方が最高 高梨氏に感謝


ポストカードを渡すところ、あの風景の思い出はアランにとって大切で安らげると同時に悲しかったりつらかったりする記憶もどうしてもついて回ってしまうので、ポストカードに対しては正直けっこう複雑な想いがあるんじゃないかな
嬉しくもあるし、複雑でもあるし、その両方がある状態が~~、国に帰りたいとも帰りたくないとも思っている彼っぽいなあ
そういうところも前のやりとりと重なるものを感じるし、そういう気持ちはきっとあるだろうけど、
ポストカードをくれたことは彼女の好意であるから、それに対して感謝の気持ちを伝えられるっていうところも王冠のシーンとやりとりかかってるのかな~~とか深読みしちゃう…このストーリーけっこうすごいのでは…??
ポストカード自体に対して「これで故郷を思い出して寂しさを紛らわせることができる」とは一言も言わずに(というか複雑すぎてとてもじゃないけど言えなかったんじゃないかなあ)、ヒロイン自身の「優しさ」「心配してくれた気持ち」というのが嬉しい、って言うんだよ~~なんというか彼の会話におけるこういう言葉の選び方本当に良いなって思う 嘘やお世辞は言わないというか、その上で自分が本当に嬉しいと思ったところを大事にできるというか
だから国や家族に嫌な思い出や悲しい・つらいことはあるけれど家族として大切な存在として想う気持ちを大事にできるし、ああ~~人間最高


ていうか親愛マックスのセリフを一人でも多くの人に見てほしいので親愛あげきらない方も多いかと思うので書きますね!?書きます

いつかアナタをバジールに連れて行きたいデス。とても素敵な場所、たくさんありマス。
バジールの熱い風を肌で感じてほしいデス。アナタには私の故郷を見てほしいのデス。
でも、私の国の大地を踏むアナタの姿を見たら、日本に帰せなくなってしまいそうデス。
アナタを友人として国に招待しタイ。でも、本心は友人としてではなく……、……イエ、妙なことを言いまシタね。忘れてくだサイ。

こ、これ!!最高
本当に複雑な想いはあるけど祖国のことが本当に大好きだし祖国の風景を見てほしい、一緒に見たいって思う気持ちも最高だし、
「宝探し」ストーリーのときにヒロインのことを「親友」って言ってたのでRのアランは「友達」としての関係なのかな…?って思ってたんですが、この親愛マックスセリフで友達だけどそれ以上の気持ちはハッキリ自覚してるっぽいのが分かって、あ~~~超良い・・・・・・・・最高・・・・・ありがとう・・・・・・・・・・

■その他セリフ


今回、ストーリーに関連する「王族として」や「悩み」とか「美術」に関するセリフはもちろん沢山あったんですが、それ以外にかなり印象に残ってるのが「競争」に関するセリフで、
ストーリー的に「競争」ってマジで今回全く関連性ないのでなんだなんだ!?って感じだったんけど私は競争大好きっていう話をするアランくんが大好きなのでもう全体的に気になって気になって仕方なかった次第なので書きだします

「おなかがとっても空きまシタ。購買競争の始まりデス!」
「争いのない、平和な勝負事があることを、この国で知りまシタ。フフ、勝利デス!」
「すみまセン……勝負事に少し臆病になっていたようデス。弱さを克服しなければ……。」
「競争することは大事デス。でも争いはしたくありまセン。」
(「争いのない世界など、本当に存在するのでしょうカ。」)

言うほどいっぱいあるわけじゃなかった!でも「平和な勝負事があることを日本で知った」っていうのは何気に明言されたことはなかったと思うのでめちゃくちゃテンション上がった

3-Dの他のキャラのストーリーやセリフを見てても彼はよく4人で色んな競争ごとに興じていて
プールで競争(東雲)とか、花見のときに花びらキャッチ競争(遊馬)とか、体力測定での記録で競ったり(瀬名)、本格的な体力勝負から本当に遊びのようなことまで、4人がいると楽しく競争することが日常になっているようで、ドラマCDで自然な流れでバスケ対決が始まったのもそれだし

それに皇や東雲や遊馬はハッキリ語られたことがあるけど「競争が好き」に加えて「勝つことが好き」って言うのが本当に良いし4人はいつでもそういう気持ちで全力で競争しているのが最高
競るだけでは満足できないし、実力差がある相手に勝つだけでも駄目、近い実力を持った友達とせめぎ合いながら勝つ、っていうのが楽しくて楽しくて仕方ないんだろうなあ

っていう競争エピソードが自然に展開されまくってる中で、アランがその競争ごとは楽しいってことを日本で初めて知った、っていうのは、これはもう確定的明らかに3-Dの親友たちの影響だろうな…っていうのが…超、超アツい…
祖国にいたころのアランにとって剣は相手を倒すため、自分の身を守るためのものだったし、「競争」なんて概念は存在しなくて、あるのは国と国、家族や人間たちの「争い」だけだったから、日本でこういうことを知れたのも本当に本当に大きいと思うし、それが彼の「心から笑い合うことを知った」にもつながってるのかな~~など

彼が「勝負事」が大好きな件は初期実装のHNから語られていて、
藤城の昼休み、購買でお昼ごはんを確保することを「面白い」「日々戦い」と言っていて「相手を傷つけない、純粋な競争」を好きだと言っていたり
ヒロインにもお昼の購買に挑戦してみるか?って聞いてみたり、彼にとってお昼の購買部って食べ物を確保する場所であると同時に誰かと全力で競争する場所でもあるんだなあって感じなんですけど
この時は「購買競争」っていう言葉は使われていなくて、この言葉が初めて出たのは[9月のカレ]遊馬の登校セリフ「アランとのお昼の購買競争は、今のところ引き分けかな?」で、私は本当にアランが初期に購買での競争エピソードがあること、二人が同じく競争好きだったことが死ぬほど好きでマジでマジでこのセリフが大好きでだいすきだったので
今回初めてアランのセリフから「購買競争」って言葉が出たのが、嬉しい
嬉しい!!!!!!!!!!!!!!!!
ただの叫びたがっている記事です

ていうか競争って言葉が気になって気になって語り始めたのも今回購買競争って言葉が彼の口から出たからで、その~~大好きでうれしくて叫びたがっているんだ・・・ああ~~

これツイッターとかでも頻繁に言ってるので見覚えのある人はすいません、
遊馬の購買競争セリフの好きなところは、購買競争をしてるよ!っていうだけじゃなくて、「引き分け」っていう言葉が使われてるところが本当に好きで、あとちょっとハッキリした戦績がわかんないけど多分引き分け、って雰囲気なところが、相当な回数やり合ってきてるんだろうなっていうのが伝わってきてこれって本当にアランと遊馬の歴史を感じるし、勝つことが大好きで競争をしている二人が引き分けって言うのもゲキアツだし、「今のところ~」って言い方見てるとウ~!この人勝ち越す気満々ですよ!奥さん!でも多分アランくんも同じこと言うと思う!ってなるし
くだらないことだけどめちゃくちゃ身近でアツい戦いを二人が日常的に繰り広げてるって思うだけで早く藤城学園に通いたいし毎日購買部で競争してるやつらを見たい、ああ~~
というかいやそういう感じだったので「購買競争」っていう共通した言葉としてアランからも出てきたのが死ぬほど嬉しく、いやセリフ回収の醍醐味というか、1年越しというか

きっとアランが競争の楽しさを知ったのも、遊馬や友達と出会ってこういう日常の小さなことからなんだろうなあとか思うし、
あとアランが競争の楽しさを知らなかったって言われるといきなり自発的に購買部で競争始めたとは思えないしこ、これって遊馬がいたからやりはじめたことなのでは…とか思えるし、う、うう~~…

3-Dが好きだしアランと遊馬が大好きだしこいつらの関係において「競争してる」っていうことが何より好きだったので今回のセリフでアランのそういう面の歴史を深読みしまくれて楽しかった…嬉しかった…

ストーリーもよかったしなんかストーリーと全然関係ないセリフで無茶苦茶燃えられたしなんて充実したカードなんだ、美術館見学皇アラン、良い薬です

◆追記
もう一つ登校セリフについて書きたいと思ってたの忘れてた

「私が今体験している日々が、『青春』なのでショウね。」

これすごい、なにはともあれめちゃくちゃすごい
まずこの言い回しがすごい、祖国にいたころのアランくんは例え「青春」って言葉やその意味を知っていたとしても、彼がそれを理解することはできないわけで
日本に来て友達や好きな女の子と一緒に色んなことを経験して、初めての感情をたくさん知って、それで初めて「青春」って言葉を実感することができたんだろうなあ。めちゃくちゃやばい
このセリフやや客観的な感じもするし、人によっては当たり前の日常だと思うようなことも一日一日大事に過ごしてる感じというか、限りある今を強く意識している彼らしいというか、なんか、なんかすごい

それ関連だと

「今はただ、日々の生活を楽しみタイデス。」
も、彼がこの3年間を限られた時間だって意識してる感じがすごいし、
本当に本当に今高校生として生きることができていることをこんなに大事にしてて、ほんとにいい友達や環境や好きな女の子に恵まれてよかったよ…皇アランが高校生としての幸せを得ることができた世界に感謝

以上です