最近読んだ本『東京店構え』

(極めて低頻度でしか本を読まない)私が最近読んだ本の感想

文字メインの本は電子で買っちゃうので、物理で買うのは専らビジュアルメイン系ばっかりですね。

東京店構え  マテウシュ・ウルバノヴィチ作品集
ポーランド出身の作家が描く 東京のレトロなお店たち。

東京のちょっとレトロなお店の水彩イラスト集
店頭で見てめちゃくちゃワクワクしたので買いました。

この本のイラスト、レトロ+水彩っていう渋くて落ち着いたテーマでありつつ色彩がべらぼうに豊かでめっちゃ良い~!サンプル時点でもわかるんですが、鮮やかな影色がマジでイカしてます。色味のある壁の模様やムラなんかも絶妙にカラフルですごい。レトロさとカラフルさが絶妙に絡み合っててメチャクチャ楽しい!

あと、こういう『実際にあるもの(今でも街中に普通にあるもの)』を描いた絵としても超良いんですよね。『この人にはこんな風に世界が見えているんだな』って感じられて。

『自分が何も考えずにこの店の前を通ってもこういうふうには見えないんだろうな』と思うんですよ。ちゃんとお店の外観を再現して描かれているのだけど、マテウシュ氏の目にしか映っていないものが描かれている、というか。そういうところがとても素敵ですね。自分と違う世界の見え方をしている人の描く絵はすごいぞ

これ二次創作とかにしてもそうなんだけど、やっぱ私は描き手に見えている世界を作品越しに観測するのが好きなんだろうな~。見え方というのは個人個人の知識や経験、興味関心の分野などによって大きく変わるものだから。それを見られるのが面白い。芸術鑑賞の素養があまり無いのだけど、こういう文脈を感じられると楽しめる気がした

絵以外でも『(その人が本当に好きな物事に関する)趣味の解説動画』とかも近い系統かも。『自分に見えてるけど本当は何も見えてないもの』って世の中には沢山あって、それを誰かのアウトプットを通して知るのは本当に楽しいことだ。