昔のオリジナルキャラの話

これ、オタク気質特有のアレだと思うんですけど『生み出したことに対する責任』みたいなものを重く考えがちな気がします。俺屍一族とかもそうなんだけど

生み出したものを途中で放棄したり、触らなくなったりすることを、まるで現実の子供にそうしているかのように薄っすら罪悪感を感じてしまう事があるというか。(全くやらないって訳じゃないんだけど)

だから自分の手の中、キャパシティ内で収めようとか考えちゃう そういうオタクってけっこういるんじゃないかなあ。だからこそ『キャラクターやおもちゃが意思を持って人と喋る』みたいな発想の作品が生まれたりするわけだし

実際のところそんなこと無いとは思うんだよね。そういうねっちょりした愛がなくても面白いもんは面白いし、寧ろフラットに描いてる人の作品の方が面白いとかザラだし。数案出してポイポイっとボツになって消えていくキャラクターもごまんといるし。逆にずっと長い間同じ創作物を大事に大事に愛でてる人の描くもののエネルギーも凄いと思う。(友人にガチで20年近くそれしてる民いる)

要は別にどっちでも良いんだよ。ただ自分はどうしてもそういうオタク気質があるのでついつい『生み出すこと』を重く捉えがちだなあと思うし、それは良いところでもあり悪いところでもあるような気がする。

 

というわけで本題なんですけど、10年以上前に作ったオリキャラの話がしたくなったのでします。創作を沢山やってきたタイプじゃないオタクだけど、多分一番描いたキャラなんじゃないかなあ。

そういう存在なもんで、10年以上経っても思い出して『何か一つの話にして完成させてやりてえなあ』とか考えちゃうんだけど、考えれば考えるほど『今の私にはできねえ~~~』ってなってしまうんだよね。

なんていうかそのキャラ、当時の自分(めちゃくちゃめちゃくちゃ重度の男女カプ厨・キャラの好みも今とは大分違う)の性癖任せで生まれた存在なので、今の自分には調理できない感があるんだよ。今の私くんの価値観で考えると「なんか別にカプじゃなくてよくね?」と思ったりしちゃう的な

でもさ~~、本来カプ萌え豚するために生み出された存在なんだよなあ…と思うとなんか、なんかこう…今の私が扱うと彼ら彼女らの本質が変容してしまう…?とか考えてしまうんですよ。

わかってる!わかってるよ~!ちょっと面倒くさいオタク気質の考えがちなやつやん!ってことはよ~~!逆に『今の私が描くとこう変わる』みたいなのがあっても面白いな~~みたいなのもあるんだけどさ~!!あまりにも>>>>>>>カップリング萌えがしたい<<<<<<<<が前面に出まくった、それが大前提にあるようなキャラ造形だからよお…カップリング萌えしない自分が描くとそれはもう別の何かでは…?みたいな…

 

でもなんかそのまま闇に葬るのもなんだかな~という気がするので、10年前の私が考えてた彼らの設定とかをだらだら語ってみようかなと思ったわけです。

別にお焚き上げするわけじゃないんで、気が向いたらイラストくらいは描くかもしれないけどね。
正直濃度100%の男女カプ厨のそれなので、男女カプ厨の燃えたぎるソウルを現在持ってる人に描いてみてほしいくらいカプ厨なんすよ 性癖に素直なオタクの描くもの好き

なつかし これいつの絵?マジで10年近く前のだと思う
よく言ってるけどデフォルメは下手さ隠れていいですね。シャーペン画取り込んだ絵や頭身高めの一枚イラストとか見るとあー下手だな〜って思う

こちらが純真(すみざね)くん。女装男子です

でこっちがにしきさん 男装女子ですね。

もうこれ以上説明いる!?女装男子×男装女子のカプだよ!う、うわーー!!10年前のトヤマの性癖ーーー!!わかりやすーーーー!!

はい。過去の自分を見るのマジで変なテンションになっちゃうね。

男装女子が無茶苦茶好きだったんだよな。それも『女であることへの反発』とかじゃなく、女の子扱いされて照れるタイプでもなくて『素だこれ』くらいのテンションの子がマジで好きでした。それでいて所謂女の子っぽい格好も真顔でできちゃうような、なんだろう、性別意識の低そうな子っていうの?がストライクだったと思う。桜蘭高校ホスト部とかマジで最高だったな ホスト部 最高だよな わかる

そんなトヤマさんの性癖から生まれてるので、にしきはまんまそういう感じのキャラですね。男っぽい格好してるけどそれにめっちゃ拘ってるワケではなく、必要ならスカートとかも余裕で履きこなすようなメンタルの男装女子 好きそ~(過去の自分他人説)

いやなんか過去の自分他人扱いしてるけど別に今でも全然嫌いじゃないけどね ただなんか当時ほど胸高鳴る好きさではないってだけで この後オタクとしての好みと方向性をびっくりするくらい変えられるのを、この時のトヤマは知らないーーー…っていうだけだから(?)

いやでも実際ここまでオタクとしての好み方向性変わるオタクあんま見ない気がする。当時はマジで超激烈に男女カプ厨すぎて1対多の恋愛要素とか苦手だったし、なんならもっと前・オタクになりたての頃は世界中×好きなキャラみたいな総受け厨だったのに今は全然違うんだもんなあ。 やっぱり自分の脳は人格カートリッジ入れ替え機器なんじゃないかと思うよ

 

キャラの話に戻る
純真(すみざね)の方ね、こっちは別に趣味で女装してるキャラじゃないです。

純真には双子の姉がいました。

彼女がなんというか常軌を逸した天才で、『幼くしてハーバード大飛び級卒業してノーベル賞取るレベルのガチでヤバいやつ』だったと思う。非常にフィクションらしくていいですね
そんな環境なんでお家もお金持ちで裕福な一家でした。

一方で幼い純真はというと、姉のように天才ではないし、寧ろ病気がちでほとんど家にいるような生活をしていました。

チート級天才幼女姉、開始2ページで死亡

正直コレは今見てもめっちゃ良いなって思う 興奮する あまりにもスピード感がありすぎる チートキャラは死ぬために生み出されるとでも言わんばかりのシビアさがこの頃の自分にあったことに謎の感動すら覚える

ここで姉と両親を亡くした純真くんは幼くして天涯孤独になりました。

そんでここからの設定はかなり強引なんだけど

純真はまず姉の死亡を隠蔽しました。多分姉の遺した発明品か何かを使ったんじゃないかな(ドラえもんかな?)
世間的には、『あのトンデモ幼女なら飛行機墜落事故あっても生きててもおかしくない』って感じになったのかな。それとも飛行機に乗ってた事実自体を隠蔽したのかな。手段はちょっとわかんないけどとにかく『あの家の天才幼女は生きてる』っていう嘘の事実を作り上げます。

その上で、純真は女装することで『生きてる姉の姿』を作り出したんですね。そして未発表だった姉の発明品やら発見やらを小出しにすることで繋いでる感じ。体弱くて生きるチカラのない少年がなんとか生きていくために捻り出した案がこれだったっぽい

…この辺の設定、幼い少年が一人で実行するにしてはやっぱりちょっと厳しいところがあるので今描くならもう一人くらい手引する有能で狡猾な登場人物が必要だろうなあ。金持ちなので使用人とかは色々いるだろうし

ということで、女装少年白墨純真くんは『絶対いつかリミットがくる姉のハリボテで己の身を守りながら生きてる』というのが物語のスタート地点でした。なんか普通にワクワクするなこの設定 誰か描いてくんないかな

そしてそんな女装男子・純真の目の前に急に現れたのがこの人・男装女子のにしきです。

因みにこの人はチート姉が生前に作った『純真の友達にする用のアンドロイド』って設定だったと思う。だから彼と真逆で元気で快活で運動神経バツグンで力持ちで男っぽくて長身な女の子なんすね。チート姉、死んで尚存在がドラえもんすぎる

でも、多分純真が本当に仲良くなれるタイプってこういう『真逆の人』ではないと思うんだよ。もっと彼に寄り添えるキャラ設定があったと思う。(というか自分が持ってないもの全部持ってる人とかコンプレックス刺激しまくりでやばそう)
でもチート姉はチート天才故に人の情緒とかにはそこまで明るくないので『彼が持ってないものを全部持ってる人』を作っちゃったってワケ ここ好きポイント

まあそんな2人が出会ってカプ厨大歓喜みたいな内容でした。区切りつけるために設定書き出してみたけどマジで普通にちょっとワクワクする設定っすねこれ。もっと色々整理したら何か描けるんじゃないか?(気が変わるの早いか?)

これフォルダ漁ったら入ってた画像データなんですけど絶対嘘だろ ここからどうラブコメになるんだよ

ちなみにチート姉にも相手になる男の子います。士熊(シグマ)っていう使用人(この絵は時空捻れてるので幼女と青年になってるけど同い年か、士熊のが下とかだよ)

『元気無邪気女子に振り回されるカタい感じのメガネ男子』っていうのも当時の性癖ですね。んで『誤差程度に女が年上』っていうカプ好きだったから士熊が一つ下くらいなんじゃないかな?

ついでに言うとすみれ&純真の『姉弟』も性癖でした。すごいな 性癖のバーゲンセールじゃねーか

ただ士熊くんは好きな女の子死んだショックで完全に茫然自失・キノコ生やしたインテリア状態になって10年くらい屋敷ですみっこぐらししてる設定だったと思う。ちょいちょいぶっこんできて面白いな10年前の自分くん

そんでチート姉はマジで何でもありなのでぬいぐるみに魂縫い付けて再登場する設定だったはず。生きてんじゃねえか!(広義)
これが出てくることによって士熊くんがキノコインテリアじゃなくなって役者が揃う感じだったと思う。カプ厨としての役者が

このイラスト今見ても普通に可愛い めっちゃチカチカしてる

これは当時の私がハマってたやり方で描いた、気が狂ったような塗りと画面のアナログ絵
いやー狂ってんなこの塗り 好きだけど

 

大分前にどこかの記事で載せたけど、これが最近描いたらくがきです。ふーんかわいいじゃん

 

いや~なんかこう書いてみると10年前の私が執心してただけあって普通にワクワクしちゃうな設定が カプ厨フルブーストだけど
いやマジでカプ厨は悪くないんだよ 今はちょっと変わっちゃったから同じ熱量でカプに接することが難しいってだけで。でもなんかやっぱ置いておくにはもったいないワクワク設定なんだよな~~という気になってしまうな~~

あとカプ厨としての性癖は変わってるけど本質的に好みのキャラみたいなのは結構今でもわかるな~って感じがする。純真のままならなさとか

まあなんか気が向いたらね なんかさ~色々考えてるとついつい「ちゃんとエンディングまで行きたい!」って思ってしまうじゃん。でも頭の中でふわふわ考えてるだけだと全然そこまでの足取りが掴めないんで、クライマックスに向かわなきゃ!ですぐ地球滅ぼしたりしちゃうんだよね(ええ…)

創作いいよなあ 脳内マインクラフトで終わりがちだけどやっぱちゃんと終わらせられる創作がやりてえなあ

俺屍のことを思い返すと私はエンディングとかは想定せず成り行き任せに描いていく方が向いてるのかな~って気もするけどどうなんだろうな。帰納法より演繹法タイプなのかなあ

まずはとにかく描いてみなよって話なんだけどね。こういう文章にでもなんでも、アウトプットするとやっぱり感覚違うし気分乗ってくるものなあ。やっぱアウトプットしなきゃだなあ

でも俺屍やりたい…描きたいファンアートが…他にやりたいこと色々あってヤバい…で結局脳内マインクラフトの域を出ないがち でも脳内マインクラフトも楽しいんだな。以前載せたような最近考えたキャラのこと考えてるのも楽しいし