幻をバリーンする時の妄想

フォロワーが『キャラが敵の幻術か何かで幸せな世界を見せられてそこから出ていく妄想をする』というような旨の話をしていたのだけど、私もこれめっちゃ好き。気付くとクライマックス直前にこの要素が入ってる作品ばかり好きになってる気もする。(ネタバレになるので具体的にどの作品かは挙げないけど)

一族の場合本筋寄りでこれをやるなら相当設定捏造しないといけないのであんまりしないかな…?と思うのだけど、妄想的にはめっちゃ親和性高いよね。俺屍

正直あまり想像できない人や想像したくない人もいるんだけど、そうだなあ…

真赤丸と黄々

彼の場合『深層心理から抽出した願望を形にする』系の幻術が多分効かない(そもそも無いので)けど、例えば黄々の願望世界か何かに巻き込まれたらけっこう面白そう。

黄々は普通に優しくて平和な世界を望んでると思うので、そういう幻術耐性は低そうな気がする。真赤丸が最初は流されるままに幻想の中の世界で黄々や青之進や千代ちゃんと平和な暮らしをしているんだけど、なんか微かな違和感みたいなものもあって、そういうヒビが入るとあれですよ、流々様が介入してくるじゃん こっちにおいで こっちにもどっておいで…みたいな

そしたら真赤丸は流々様の手を取って出ていっちゃうんじゃないかなって思うんだよ。黄々が待ってそっちに行かないでって言っても。

選ばれなかった黄々が可哀想みたいな流れになっちゃうけど、実際本編も構造的にはそんな感じだったしな…

黄々は真赤丸に普通の男の子になってほしかったけど、真赤丸にはそれがわかんなくて、普通の男の子じゃないからこそ真赤丸を求めてる流々様の方に行っちゃったみたいな構造だったよな……

 

…開幕『幸せな幻想をバリーンする』と趣旨の違う話をしている…?

 

赤とばな奈

赤って地味にこの手の攻撃が最大の弱点だと思う。
パワー最強でメンタル面もグイグイ引っ張っていくタイプだけど、彼の場合自我の強さゆえの強メンタルではなく無知と幼さゆえの向こう見ずさが良い方向に出てる的な感じなんだよな。
理性と大人的な強さではなく本能と少年的な強さなので?

だから夢のような感じで『みんな生きてて平和で優しい世界(赤は親を知らないので同世代しかいないだろうけど)』を見せられたとしたら、なかなかそれを疑えないんじゃないかなあ って気がする。夢を夢と気付けない人っていうか どうだろうな。私はそんな風に見えるけど感じ方次第かも

赤が自主的にこの世界から出ていくイメージが全然沸かない。赤、マジでこの手の攻撃が最大の弱点だと思う

 

一方でばな奈ちゃん
父が生きてて仲間もみんな居て平和で楽しく明るくて優しい世界…という、もしかしたら誰よりもそういうものを求めていたかもしれない彼女は その世界から出ていくんじゃないかなあ 終盤のメンタルなら

それで赤の世界に行って彼の手を引くわけですよ。赤が幻想世界から出ていくならこれしかない
赤の幻の中にもばな奈ちゃんがいて、赤はばな奈ちゃん二人に手を引っ張られる形になるじゃん。「行こう 帰ろう」「行かないで ここでずっと幸せに暮らそう」みたいな。ベタだな~

そして赤は本物のばな奈ちゃんの手を取るんだよね。そういうカンに頼らせたら赤の右に出るものはいないから当たり前のように本物のばな奈ちゃんを選べるよ 強い

赤VS幻想、じゃんけんの相性みたいで考えるの面白い

凪左助もこういう妄想との親和性高そうだけど、なんか考えようとすると心の南京錠が10個くらい出現したのでこれは踏み込むなということなのかもしれない。やめとこ

 

石榴世代

石榴さ、こういう願望一切ないよね…笑
石榴にとっての生きる世界って現実以外の何でもないものな(夢の中のアレも現実の一部だと思ってる)
深層心理とかじゃなくて一般論で作られた幻想幸せ世界に放り込まれた場合秒で出てきそう。幻想バリーンRTAしないで

ほんとのほんとのほんとの最終盤ならちょっぴりだけそういう夢を見る可能性が1%くらいはあるかも…しれない?どうなんだろう

石榴に限らず、そういう気持ちを持つかどうかってタイミング次第なのでちょっと難しいのよね。血潮世代はそういう願望を持ってから終わってしまうまでの間に余裕がなさすぎて『幸せ幻想世界』が挟まるタイミングが全然分からないです。

 

きららについては正直『やめてよ…』って気持ちになる もしそういう世界に取り込まれたら無理に出てこなくていいよ…という気持ちになっちゃうというか、彼女がバリーンして出てくるところが想像できないというか。

多分バリーンできないので、その世界が崩壊するなら「幸せだな~」「あれ?」「何か変だな」「おかしいな」「おかしいなんておもっちゃいけないよ」「でもおかしいよ」みたいな違和感と無意識の自問自答の結果世界が違和感に耐えきれず崩れちゃうとかそういうの。あんまり前向きなバリーンじゃないやつ

世界がバリーンした後「なんで壊しちゃったの???」「ずっとあそこにいればよかったじゃん なんで疑問を持っちゃったの??ばかなの???」ってなっちゃうやつだと思う。救いがない エゴまみれのオタクはそんなきららが好きだよ

 

実は一番真っ当に出てきそうなのは笹生なんだよな。『雲の上はいつも晴れ、それは退屈なところだ』っていう遺言がもう幻想バリーンっぽいもん。なんなら笹生のこの遺言なら本編筋で幻想バリーン展開できたかもね。敵の幻術っていうよりは自主的な夢とかで

 

火輪世代

火輪、めちゃくちゃド派手なエフェクトでバリーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!する(断言)

出てこれるかとかじゃなくて出ていく前提になっちゃうわ火輪。論点が『どんな派手な演出とアクションで出ていくか』になっちゃう
やっぱバイク?バイクだよな バイクでバーーン!!!って幻想壁ブチ破って出てく

多分残り二人の幻想も火輪がバイク乗ってバーーーーン!!!!!!!って侵入して引っ掴んで連れてくと思う。最強か?こいつ
葉菜子は当たり前のように火輪様がいる世界についてくからな。あなたがいるだけで地球はいいところなんだよ(花、星、空!

銀杏は父親を早くに亡くしたということもあってかなり真面目に幻想に憑かれているのに、その雰囲気全部火輪が台無しにしていきそう。銀杏は火輪と同じ世代に生まれちゃったので色々諦めてほしい

 

アヅキ

アヅキ世代というかアヅキも、1人遺されてからの時間が長かったり、京のヤンキーに好かれたり、京の都のことが好き…とかがあるので幸せ幻想世界構築パーツが豊富なんだよな。

でも正直そこから出ていくかどうかのことを考えようとするとこっちも心の南京錠がガチャガチャ出てきたから勘弁してください

 

更紗と揚羽

この二人も血潮&詠芽と同じでタイミングが分かんない勢なんだよな。

前にも書いたけどこの二人の場合、そういう関係性が構築されたのは死の直前(そして二人共そのタイミングであることを当たり前に受け入れていたというか、そのタイミングだったからこそというか…)。
最後の一ヶ月を平和に平穏に、桜を眺めたり町を歩いたりして過ごせたこと自体が幻想世界のようなものというか

更紗の場合もっと前半に『最強で誰よりも長にふさわしいと認められた世界』みたいな夢見てほしい。でも更紗って深層心理的に自分がそうではないと感じていたはずなので願望の具現化っていうよりはなんかこう…「ほれ、これがええんやろ?」って与えられた幻覚みたいな…?

これも出ていくとしたらきららみたいな感じになりそうだな…と思いました。自分で自分が長らしい世界に違和感を感じちゃって結局落ち込むやつ

 

燕九朗

燕九朗が『生きて成長した子供二人と平穏な世界に生きる』という願望をどれくらい持っているか、というのは私的にブラックボックスなので断定できないです。あるかもしれないし、ないかもしれない

だから『燕九朗が子供二人と平穏に過ごす幻想』やるならアレがいい、セリフなしのサイレントアニメ めっちゃ色使いとかが綺麗なやつ
すぐ色使いが綺麗なハイクオリティサイレントアニメを脳内で要求してるこの人

数分間サイレントで平穏な生活の様子が流れて、特に派手な演出があるわけでもなく当たり前のようにフーー…っと世界が消えてほしい 
派手ではないけどpixiv100000user入りって感じのめっちゃ綺麗で幻想的な演出で(具現化できないフワっとした希望)

そんで燕九朗はどっちとも取れないような絶妙な表情を見せてくれる 何かを断定しない感じのサイレントアニメで見たい 5分くらいの短編で それを劇場で見たい 5000億兆円貰って採算度外視の一族制作物いっぱい作ってもらいたい

 


 

こういう妄想羅列の最後がだいたい燕九朗になるの、「マジでこいつずっこいな」と思う最大の要因だな

最終世代以外で唯一名前が出てない雷丸はどう足掻いてもこいつの願望世界はギャグになる!!完!!!って感じ 逆に言えばこいつの願望世界ネタが一番見たい気もする