徳甲一族 英霊の歌

マンガ描いたりしつつ俺屍Rをじっくりプレイする記録

雑記:命名について

補完妄想内で一番星の命名経緯について掘っていたので他の一族についても考えてみる。というおまけコラムのようなものです。
緋ノ丸世代進行中に書いてた文章ですが出すタイミングがありませんでした。
クリアしたので手直し&追記して出しちゃいます

ゲームプレイ時にプレイヤーが名前を考えている時は名付け主云々までは全く想定してないんですが、後になってから『キャラ的にはどんなつもりで名前を考えたのかな…』とか妄想でこじつけるのも一興かなと

いわゆる後付け妄想記事です。他の雑記記事と同じく、こういうの好きっていう方はどうぞ

大千代(タイチヨ)

命名者:源太&お輪

初代の名前、設定や状況によっては神様がつけたとかもありそうだけど千代ちゃんの場合は普通に両親かな。
プレイヤー的には『隊長』をもじった駄洒落的な名前ですが、使われている漢字を見ていると両親的には大きくて長い人生を望んでの名付けだったのかなあ…とか考えてしまうな。
そんな名前の子供が短命の呪いかけられるという皮肉

ただ、この大きく長く続けという名前が襲名制の当主名として受け継がれていったのは両親の願いとは違うものの、言葉がまた違う意味を持ったって感じで悪くはないと思いました。

ちなみに、色から連想して名前をつけるというゆるルールの一族で唯一色関係ない名前です。
当初は最終当主に特例として『八千代』って付けるという案もあったけどレッド家系が赤い名前で繋いできたこと、普通にちょっとイメージと違うなどの理由から不採用に。
もし緋ノ丸が子供を残してから最終決戦に挑む流れだったら八千代くんまたは八千代ちゃんが生まれていた可能性はありましたが、今のところ緋ノ丸世代の交神予定はありません。彼らには親ではなく子供でいてほしい(これは緋ノ丸世代途中に書いてた文章の名残)

 

青之進(アオノシン)

命名者:大千代&鹿島中竜

名付けボキャブラリーが貧困と思われる千代ちゃんに中竜様が助力しつつ付けた名前かな。
青は単純に髪の色から、あとは『前に進む』という願い…って感じ?プレイヤー的にも一族的にもかなりストレートな命名理由だと思います。

命名理由はストレートでそのままですが、天界に保護されて色々仕込まれて暗然としていた彼女がこんな風に前向きなワードを子供に与えられた、というのは中竜様との関わりの結果だと思うし青之進という人格の形成にも良い影響を与えたと思うので良いことなんじゃないかなと

 

黄々(キキ)

命名者:大千代

プレイヤー的には3家系の始祖はそのまま色の名前をつける、という方針だったので『黄』を使って一番可愛いと思った名前に決定したわけですが、単純な名前すぎてキャラ的な理由はどうなるだろうなあ…

キャラ的にもあまり変わらないのかも。青之進と同じように髪の色から一文字取って、あとは黄々本人の希望で可愛いのが良い!って言われたから色々考えた結果『黄々』にした…みたいな。

因みに男子だった時の名前案は『黄太郎』『黄助』とかでした。妖怪か なぜかこの路線が燕九朗に継がれた感はある

 

真赤丸(マッカマル)

命名者:大千代

千代ちゃん的には青之進・黄々が髪の色から名前をつけたのでその流れを汲んで『赤』という文字を入れたんだと思う。
あとは勇ましい響きとか、赤は赤でも『真の』赤であることとか、色んな願いや意図は感じるけど彼自身はそういう言葉(※)に定義されつつ常に虚構感があったんだよな…と思うとままならない

※…イツ花「勇敢そうな男のお子様です」

案外流々様の言う「あなた」という二人称呼びの方が彼の本質を捉えていたのかもしれない。確か名前は呼んだことなかったはず…

 

竜ノ助(リュウノスケ)

命名者:黄々

青之進逝去前に名前をどうするかって話はしたと思う。でも多分青之進が『どんな子供か知らない俺が考えるより、どんな感じの子供か見てお前が決めてやってくれ』って黄々に任せたのかなー。

名前が親からの贈り物とすれば会えない子供にせめて名は与えてやるべきでは?っていう考え方もできるけどキャラによりけりかな…青之進はこう言いそうだし、幸い竜ノ助は実親から名前を貰えなかったっていうことを気にするタイプではなかった。

黄々の名付け理由
まず生えてるツノで青之進・黄々の父親であり竜ノ助の祖父に当たる中竜様を連想した、そこから竜の字を貰ってきた。
あとは父親である青之進から『の』の字を持ってきて竜ノ助、かな?
こう考えるとプレイヤーの名付け理由とほとんど一緒っぽい

 

大也(ダイヤ)

命名者:黄々

プレイヤー的には黄→金→金剛→ダイヤモンド→ダイヤ→大也というダイナミック連想ゲームだった名前。金剛石は別に黄色じゃない
金が黄色に近い色だから金と付くワードから連想しても良い、という徳甲一族の名付け自由度を確立した(?)タイミング

黄々的には…流石に俺屍京と言えどダイヤモンドという概念は存在しないと思うので(発展した後はあっても良いけど)
単純に日本人名として『だいや』に漢字を当てた、という形だと思う。
そうそう、プレイヤーは色から連想できるもので名前をつけるというゆるルールに則って命名しているけど一族目線的にはそういう縛りは無いです。

『大きくなる(なれ)』という非常にストレートで解釈幅のある意味と願いがこもった名前だと思う。実際大也はでかいモヒカンに育った(火力はなかったけど)

 

アヅキ

命名者:黄々

真赤丸が人の名前考えられると思えないので黄々。
黄々は台所好きだし食べ物の名前が出てくるのは分かる。真赤丸が食にあまり関心が無いのもあり、ご飯お腹いっぱい食べる子になってほしいみたいな想いがあるんじゃないかな。

アヅキの情に厚そうな心を見て『信条:飯は残さず』は“食いしん坊”というより“料理を作ってくれた人への感謝”の意かな、と解釈していました。
そこからそういう裏方的な頑張りをしてくれる人たち(あの時勢で言うと黄々やイツ花などの『女』)を守り戦う、騎士タイプの人…という彼女の基本スタンスを見出したんだよね。
キャラ的にアヅキがそういう価値観を持つようになったきっかけは『好き:台所』の黄々の存在だろう…って感じだったので命名者が黄々なのも納得

『あずき』ではなく『アヅキ』と少しもじってあるのは本人の雰囲気からなんとなく…というのがプレイヤーの理由だけど、黄々的にはもしかしたら他にも仕込んだ意味や願いがあるのかもしれないなあ。
例えば明るい月でアヅキとか、明日を生きるでアヅキとか…こじつけ&深読みしすぎか?黄々って頭は良くないけど子供の名前めちゃめちゃ真剣に色々考えてそう
明るい月も明日を生きるもかなり強引な字の当て方なので私的にはけっこう黄々のイメージに合う気がする
黄々は家庭的でちょっとアホだけど優しくて人思いなエセギャルだから…


アヅキ世代の命名者を考えてみると全員黄々だったの「あーーーーっ!!!」ってなってしまうわ
黄々は妹キャラで大好きだった青兄の逝去後も折れずに頑張ってて、最終的に次世代から慕われる姉ポジションになった…というのが当時の私の見解だったけど、そこにはこういう経緯もあったのかもしれないなあ。
青兄がいなくなったことにへこたれてる場合じゃない、って思えたのは最初に『青之進の息子の名前を考える』っていうミッションがあったから…なのかもしれない。そう考えると青之進の選択はナイスだった可能性はあるなあ

 

葉菜子(ハナコ)

命名者:竜ノ助

ちょっとひねくれてる竜ノ助にしてはちゃんと葉菜子のイメージに合う可愛くて植物っぽい名前。アドバイザーアヅキとかはありそう。

竜ノ助ってひねくれてはいるけど一番嫌なのは面倒が起きることだと思うから雑に命名とかはしないと思うな。それに黄々が自分の名前真剣に考えてたの知ってるし

 

銀杏(イチョウ)

命名者:大也

プレイヤー的には髪の毛のシルエットがちょっとイチョウっぽいからとか、親神がモミジ様だから…みたいな理由だったけどキャラ的にも発想は近そう。こっちもスペシャルアドバイザーアヅキ殿な気がするけど。

大也の頭固い武人気質から考えると最初はもっとクソ堅い名前だったのかもしれないな。銀杏子…銀杏の前…銀杏御前…?(前も御前も人名ではない)
女子で堅い名前ってちょっと難しいな 読みはギンナンの方が堅いと思う。

あとこれは全く考えてなかったけど『金剛』からの連想で名付けられた大也の娘の名前に『銀』が入ってるのはちょっと親子っぽくて良い。
キャラ的には『大也=金剛』って名付け経緯自体が存在しないので関係ないんだろうけど

 

火輪(カリン)

命名者:アヅキ

◯◯子とか◯◯美みたいなストレートに女子っぽい名前ではないが女の名前っぽい響きの名前…って考えるとアヅキの選択としても妥当なラインに思います。
…だと思ってたんだけどあまりにも火輪がイケイケすぎて逆のそのイメージに引っ張られ、カリンという名前に女子みを感じなくなったところはある(プレイヤーが)。

輪の字は凶太様の二輪から、火の字は両親ともに得意な火の力にあやかって…って感じなのかな。アヅキってそういうところめっちゃ義理堅いから名付けにあたっても親神要素考慮してそう。

あとはアヅキの教養なら火輪が太陽の別名っていうのも知ってたかもしれないし、来訪時から『好き:高い所』だったりイケイケだった火輪に似合うと思って決めそうな印象。プレイヤーの名付け理由とほとんど同じかな

 

火輪は男っぽいものが好きなんじゃなくてあくまで自分に似合うものが好きだと思うから(幅を取るツインテは強そうで良いとか)火輪って名前も気に入ってそう。ていうか『火輪様』名前を一人称にするタイプなんだからそりゃあ気に入ってるでしょうよ

あと多分一度書いた気がするけど火輪には凶太様が勝手に付けたという設定の暴走族みたいなDQNネーム案がありました。流石にボツになった

 

笹生(ササオ)

命名者:葉菜子/銀杏/火輪

おそらく3人でわちゃわちゃしながら決めたんだと思う。葉菜子一人でこれが良い!って出してくるイメージが全く無いので

火輪がくそやばい名前を出す→葉菜子が同意しようとする→銀杏が止める→わちゃわちゃ
アッハッハってなってる笹生

笹ってワードは葉菜子が出したと思う。星彦様のところで見た、的な
ササオって中性的な読みは火輪発案でそこに『生』って文字を当てたのは銀杏…とか?
ちょっとこの世代葉菜子以外頭が悪いからどこまでちゃんと考えられるか不安すぎる。葉菜子は頭悪くないけどそれが言動に反映されないし

 

きらら

命名者:銀杏

自分と不動泰山の娘とは思えないほどキャピキャピした子がやってきた…そんなイチョウが必死に考えた「女の子っぽくてキラキラしたかわいい名前」かな

両親に似て武人気質(火輪のせいで武人らしい武人ムーブは全然できなかったが)な銀杏はそういう文化と無縁だったので『女の子っぽくて可愛い』の発想はややおっさん寄りだと思う。センスのいい小洒落た女の子ネームは出てこなさそう(プレイヤーもそうと言えるが)
それでもイチョウは必死に考えただろうしきらら本人もおそらく気に入っている

 

石榴(ザクロ)

命名者:火輪

命名者は火輪だが、由来は石榴が石猿パパに入れてもらった刺青だと思うので厳密に言えば命名者じゃないのかもしれない。
「その刺青なんだ!?」「お父様にいただきましたの。石榴の模様ですわ」「じゃあおめ〜の名前はザクロだな!」みたいな
あまりにも悩む要素なく即断即決だったからイチョウ(めちゃめちゃ悩んだ)が「それでいいのだ!?!?!?」ってなるやつ

火輪は放っておくとヤバいDQNネームをつけそう

 

詠芽(ナガメ)

命名者:笹生(アドバイザー石榴)

ある程度ストレートで読みやすい名前を付けたい傾向にあるプレイヤーが珍しく変な読みをつけたやつ。
来訪記事でも書いたけど、玄亀様の娘なので「カメ」を名前に入れたかった。字面と響きが彼女に似合っていてとても気に入ってる

キャラ的にベースの名前案出すのは実親である笹生の役目だけど、笹生にこの漢字当てられるイメージが全くないのでそこら辺は学のある石榴にアドバイス求めたのかも。
いくつか当てられる漢字を教えてもらって最終的に決めたのは笹生かな

 

雷丸(イカヅチマル)

命名者:きらら

きゃぴきゃぴキラキラした名前ではないが響きがめっちゃチカチカしてる。
きらら的にはだいぶインスピレーションで決めてそうな印象。雑…というわけじゃなく顔や発言を受けてパッと浮かんだイメージや言葉から名前を決める、っていう決め方もあるよなあという

プレイヤー的には太鼓→雷太鼓 的な発想だったが雷丸と五郎ズは無縁だったし雷落としとも縁がなく、お爺ちゃんの名前を冠した不動ノ大槌は赤火でスカった 雷丸ってそういうとこあるよね…

 

血潮(チシオ)

命名者:石榴

顛末から考えると非常に縁起の悪い名前ということになってしまった気がするが、プレイヤー的には温めていた絶対使いたい名前だったし語感はこれ以上ないほど彼に似合っていたと思うので原因は名前ではなくプレイング(戒め)
実際血潮は『流れ出る血』という意味もあるけど、『身体の中をめぐっている血』という意味でもあるのですごく俺屍っぽい名前だと思う。赤いしこの家にぴったり

上記の理由で考えると石榴の命名理由もなんとなくわかる気がする。石榴は自らを『血を強化しながら繋ぐ通過点』と思えるタイプだったし、雷王獅子丸という熱く強い血を取り入れたこと、あとファザコンの気がある(石猿の血を尊いものと考えている)。
諸々総合して子供に『流れる熱い血』の名前を与えたのはすごく分かりやすい。

ちなみに石猿遺伝子は4代後の緋ノ丸まで残って表に出たし、雷王遺伝子はレッドとイエローに分かれかなり大量の『血』を保持し続けています。
本人にもプレイヤーにもそんなつもりはなかったけど、『名前によって魂が宿る、何かを定義する、在り方が映る』的な考え方をするなら石榴の名付けには魔力があったのかもしれない。

 

凪左助(ナギサノスケ)

命名者:詠芽

キャラ的な命名理由はほぼプレイヤー的理由と似たような感じだと思います。
玄亀様に預けられていた、ということを知って(あと船や海が好きということで)海系の名前を付けようと考えたんだろうな。
その中でも『波がなく穏やかな状態』を指す『凪』という言葉を選んだのは詠芽さんらしい。
凪左助が船好きってことは多少なり風や波は必要なんだと思うけどね。それは屁理屈っぽいので置いておいて

〜ノスケ、という部分についてはご先祖である竜ノ助あたりを意識してそう。同じ男薙刀士だし、詠芽さんの性格的に『ご先祖様から名前を分けてもらう』みたいなお堅い理由はすごくしっくりくる。

名前と関係ないけど『あまり子孫に干渉しないこと』っていうのに真っ向から反発してる玄亀様おもろい
でもこれは厳格な決まりとかじゃなく暗黙のルールみたいなものだし、玄亀様が自分から来た訳じゃなく止むを得ず任されただけなのでセーフセーフ 凪左助が重度の花粉症だったならしゃーない
あとなんとなく徳甲一族の玄亀様って普通に優しいけど普通にさっくりしてるイメージなので大丈夫だと思う。

 

ばな奈(バナナ)

命名者:雷丸

プレイヤー、プレイ中の命名時には「この親ならこんな名前つけそう」とか一切考慮せずに顔と簡易プロフィールだけでつけてしまうんだけど、ばな奈ちゃんの親世代が全員クソ真面目堅物だったら誰に命名者設定を押し付けるつもりだったんだろう。
実際血潮世代って血潮詠芽でクソ真面目スロットリーチだったし…まあ雷丸が雷丸なので「ばな奈ちゃんの名前は雷丸がノリでつけた」とノータイムで回答できるんだけど。

マジで『髪がバナナっぽいから』『響きが可愛いから』以上の理由は無いと思う。
名前に強い願いや役割を乗せるも乗せないも自由だと思うから(好意から名前に乗せた願いが本人を苦しめてしまうこともあるわけだし)『雷丸→ばな奈』という名付けは好きです。重たい願いとか何もなくただ可愛いって情だけで与えられた彼女の名前

思い返すとどう見積もっても前向きで明るいとは言えなかった赤世代序盤において、長身男性二人が「ばな奈ちゃん」というやや間の抜けた響きの言葉を連呼していたのが絶妙に変な空気を生んでいてこれは雷丸が遺したものなんだよなあ…と思うなどしました。

ばな奈という名前をつけた以上うちの京にはバナナがあります。
余談ですがばな奈ちゃんの子供が女の子だったらひよ子ってつけてたと思う

 

赤(アカ)

命名者:凪左助/ばな奈

私の俺屍史上一番特殊な命名パターン
まず類似事例は出ないだろうな…いや、出さないようにしたい
という話は一旦置いておいて

全滅直後という場面でプレイヤーの頭が全く回っていなかったため、(候補として用意していた名前もあったが選ぶことができず)その場で咄嗟に付けた名前です。レッド家系だから赤、これ以上ないくらい単純な命名です。赤猫お夏に『赤』と入っていることにすら思考が回っていなかったとは

命名者は凪左助とばな奈ちゃんしかいないのでこの二人が考えたのだと思います。ばな奈ちゃんは流石に色々案を出せる状態ではなかっただろうけど、もしかしたらヤケクソで出した言葉が見たまんまである『赤』だったのかもしれない。
若しくはまだ名前付けるとか言ってられないほどバタバタしてた中で使われていた仮称がそのまま定着したパターンか。これもありそう

 

(フィクションを見るオタク目線の考えの話)その言葉に深い意味があるかないかは関係なく、『人が人に名を与える』という行為は存在の生を定義すること、形を与えることであると考えているので、『親ではなく同世代の二人に名を与えられた』というのは赤の唯一無二な特徴だと思います。
実親または親世代に名前を貰った世界の赤(名前はまず確実に赤じゃない)と同世代に名前を貰った赤は本当に全く別の存在だった。

『徳甲赤』はあの歴史上でないと存在し得ないんだなあ……
名の持つ意味が異次元級に強すぎる

 

更紗(サラサ)

命名者:赤/ばな奈、アドバイザー凪左助

赤が付けそうな名前ではなく、ばな奈も姉上とは言え独断で付けるイメージはないので凪左助にアドバイスを貰いつつばな奈が候補を挙げ→最終決定は赤のインスピレーション…って形なのかなと思う。
ちょいちょいいるけど親世代全員が協力して付けたっぽい名前はまた格別の味がある

赤がこの名前を選んだ理由は響きが良いから、とかかな。ばな奈ちゃんと同じで同音2つ入ってるし

更紗ってレッド組の中で一番赤っぽくない名前だけどプレイヤー的な由来は一応『金魚の紅白柄=更紗』です。赤ネームです

 

燕九朗(ツバクロウ)

命名者:凪左助

「〜九朗」の部分は青緑家系男子の命名則※に乗っかっているのかなと思う。詠芽さんと同じく凪左助もそういうところキッチリしたがりそうな印象。
(※青之進・竜ノ助・凪左助と、漢字一文字+男児の名前に付くやつ二文字…という形)

燕という文字については風の才能があったことや縁起がいい生き物であるところから取ったのかな。凪左助の知識ならそういう理由も想像しやすい
家庭円満って意味もあるみたいなので、家族と仲良くしてほしいって願いがあるのかも。
凪左助とは仲良くなれなかったけど、最終的に燕九朗という人は「親子関係」がかなり強いキーワードになっていたと思うので地味に名が体を表していた…のかもしれない。

 

揚羽(アゲハ)

命名者:ばな奈

女の子だったらひよ子になっていたかもしれない揚羽。実際あそこで女子が生まれていたらまつりの顔だったのでめちゃめちゃひよ子感あるな…というIF世界の話はさておき

揚羽はなんだろうなあ。来訪段階で幼いとは言えものすごく整った綺麗な顔立ちにそれを引き立てるようなキラキラした髪と目の色、血色の良い肌…と、揚羽は幼少期からずっと王子様系の美形扱いしていたのでばな奈ちゃん的にもそういう感じの、綺麗でカッコいい響きの名前を考えていたのかなあ。

名前悩んでる時に外でアゲハチョウを見てピンときたのかもしれないし(揚羽の生れ月は7月なので多分見れる)、なんにせよ彼に似合う名前を頑張って考えたんだろうなあと思う。揚羽、アゲハ、かっこいい 揚羽
ばな奈ちゃん感性は多分かなり普通なんだよな。そういうところ好き

 

一番星(イチバンボシ)

命名者:揚羽

命名理由については『夜は未だ』で描いたので割愛。
天界期間にこっそり地上に連れられていた一番星は揚羽と同じ空を見て育つ

(クリア後追記分)
ホッシー本人は揚羽に与えられた名前をかなり意識していた感じだけど、揚羽の解釈や意図とはすれ違ってそうだよなあ。
揚羽はただ、空に小さくキラッと光るもの・そんな印象を受けた…ってだけで『常にそういう存在であれ』とは思っていないのだけど
ホッシーにとっては死んでしまった二度と会えない父ちゃんに貰った大事な名前。この名前を貰った者として相応しい存在であらねば…という気持ちを無意識に根付かせてそう…みたいな。だから本当に『自分がそうじゃない存在に変わっていく』ことが怖いんだろうなあ

これ名前が星太郎とか星助とかだったらけっこう違ったのかも。一番星っていうワード強いよね…文字と言葉の響きと意味合いがね…。プレイヤー的にはあの素質引き見て「これだーーッ!!」って感じの命名だったんだけど

 

緋ノ丸(ヒノマル)

命名者:更紗

『日の丸』は馬鈴薯の時から使いたかった名前なのでプレイヤー的には満を辞しまくってるんだけど、キャラ的な命名理由が地味に難しかった。
うーん、おそらくは家系の祖である「真赤丸」にあやかった名前なのではないだろうか。
石猿田衛門に屠られ、最期には自殺という結末を辿った彼の名をもじるというのはプレイヤー目線ではかなり縁起が悪いと思うけど…。それでも更紗がこの名を付けたということは、歴史の伝わり方がプレイヤー目線とは違っているのかもしれないなあ。

徳甲真赤丸は無謀にも石猿田衛門に挑み呆気なく返り討ちにされた。重症ながら一命を取り留める』ではなく、『徳甲真赤丸は一族のため勇敢に石猿田衛門に立ち向かった。同行者であった姉の黄々を庇い重症を負うが、驚異的な生命力で生き残る』みたいな書かれ方をしていたのかも。

真赤丸時代の詳細な一族史記録者は真赤丸本人の膨大な例のアレだが、田衛門返り討ちに遭った後は大怪我を負いまともに記録を書ける状態ではなかった。
真赤丸本人が記せばその事実はほぼ事実のままノーカットで伝わるが、それ以外の者が記録を代わった場合はどうなるだろうか。

…石猿田衛門戦以降の記録を付けていたのは黄々なんだろうなあ…。
情が深い人なので、真赤丸のことを悪し様に書けるわけがなく、少しでも聞こえの良い言葉に変えてしまったのかもしれない。
そして黄々亡き後真赤丸の身投げを受けて記録を付けるのはアヅキの役目で…アヅキはその出来事(自殺)を記せなかったんだと思う。

 

そういうわけで後世に伝わる『徳甲真赤丸』とは、『勇敢で生命力に溢れた強い男』ということになっているんだろうな。だから更紗は重傷を負っても生きていた彼の“生きる力”の強さにあやかって名前をつけたのかもしれない。
あの時期の更紗は『子に何かを求めること』にすごくデリケートになっていたので、戦果としては勇者というほどではなかったけど『生きる強さを持っていた』と“伝わっている” そんな真赤丸が一番しっくりくる存在だった。のかな

初代は初代というだけで特別感あるし、アヅキは山越え当主にして未だ京の民に慕われるジャンヌ的存在、火輪は横暴なうつけ者…だけど京に対して確かな貢献を残した人で、石榴は可憐な少女でありながら持ち前の頭脳と大胆な行動力で一族初の髪切りを成し遂げた。
血潮は髪を一本切った功績があるとは言え真赤丸のように誤魔化しの効かない『隊長としての失敗』を犯してしまった(プレイヤー目線排除で敢えて完全一族目線で表記します)
父である赤は言わずもがな一族史最強の男…こう考えるとどの名前も更紗にとっては重いものであったと思う。更紗にとっても重いし、子に背負わせるにも重すぎる。

ただ一人、真赤丸だけは一族史において派手な功績こそないものの『生き残る力があった』という存在だった。それは歴史を下るごとに美化されていった真赤丸像ではあるけど…無論更紗に本当の姿を知ることはできない。

 

…やや強引なこじつけ気味ではあるけど、緋ノ丸が真赤丸にあやかったような名前なのはこういう理由なんじゃないかなあ。

更紗は真赤丸本人が残した膨大な記録についてはどう考えてるんだろうなあ。流石に全部には目を通してないだろうけど
燕九朗あたりが見たら『徳甲真赤丸』の本来の性質なんとなく掴めそう。絶対読んでないけど(一族の書庫でも『基本読まなくていい』って分けられ方されてそう)

 

キャラ的な命名理由とは全く関係なくプレイヤーも意識していたわけではないのだけど、更紗と緋ノ丸ってどちらも『糸』が入ってるの良いんだよね。赤いものから連想した名前、で連続で糸の字が入るって結構すごい。赤い糸の親子かあ…
『糸』は繋がりを連想できる言葉なので俺屍的にもそれっぽいよね。それで終章①のタイトルにしたりしました(クリア後追記)

 

まつり・ルリオ

命名者:燕九朗

プレイヤー的な由来は花の『瑠璃茉莉』→ルリオとまつり、だったけど燕九朗的には普通に『まつり』と『ルリオ』という別々の名前として考えたんだと思う。

プレイヤー目線燕九朗の子供が男女になることは分かっていたので(同一人物による連続交神なので)『瑠璃茉莉から名前をつける』というのは交神前から決めていました。だからまつりの来訪月に雪祭りが開催されていたのは偶然なんだけど、燕九朗的には『祭り』からつけた名前なんだろうな。

来訪記事でも書いたけど天界最高神の娘にして最強で使命に忠実・戦闘兵器みたいな才能と性格の娘に『踊り』の職と『祭り』の名前を与えるのはものすごく燕九朗らしいというか、燕九朗節が効いてると思う。こう在ってほしいっていう親としての願いというよりはどちらかと言うと皮肉っぽいんだけど、ただの皮肉じゃなくてほんのりあったかい皮肉みたいな…(適切な言葉が出てこない)
燕九朗らしいと思います

 

『ルリオ』はまず今まで継いできた青男子の命名則を破ってることに意識が行くかも。青之進、竜ノ助、凪左助、燕九朗…からのルリオなので
これはプレイヤーも無意識だったんだけど(瑠璃茉莉から取るのがいい!!って気持ちがいっぱいで青い人たちの名前に法則性あったことは完全に抜けてた)

なんか今までの流れをガン無視したっていうのが燕九朗らしいなって思ってしまうな。これまで青い男子の名前をつけてきた人たち(黄々、詠芽、凪左助)はいずれも親やその家系の名前を貰うとかあやかるとか考えそうなタイプだったけど燕九朗はそうじゃない、っていう

ルリオ、シンプルで呼びやすくて日本人名っぽい構成で、でもちょっと横文字っぽい雰囲気もあるような小洒落た名前なので燕九朗の与える名前としてめっちゃしっくりくる気がする。
ルリオ、マジでめっちゃ燕九朗がつけた名前っぽい(燕九朗がつけたんだよ)

ちなみに私が一番気に入っている名前でもあります。漢字+カタカナが好きっていうのが大きいんだけど
徳甲ルリオ 何よりルリオがめちゃくちゃルリオっぽい ルリオ感がすごい ルリオ、マジでルリオでしかない

 

あと学がないのでこれ打ってる今知ったんですけど、瑠璃って仏教における七宝の一つなんですね。燕九朗は仏教徒じゃないし俺屍世界における宗教って実際のものとはだいぶ違うと思うから別にそこに由来するものというわけではないけど、「宝」というキーワードに結び付けられる名前……かもしれない… とか考えると燕九朗~~~⤴︎→↑↙︎⤴︎⤴︎↑↓↑↑ってなっちゃうよ
燕九朗がどこまでそういう意図やニュアンスを含ませていたかは彼自身にしかわからないんですけどね。これはあくまで私が勝手にこじつけたり深読みしているだけというスタンスの語りなので。


以上、こんな感じかな?意外と全員分考えられた(こじつけられた)
品種縛りやってた馬鈴薯だとちょっとしんどいかもしれない。どうだろう いけるかな?
ゆるゆるな命名則だとこういうキャラ的理由のこじつけ後付けはしやすいような気がします。楽しかった

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テーマの著者 Anders Norén