DS版テイルズオブハーツアニメムービーエディション 再プレイ感想日記 その19

※再プレイなので現行部分以降のネタバレとかも普通に含みます。

進行メモ
◆メインストーリー
SCENE4-帝国地下水道~SCENE5-北マーキス港

◆サブイベント
092 予感青年
093 アンデール坑道の壁画
094 男のサーガ③
095 奴の名はテツ=ハガネ②
097 アヒルボートの冒険
098 本当のコハク
099 義賊アイフリードの秘宝

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ペリドット合流から
交換日記形式のあらすじ、パーティキャラだけじゃなくて同行してる時のカルセドニー隊も参加してくるの狂おしいほど好き ほんとカルセドニー隊合流期間好きだなあ。ワイワイしてて
戦闘PCとしては使えないけど、シング一行とカル隊がそれぞれ分かれて連携して戦いながら進んでるのかな…とか考えると最高

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カルセドニー隊の家族感というかきょうだい感ほんとに好き~…
ペリドットはカルセドニーやバイロクスのことが大好きだけど、それは友愛や恋愛ではなく家族愛に近いものなのがめちゃくちゃ染みる それはペリドットだけじゃなくカルセドニー・バイロクスにとってもそうで
家族が死んで孤児になったペリドットから見て、お高いお家に生まれたお坊ちゃんであるカルセドニーとそれに付き従うバイロクスっていう二人は最初は内心微妙だっただろうな~とか反感あっただろうな~とか簡単に想像できるし、その後一緒に戦う中で二人に兄弟の面影を感じた瞬間ってどんなだったんだろうな~~とか、そうやって今みたいな関係に至ったんだな~とか考えるとすごい~~~ってなる

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クリードやゼロムが出現して世界が大きく変わって、それによって実際に大きな被害が出ているにも関わらず軍の為政方針は変わらず、実際の原因よりもそれを「誰のせいにするか」という動きでしかない。うーん、これはひどい
ラブラドは過去のあれこれがあるのでもうちょっと色々湾曲したものの結果を感じるけど、グロシュラーはストレートに己の威光と地位に貪欲というか分かりやすく欲でできてるというか、そんなイメージです。サブイベントもそんな内容だった気が(発生はもうちょっと後だけど)

こういう啀み合ったり戦い合ったりしてる政治的勢力って共通の敵が現れたら一時的に手を結ばざるを得なくなったりするイメージがあるけど、そもそもプランスール侵略で今は軍が教会を制圧してる状態だし、多分制圧してなくても相手方のせいにする方向に動くんだろうなあ。
誰がどう見たってグロシュラーの言ってることはおかしいし、そうやって教会のせいにして何かが変わるのか?結局クリードとゼロム軍団に滅ぼされる未来しか見えないし根本的解決になるわけがないじゃないか、っていうのはプレイヤーからしたら明白だし、それは帝国軍所属の軍人から見てもそうだったんだろうなあ。このシーンの後軍人がグロシュラーの命令を無視して結晶騎士との争いを止めるところ見て思いました。
なんていうんだろうこの…トップが何も見えて無くて、その部下たちはなんだかんだちゃんと冷静に見れてたり(そうじゃない人もいるだろうけど)、プランスール侵攻の時の門番軍人とか色んな人がいて最高だな…色んな人がいて最高っていう文章何度出すんだ…最高だな…

軍と教会の争いがメインで描かれていたのは前半ストーリーで、軍によるプランスール侵攻はその大きなキーポイントであり前半ストーリー終了直前だったのも相まって山場だったように思うんだけど、その後クリードが復活して世界が変わっても頭が堅くて己の地位と名誉しか見えていないグロシュラーを筆頭に原界人のトップは何も変わってなくて、それは上層部だけの話ではなく世界自体がバラバラであることの縮図でもあって…みたいな?異界からの侵略者とも言える強大な力を持った存在を前にしても世界はちっとも纏まってない、みたいな状況をひしひしと感じる
ここが解決するのはもう少し後だけど、なんというか目の前の強大な敵を倒して終わる話ではないのでこういう絶対解決しておかないといけない地上の問題っていうところ ここも好きで好きでたまらない
物語をガンガン動かす主人公たちがいて、世界を滅ぼさんとする魔王がいて、そんでその狭間にこういう人たちの世界があって…的な?世界だ~…これは世界…

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グロシュラー、こういう発言見ててもやっぱり考え方が政治家ではなく軍人、それも武将気質なんだよなあというところが好き。政治のトップに立ったらダメなやつ
多分戦において将として軍を率い、兵を鼓舞して、自ら切り込んでいく勇猛果敢さで力を示したり敵を倒して名を挙げることにおいてはものすごく強い人なんだろうなあって思うんだけど、そういう強みが政治家としては色々めちゃくちゃにしかねないタイプ?
責任を偽って教会に押し付け、カルセドニーを処刑することで「断固たる態度で挑む」と民を鼓舞しようとする判断、めちゃめちゃ独走気味な武将らしいというか…それで一般の民がウオーーー!!ってなるか?と言われると疑問 状況によってはウオーーってなるかもしれないけど、その状況作りも巧みとは言えないというか…教会と軍の啀み合いを第三者として見る立場だとなんか軍が勝手に盛り上がってんよ…みたいに見えてしまいそう。どうかな
優れた武人が優れた為政者とは限らないんですよ…グロシュラーさん…好きだ…

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インカローズとかも同じような言い回しするシーンあった気がする 残酷表現を含むセリフ回しとか、ここみたいな「あいつお前を裏切って情けなく命乞いしてたで^^(実際はそうじゃないしそう言われた側も全く信じてない)」みたいな発言は結構印象に残ります。ライターのクセかな?

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いやーーー名シーンと言いたい場面は山のようにあるけどここは屈指の名シーン、そして名セリフだ~~…PVにも使われていたバイロクス(PVに使われてたのは「貴女の想いが本物なら!!」の方だったかな
登場の仕方もカッコイイし…普段は基本カルセドニーを全肯定するような動きをしがちなバイロクスがこういう場面でカルセドニーを本気で叱りつけたり、プランスールの時のようにたまにカルセドニーの意思よりもカルセドニーの利を考えて独自に行動したり、カルセドニーの従者にして幼馴染のバイロクス=バロウズの最高なところはこの意思 あーっ思わずフォントサイズを上げてしまうーーッ!!最高 大好き

磔にされて今から処刑されるっていう状況のカルセドニー、とても冷静で死を受け入れていて、グロシュラーの煽りを意に介して無くて、これはこれでクールでカッコイイ雰囲気ではあるんですよね。悟ってるような潔さで…でもそうじゃねーだろうと。バイロクスとペリドットのセリフを聞くとウーーーッ!!ってなります

カルセドニーが冷静に処刑と死を受け入れようとしていたのはパライバ様を傷つけた責任を受け入れているからであり、彼にとっての「大人らしい姿を演じようとしている」というか。演じるって言葉は微妙かなあ。「大人らしく在ろうとしている」の方が近いかな。
責任を受け入れ、潔く死を受け入れる。そうやってカルセドニーが「大人らしく在ろうとしている」ということがそもそも「クソガキ」なんだよ!って、バイロクスとペリドットはそう言ってるんですよねー…あーーーすごい理解 すごいしこれはシングたちには言えないことなんだよな~~~ってところが長年の絆で…最高…

我儘で自分勝手で、世界のことなんか考えなくてみっともない、そういう姿を「子供っぽい」として、公正で冷静で潔く受け入れるのが大人の姿だ、と考えてそう言う風になろうとする、それもまた「子供っぽい発想」みたいな…カルセドニーのそれは結局ガキの背伸びでしかない、「自分がどれほど想われているかも理解できないクソガキ」「みっともない自分を晒す根性もないクソガキ」なんだよなあああ!

ハーツの大人・子供に関する問答はどれも良いけどこれは一つの結論の形であるように思うし、カルセドニーが決して大人ではないっていうのは前半描写でもビシビシ感じてたけどそれの明確な言語化でもうすごい

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そして最初に上将と話してた時のカルセドニーは終始「私」だったんだけどここで「僕」になるんだよね!!カルセドニーの一人称変化による描写は今までも沢山あったけど、ここが一番強くてストレートな気がする…「私」は大人になろうとしているカルセドニーで「僕」は等身大のカルセドニーで、ここで明確に「脱・私」したような。
今までのプレイでは意識して見てなかったのでわからないんだけど、この後「私」使うシーンはあるのかな?ちょっと今後意識して見てみよう
『約束通り、あなたとあなたの世界は僕が守ってみせます』っていう伝言も、「僕」って一文字が輝いて見えるぞ~~~…!!!
シングとカルセドニーのお互いの呼び方の変化といい、この一人称といい、ハーツのこういう描写がいちいちツボで王道が患部にスゥーっと効く ほんとに良い

もうここの一連の流れゲキアツすぎてほんとにほんとに最高 シングの「人が想いを込めたソーマは絶対に砕けない」もすごいし、逃げろって言ったのに真実を知ってカルセドニーたちのために戻ってきた結晶騎士たちもすごいし、そんな姿がグロシュラーに疑問を抱いていたのであろう軍人の心をしっかり動かしてるのもすごくて、気持ちいい

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ハーツの最高場面ランキングで五指には入る~~~~~~~~~…カッコイイ…カッコよすぎる…
なんていうんだろう、この、細かいことはともかくただただカッコイイ、情景が頭に浮かんでくるような…ここまでの流れだけでも最高に盛り上がってるしただでさえ最高なのに、こういう台詞とやりとりでこの場面を締めくくるの、本当にライターが天才って感じだしキャラクターとこれまでの積み重ねの良さが濃縮されたような描写でいやもう凄いとしか言いようがない…そしてこの出立を邪魔しようとする無粋な者はここにはいない…っていうのは、先の結晶騎士と停戦した軍人らを見ていてもわかる。なんかもうただただ描写がカッコイイ こんな風に描かれる物語が美しすぎる 勿論キャラクターの性格やだからこそそう動いた、っていう要素なんだけど、それに加えて物語への最高の演出というか、そういう場面だと感じます すごいすごいすごいんだよ

五指に入るって言ったけど実際に数え始めたら指の数がどんどん増えていくんだろうな(化物感

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称号の説明文どれも最高なんだけど、「戦友」の説明文の34文字から溢れ出す過不足ない王道友情物語最高感!!!この文字列だけなら熱血王道としては普通だしありふれた言葉かもしれないけど、シングとカルセドニーがここに至るまでに歩んだ道のりは彼らだけの物語で、そういうものを経た上でこういう言葉に収束してるのが本当に本当に本当に好きです。
言葉は言葉でしかなくて、それがどういう意味と経緯と想いを含んでいるかは彼らだけのもので…そこまでの歩みと実感なくして名言は名言たりえない!というのがオタク私の信条なので えー あー うーん、知らない作品の知らないキャラの「名言」やこういう「説明」って当然全く心に響かないんだけど、それは言葉が悪いんじゃなくてその経緯をすっ飛ばしていることが悪いのであって、逆にその意味をこれでもかってくらい感じた後の「ありふれた言葉」はそれは何万回聞いたような言葉であっても中身が全然違う、めちゃくちゃ感動できる、だから物語って最高なんだと そういうのがめっちゃめっちゃ感じられる~~~~・・・・・・ってなりました。この説明文 物語、サイコ~~~~!!!!!(大の字

◆サブイベント アンデール坑道の壁画
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えげつない 結晶人が原界人を支配してゼロム開発実験に使っていた時の記録
しかもこれも必要だったからっていうよりは戦争という娯楽のためっていうんだからもう本当に終わってる世界すぎてゾゾゾ…ってなります。えげつない

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ちなみに上の180のスピリアを犠牲に作られたのはこれ ベリルのスピルメイズで出てきたゼロム
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そして幼児700人の犠牲というおっぞましい実験で生まれたゼロムはこれ。ベリルの故郷の絵のスピルメイズで出てきたボスです

貼ってないけど50のスピリアを使用して製造された量産型「フィアーリリィ」はユークレスのスピルメイズで、550の苦痛のスピリアで実験された「サローダリア」はマリンのスピルメイズで…と、全て実際に相対したゼロムの情報っていうのがまた…なんとなく出てきて倒したボスのゼロムも、その時はただの他より強めの魔物に見えるけどこれを知ると全く違うものに見えてくるし、それ以外の有象無象のゼロムも大昔の原界人が捕らえられ、人間として扱われず実験されて犠牲になった上での者たちって思うと本当にえげつないしヤバい
ハーツの王道感の裏にあるこういうゲッスゲスい設定がほんとにたまらんものがあります すごいバランスだと思う本当に 幼児700人を殺してできた兵器て 全体総合で言えばもっともっと果てしない数の原界人が結晶人の娯楽と戦争のために殺されてるわけで…現実の歴史にも想像できない数の人間が支配者の意思で殺された話とかあるけど、ハーツのこれもそういうゾっとする感じというか、まあフィクションだからこそ読み手として良いとかすごいすごいと言えるんだけどそれでもキツすぎて胸糞悪くなれるような、だからこそこのテイルズオブハーツの世界観と歴史の重さを感じられるというか、そういうものが隠されてるのほんと良すぎてな…

サブイベントとしても偶然これを見つけたというよりは、これが記録されているのが分かっていて道を開いて真実を隠さずに伝えようとしたリチアの想いとか考えると…原界人は当然犠牲者だし、その子孫であるシングやヒスイたちにとってもものすごくショッキングな情報なんだけど、手を下した腐りきった結晶人と同じ種族で同じ星で生まれ育ったリチアからしたら同族の罪だし…う~~んしんどすぎるな…どっち側からしても
でもそんな重苦しい想いを文字通り蹴り飛ばすヒスイが良すぎる なんというかこれまでの関わりを経たからこそ「個」としてリチアの想いを考えてその上で蹴っ飛ばしてる感じが…あ~ん最高~~…

◆その他
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重いのもあるけどここで追加されるサブイベントアホ面白いのもあって楽しい テツ=ハガネは相変わらずバカオブザイヤーだった。伊達に開発者からマスコット枠って言われてない笑

カルセドニー隊とシングたちのやりとりほんと好きなんだけど田舎者VS都会者みたいな構図になってたのもめっちゃ和む シング一行の田舎出身率の高さほんと好きなんだけどそこに都会ズなカルセドニー隊が合流することによって対比感が最強に見える

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イネス初登場時にチンピラ的に出てきてサブイベントで本心を知ったり色々あったアヒルボート屋の不良中年のその後 スピルリンクのサブイベントだけでもだいぶ不良中年の過去や想いが見れて充実した名無しモブだったのにその後の展開まで見れるの、至れり尽くせりすぎる…最高
ハーツ モブまで大事 する トヤマ 好き

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これはサムネ用アヒルちゃん(サムネと中身本題の温度差